カッパ室長です。
今回は花とゆめCOMICSの『神さま学校の落ちこぼれ』第10巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
『神さま学校の落ちこぼれ』第9巻の紹介記事はこちら↓↓

『神さま学校の落ちこぼれ』
漫画:赤瓦もどむ
原作:日向夏
「薬屋のひとりごと」日向夏&「兄友」赤瓦もどむ
強力タッグが贈る2022年花とゆめイチオシタイトル「神さま学校の落ちこぼれ」第1巻、大好評発売中! 第一話を大公開!! 1/12#日向夏 #赤瓦もどむ #花とゆめ #神さま学校の落ちこぼれ pic.twitter.com/eHOp2EkuSY— 花とゆめ編集部@10・11合併号&ザ花ダークヒーローズ発売中♪ (@HanaYume) January 21, 2022
第10巻の見どころ(ネタバレ注意)
咲耶姫 救出作戦!!
木花咲耶姫に触れられた陽美谷ナギは不思議な光景を目にする。
その直後、咲耶姫は急に倒れ込んでしまい、ナギは咲耶姫を休ませるため母屋まで担ぎ運んでいく。
そして目覚めた咲耶姫から「私は触れた人の未来を少しだけ見ることができる。それが私の先見。さっきあなたが見たのはあなたが将来見ることになる光景、私が絶対に避けたい未来よ。あってはならない未来なの。ナギさん、あなたは絶対あの場にいてはいけない。」と説明される。

何が何だか分からず困惑するナギに咲耶姫は続けて「予言書に『江道家にあらゆるヒミコを御する者が現れる』と書かれており、私は江道家の末裔が未来を滅ぼすと思っている。」と言う。
この未来を回避するために裏で慎重に動いていた咲耶姫だったが、この未来を見たことで予定していた期間よりはるかに短いことを知り焦りを見せる。
さらに咲耶姫が家宝を盗んだこと、そして未来を見たことを父である大山津見神に知られてしまい、咲耶姫は大山津見神に連れ去られてしまうのだった。
ナギはこのことを月読命、夜刀神、江道トータへ知らせ、咲耶姫を救出するために動き出す。
感想
今回、江道大社編もクライマックス!!
ナギや月読命たちが協力して大山津見神に連れ去られた咲耶姫を救出します。
神託を行うため禁足地とされる江道大社の裏山にある本殿に連れてこられた咲耶姫は謎の薬を飲まされ無理に神力を作らされトランス状態になっていました。

予言書に書かれた未来を見るために娘をここまで苦しめるなんて大山津見神は本当にクズ親父すぎます。
でも大山津見神がここまで必死にやる気持ちもちょっと分かるんですよね。
予言という何年先に起きるのか分からないあやふやなもののために自分の人生を費やさなくてはいけないのだから。
大山津見神の父も祖父も意味が分からないまま死んでいき、大山津見神も自分のやってきたことに意味があるのか分からずに死ぬのなんて嫌だと思うのは当然だと思います。
早く自分の役目を終えて楽になりたかったのでしょう。
ただそのやり方が酷すぎたというだけなんです。
咲耶姫のトータを助けるために一人で頑張っていたことが分かるお話も本当に感動しました。
咲耶姫は中学高校の6年間家から離れたことで自分は楽しい思いが出来たけど、代わりにトータが一人で可哀想な目に遭っていたことを知り、弟を守るために一人で抗い続けていたようです。
思い出の中に夜刀神がいたから、やはり彼は咲耶姫にとって大事な友人以上の存在なんでしょうね。
そんな夜刀神が自分が苦しくて「ずっと誰かに助けてもらいたかった」と心の中で祈った時に本当に助けに来てくれるのだから、これはかなり嬉しかったのではないでしょうか。

咲耶姫は月読命と結婚するのでは?という疑惑がありましたが、やはり咲耶姫は夜刀神と結婚してほしいですね。
救出作戦はみんながそれぞれの役割を全うしていてとても良かったです。
月読命、トータが囮として大山津見神や敵を引きつけ、夜刀神が咲耶姫のもとまでナギを運び、そしてナギが咲耶姫の溢れる神力を吸収し暴走を止める、4人だからこそできる作戦でしたね。
最後、大山津見神は咲耶姫の母親にとどめを刺されていました。
とどめと言っても命を取るわけではなく、彼に絶望的な未来を見せることで心を折っていました。
咲耶姫の母親はずっと大山津見神の言いなりで全然咲耶姫を助けようとしないなと思っていましたが、彼女も子どもたちを守るためにずっと耐えながらタイミングを窺っていたようですね。
そして今回咲耶姫がナギに触れて見た未来、咲耶姫の母親が大山津見神に見せた未来についてです。
未来では何者かに手を引かれたナギが熱狂する民衆の前で何か儀式らしきことを行おうとしています。
ここまでが第6巻や第9巻で描かれていた未来の光景でした。
しかし咲耶姫の母親は大山津見神にそのちょっと先の光景まで見せていました。
それは民衆の歓声が怨嗟にまみれた声に変貌していく絶望的な光景。
一体この場で何が起きるのでしょうね?
また第6巻では月読命が「スサノオ」と呼ばれ、ナギが「クシナダ」と呼ばれる未来が描かれていましたが、今回の未来の光景では月読命らしき人物がずっとシルエットのみになっていたのが気になります。
もしかしたら月読命じゃないのかも…?
咲耶姫が大山津見神に触れて見た未来のこともあるし、スサノオと呼ばれる人物は江道家の人間じゃないとおかしいですもんね?
月読命が実は江道家と関係があったということなのか?
あと、咲耶姫は月読命の顔を知っているのに、未来のスサノオと呼ばれる人物を見て月読命だと言っていないし、大山津見神も「…こ、こいつは!?」とだけ言って月読命の名前を出していません。
なので月読命によく似た別人の可能性もありますね。
咲耶姫の母親は何か知っていそうな気がするし、江道家の謎はまだまだありそうですね。
次の巻で江道大社編が終わり、學園に戻ったナギたちには新たなイベントが待っているようです。
何が始まるのか楽しみですね。
第11巻は2025年春頃発売予定です。