こんにちは。
本日は復讐のため異世界の知識で戦う少年のダークファンタジー漫画を紹介します。
『童子軍鑑』(小田世里奈)
どんな内容?
50年前
数多の種族が本能のままに喰らい合う血の大地イヴァーニアの山奥で人間は朽ちた建造物の麓に隠れるように転がっていた謎の古文書を発見します。
人間は見たこともない文字の羅列で一行も理解することができませんでした。
しかし数年前からこの隠れ家を見つけ読書に耽っていた小さな賢人・ノーム族はこの古文書を解読することができ、そこには異世界の歴史、戦術、兵器が記されていると言います。
そこで人間はノーム族に協力を依頼し、ノーム族が古文書の翻訳し人間に知恵を与え、代わりに人間は非力なノーム族を守るという約束をします。
その後、世界は徐々に発展し、神聖帝国テネファニアが誕生します。
テネファニアの城の中で古文書の翻訳を行うノーム族ですが、少年のフェイは古文書よりも危険な外の世界に興味を持っていて、いつも遊んでばかり。
見かねた長老はフェイにまだ翻訳されていない2万冊が訳せたら外に出ていくことを許可します。
無理だと落ち込んでいるフェイに親友で一族きっての天才と言われるヒューイは”信長公記”と呼ばれる”日本語”の古文書が面白いと勧めます。
日本語はとても複雑でまだ誰も読み切ったことがない古文書でした。
しかし、フェイは日本の書に興味を持ち、一晩で何冊も読み切ってしまうのです。
そして二人は一緒に冒険に出るため、2万冊の古文書の翻訳を開始します。
それから8年後
遂に2万冊の翻訳が終わり、長老の許可を得た二人は冒険に旅立つ準備を始めます。
しかし二人は偶然、帝国の人間たちが用済みとなったノーム達を裏切ることを知ってしまいます。
そのことを長老に伝え、長老たちが時間を稼ぐ間に二人は逃げようとしましたが、長老たちは全員殺されてしまい、ヒューイもフェイを庇い撃たれてしまいます。
動けなくなってしまったヒューイはフェイに”信長公記”を託し、フェイを逃がすことにします。
一人逃げることに成功したフェイは帝国を恨み、復讐することを誓うのでした。
ここが魅力的!
異界の知識で戦うダークファンタジー漫画です。
主人公のフェイは虐殺された同胞の仇をとるため、古文書で読んだ戦術を駆使して、敵と戦います。
非力なノーム族ですが、知識を武器に困難を突破していきます。
フェイは日本の書物に興味を持っていたため、織田信長や豊臣秀吉などの日本の武将たちの戦術で戦うようです。
帝国側もノーム達が与えた知識があるため、各時代の英雄が残した戦術でフェイを襲います。
今後は世界の戦術をいかにして日本の戦術が打ち破っていくのかというのが見どころになりそうですね。
また帝国を倒すために様々な仲間を集めると思うので、そこもどんな仲間ができるのか楽しみです。
フェイの親友であるヒューイも敵にやられてしまいましたが、しっかりと死んだという描写ではないため、もしかしたら今後敵側として現れてフェイのライバルになるという展開もあるかもしれませんね。
そうだったらアツい展開です。
歴史が好きな人はとても楽しめる漫画です。
興味を持たれた人はぜひ読んでみてください。
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第3巻ではフェイたちはハーフエルフで弓の名手・リウーと出会い、エルフの里を襲う古代兵装”チャリオット”に対抗すべく、新たな策略を立て挑んでいきます。
『童子軍鑑』の第4巻は2020年1月発売予定です。
おわり