どうも。
カッパ室長です。
本日は<虫>によってもたらされた、臆病者たちの恋の物語を紹介します。
私の大好きな小説家である三秋縋さんの作品をコミカライズしたものです。
『恋する寄生虫』
原作:三秋 縋
漫画:ホタテユウキ
キャラクター原案:しおん・ホタテユウキ
どんな内容?
失業中の青年・高坂賢吾は極度の潔癖症でコンビニのお釣りも素手では受け取れないほどで、外出するときは手袋とマスクがかかせません。
高坂には指先で触れただけでそこから雑菌が繁殖していき、全身が汚染される気がするらしいのです。
ある日の深夜、高坂の家のインターホンが鳴り、それと同時にスマホに一通のメッセージが届きます。
「ドアを開けろ。危害を加えるつもりはない。ウイルスの件で話がある。」
高坂は以前システム開発会社に勤めていたころの経験を生かして、あるマルウェアを作成していたのです。
それは「Silent Night」といい、12月24日の17時に作動し2日間にわたって感染端末の通信機能をオフにするというものでした。
高坂のもとへやってきた謎の男・和泉はウイルスをネタに高坂を脅迫します。
そして高坂に不登校の少女・佐薙ひじりの面倒を見るように命令するのでした。
和泉はひじりが不登校になった原因を聞きだせと言います。
高坂は言われた場所へ行くとそこには金髪でヘッドホンをしていて、さらにはタバコを吸っているひじりを見つけます。
高坂にとっては一番苦手なタイプの人間でしたが、仕方なく話しかけ、ひじりと友達になることに成功します。
その後、あることがきっかけで高坂はひじりの不登校の理由が視線恐怖症であることを知ります。
そして自分も極度の潔癖症であることをひじりに明かします。
二人はお互いの事情を知り、社会復帰のためにリハビリを始めます。
そんな時、高坂は和泉からあることを言われます。
それは
「何があっても佐薙ひじりとは絶対に一線を越えるな」
という忠告でした。
しかし、共に行動する中で二人は惹かれ合い、恋に落ちてしまうのでした。
それが<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」とも知らずに…
ここが魅力的!
この物語は脳に寄生虫が棲みついてしまい、人間嫌いになってしまった二人が惹かれ合い、恋に落ちるというものです。
タイトルに寄生虫とあるからグロテスクな内容かなと思われるかもしれませんが、違います。
人間同士の純愛ストーリーです。
惹かれ合った感情は果たして本物なのか、それとも虫がつくった偽物の感情なのか。
この漫画は私の大好きな小説家・三秋縋さんの作品をコミカライズしたものです。
三秋縋さんの作品は一筋縄ではいかないような恋愛が多いですね。
この作品もそうです。
イラストもとても綺麗で、小説を読んでいたときにイメージしていた通りだったのでとてもうれしかったです。
寄生虫館での「フタゴムシ」の話は本当に好きです。
はじめてこんな寄生虫のことを知ったし、そしてこの寄生虫から恋の話に発展するなんて思ってもいませんでした。
この寄生虫ロマンチックすぎるでしょ。
1巻では二人が出会い、恋に落ちるところまで描かれていて、2巻では二人の脳に寄生虫が棲みついているという事実を知ることとなります。
果たして二人の恋の行方やいかに。
完結巻である3巻は2019年の冬頃発売予定です。
コミック発売まで待てないという人は小説を読むことをオススメします。
小説読んでからまた漫画を読むとさらに感動できますよ。
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おわり