カッパ室長です。
今回は少年ジャンプ+にて連載中の漫画 ジャンプコミックス『英雄機関』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の記事はこちら↓↓

YouTube“ジャンプラチャンネル”より
『英雄機関』
原作:蔡河ケイ
漫画:高橋アキラ
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
新たな出会いと試練
父・リュウ・タイラーを殺した「英雄機関」の内部に潜入し、真相を掴む為にイーストポイント士官学校への入学を果たしたレオニダス・タイラー(愛称:レオ)。
この学校でレオの主な任務は「首席で卒業すること」と「英雄機関の重要関係者に近づきある物を入手すること」の2つ。
入学試験で目立ったレオは入学初日にズラブの中から出てきた少女ミレニア・ブラックウェルや明るく元気な少年クリン・ビッグマンと知り合うのであった。
士官候補生(通称:ミツバチ)となったレオたちを待ち受けていたのは厳しい訓練生活。
さらに主任教官のジュリア・H・サナダ大尉は最近着任したばかりの今時珍しい前時代的な軍人教育をする人で、軍人の嗅覚だけでレオが何か企んでいるのでは?と勘づく様子も見せる要注意人物だった。

レオたちの学年は入学時総合トップのダヴィド・ゴルチェフスキーや飛び級で別の大学を卒業済みの天才スンジャタ・ムーサなどの優等生揃い。
そんな中でレオは首席で卒業するため闘志を燃やすのであった。
そしてシミュレーターを使った機鎧の動作訓練でレオはダヴィドに勝負を挑む。
サナダの実力
機鎧の実機訓練で好成績を出すレオだったが、サナダ大尉に居残りを命じられてしまう。
レオがサナダ大尉に理由を聞くと、サナダ大尉は「貴様は勘違いしているようだからな」と答える。
そしてその勘違いを正すためと言って、サナダ大尉はレオと一対一の機鎧戦闘訓練を始める。
レオは「ここでサナダ大尉に勝てれば自分の力は戦場でも通用する筈」と意気込んで戦うが…

感想(ネタバレ注意)
今回から英雄機関の打倒を誓ったレオの士官学校生活がスタートします。
ここから少年漫画らしく個性豊かな友人たちと切磋琢磨して強くなっていく話になっていく感じですね。
この作品はそれだけではなく、敵に気づかれずにミッションをこなしていくスパイ的な要素も組み込まれているのが面白いです。
にしても、首席卒業は目的が分かりやすくて良いのですが、もう一つの目的である「英雄機関の重要関係者に近づきある物を手に入れて欲しい」って指示が曖昧過ぎませんか?
重要関係者が誰なのかも明かされず、さらには手に入れなくてはいけない物も「ある物」とだけしか言っていません。
レオにはちゃんと伝えてあって、読者には後々明かす予定なのかな?
さらにレオの協力者であるユーリ・ムラトフはもう一人“協力者”がいるから二人で頑張ってねと言いつつその協力者が誰だかレオに教えてくれません。
ちょっとしたテストだよと言ってますが、一人敵地で頑張るレオに対して酷すぎません?
一体もう一人の“協力者”って誰なんでしょうね?
ミレニアがレオに話しかけようとしているのは何か関係があったりするのかな?
それともただ8年前にリュウに命を救われたことをレオに伝えたかっただけなのかも。
ミレニアが協力者という線も良いですが、個人的にはもっと意外な人物が協力者だったという展開を期待しています。
学校生活ということで一気にキャラクターも増え、同年代と楽しそうにするレオの姿も描かれていきます。

レオのルームメイトのクリンは元気でお笑い担当っぽいキャラで物語を明るくしてくれるから好きです。
しかも気遣いもできるし、文句を言いつつしっかり努力もする良い男。
こういうキャラが後々レオのピンチを救ってくれたり、急にカッコイイ姿を見せてくれたりするんですよね。
もう一人のルームメイトのジョン・グォンヴェイは成績は悪いけど“英雄”を目指して頑張る少年。
この子は訓練についていけずに途中で闇落ちしそうでちょっと不安ですね。
ダヴィドはライバルであり、レオと切磋琢磨し合う良い仲間という感じでした。
てっきりレオのことを敵視するタイプのキャラかと思ったのですが、普通に爽やかイケメンでしたね。
服のセンスも一緒なのがちょっと面白かったです。
ジャンプ+でイラストが公開されているので作ってみるのもアリかもしれません。
あとイーストポイント士官学校と名前からしてサウス、ノース、ウエストなどの士官学校とかもありそう。
そうなると王道的な展開で学校対抗の機鎧試合とかもあったりしたら嬉しいですね。
レオとサナダ大尉との戦闘訓練ではサナダ大尉の機鎧を乗り捨てて生身で勝つという大胆過ぎる戦い方がカッコよかったです。
サナダ大尉曰くレオの戦い方は合理的すぎるとのこと。
これはレオに戦い方を教えたゲオルギー・シンの影響でしょうね。
これでは上級個体には勝てないそうなので、レオはこれからサナダ大尉に指導してもらいながらより強くなっていくことでしょう。
サナダ大尉は最初怖い人だと思いましたが、実は優しい人で士官候補生を死なせないためにあえて厳しく指導していました。
この人はレオの仲間になってほしいですね。
しかしサナダ大尉のことを良く思っていない“特務観察部”のゲオルギー・シンはサナダ大尉に何か仕掛けてきそうな雰囲気がします。
そして月に一度の休日にレオ達はみんなで街に出かけるのですが、そこで反英雄機関を掲げる元軍人“猟犬部隊”がサナダ大尉に近づいたり、レオはゲオルギー・シンに言われて彼らを倒しに向かったりと大変なことになっていきます。
機鎧パーシアスに乗ったレオのデビュー戦はどうなるのか、続きが気になります。
単行本第3巻は2025年6月4日発売予定です。