カッパ室長です。
今回は月刊少年エースにて連載中の漫画 角川コミックス・エース『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第17巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第16巻の記事はこちら↓↓

『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』
原作:伊瀬勝良
漫画:横田卓馬
監修・協力:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
オタク少年と優等生美少女と1999年の夏① pic.twitter.com/sy4KiNSb19
— 横田卓馬 (@kyooteta) August 28, 2021
第17巻の見どころ(ネタバレ注意)
はじめvs.久遠!! そしてルーの危機…
「千年大祝祭」の初日の予選ラウンド。
師匠である渋山いとを倒した神納はじめは宿敵である“恐るべき天才児”こと白金久遠に戦いを挑む。
久遠の手札と序盤の動きを見て、久遠のデッキはレイモンドが使用していた《補充》で墓地から釣り上げたエンチャントを《オパール色の輝き》でクリーチャー化させる“R・O・P”と推測したはじめは手札破壊とビートダウンでコンボが発動する前にカタをつける作戦に出る。
しかし久遠のデッキは《パララクスの波》と《パララクスの潮流》で“R・O・P”をコントロールデッキへと昇華させた“パララクス補充”と呼ばれる攻守完全無欠のデッキだった。
《パララクスの波》と《パララクスの潮流》によってはじめのクリーチャーや土地が封じられ、はじめは一セット目は久遠に一方的にやられてしまう。
一方、爆破テロの捜査に協力するはじめの兄・神納一駆は暗号を解読し、警視正の土岐歩夢が犯人であることを見抜く。
芙有楽ツインタワーの西館に仕掛けられた爆弾を発見し回収した警察は一駆とともにノストラダムスの使者である土岐を取り押さえる。
これで事件は解決かと思われた。
しかし土岐は突然笑い出し、「芙有楽ツインタワーをちゃんと調べたか?爆弾は一つじゃないぞ」と言い出す。
その直後、芙有楽ツインタワーの連絡橋が爆発する。
その真下には「千年大祝祭」で敗退し観光していたルーがいて、ルーは爆発に巻き込まれてしまう。

そして二セット目に向け必死に勝ち筋を探していたはじめのもとに藤宮先生からルーが爆破テロに巻き込まれたという連絡が入り…
特別特典
第17巻の特別特典は
《祖先の仮面/Ancestral Mask》
の公式プロモカードとなっています。
色 | 緑 |
コスト | (2)(G) |
カードタイプ | エンチャント |
レアリティ | コモン |
カードテキスト | エンチャント(クリーチャー) エンチャントされているクリーチャーは、戦場にある他のエンチャント1つにつき+2/+2の修整を受ける。 |
【お知らせ】#すべそれ こと漫画「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」の第17巻が本日発売!千年大祝祭にて相まみえるはじめと久遠。その裏で、ルーがテロ事件に巻き込まれ──!?
特典としてプロモ版《祖先の仮面》を封入!ぜひ貴方のお手元に。https://t.co/RGNNvrKoEM #mtgjp pic.twitter.com/2JraQdF4N8
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) January 24, 2025
感想
今回は一駆が爆破テロの犯人を捕まえるお話や、「千年大祝祭」ではじめが久遠に戦いを挑みルーのもとへ連れていくお話などが描かれました。
爆破テロのほうは一駆が暗号を解き、見事に犯人・土岐歩夢を逮捕。
この事件はもうちょっと長引くのかなと思っていたのですが、意外と早く解決しましたね。
やはり一駆が有能すぎます。
ですが、そんな一駆でも爆弾が複数仕掛けられていることは見抜けず、芙有楽ツインタワーが爆発してしまいます。
そしてその爆破テロに巻き込まれてしまうルー。
今回はルーが完全にヒロインでした。
久遠もルーが爆破テロに巻き込まれたと知って、自分には関係ないと冷たく言っていましたが、内心はかなり心配しているようでしたね。
久遠をルーのもとへ連れていくためにはじめは魔法の時間に入ります。
はじめが魔法の時間に入るトリガーは「慧美」だと思っていたのですが、それは間違いで正確には「強い絆を結んだ者への執念にも等しい想い」なんだそうです。
だから今回慧美のことではなくルーのことでも魔法の時間に入ることができたのですね。
久遠のデッキはメチャクチャ強くて有名な“パララクス補充”。
《パララクスの波》でクリーチャーを封じられるのがかなりウザい思い出があります。
本当に毎度毎度八雲や久遠は当時最強だったデッキばかり使ってきますね。
しかも《日中の光》ではじめの黒クリーチャーを攻撃できなくしたりと対策しまくりだし。
そんな強いデッキにはじめは《汚染》&《冥界のスピリッツ》のコンボで久遠の土地の色を変え続けたり、《真に暗き時間》で久遠のクリーチャーも黒にして攻撃できなくして時間を稼ぎ、消散カウンターを消費させていました。

最後の《のたうつウンパス》でとどめを刺すシーンは本当にカッコよかったですね。
別の漫画になりますが、私は『デュエル・マスターズ』の黒城が好きで、彼も《のたうつウンパス》を使っていたから当時私もこのカードを買ってかなり使用していました。
そういう思い出のカードが再び活躍するシーンが見れたのがかなり嬉しかったですね。
この戦いではじめは独りぼっちだった久遠の殻を見事に破り、久遠と戦友になることができたようです。
今までの他人を拒んでいた雰囲気もなくなり、優しい雰囲気になった久遠はこれまで以上に良いキャラになった気がします。
久遠に勝利後、はじめは約束通り久遠をルーのもとへ連れていき、ルーと久遠は見事に仲直り。
巻末おまけ漫画では二人は友達に戻ったという感じになっていましたが、久遠はルーのために大会を辞退までしているし、二人はもう付き合うまで秒読み段階だと思います。
もしかしたら久遠は八雲とくっつくのかも?と思っていましたが、やはりこの二人がお似合いですよね。
久遠だけでなく椋木燐も決勝トーナメントを棄権してしまい、物語は一気にトーナメントの決勝戦へ。
決勝戦はもちろん神納はじめと沢渡慧美。
慧美とはトラブルで前日同じ部屋で寝ることになり、そこではじめと慧美の三本勝負のルールを「はじめが勝てばはじめが日本に残り、慧美が勝てばはじめはレイモンドについていく」から「慧美が勝てばはじめが日本に残り、はじめが勝てばレイモンドについていく」に変更していました。
これで相手の事を思って遠慮することもなくなり、お互い悔いが残らず本心に従って戦えるようになったようです。
「これが俺たちの正真正銘の最終決戦だ!」と言っているし、ついにラストバトルになりそうですね。
はたしてどんな戦いになるのか。
物語の展開的には、はじめがついに慧美に勝って終わりというのが一番ベターな感じがします。
ですが慧美はまだ魔法の時間に入ったことがないので、この最終決戦で魔法の時間に入る可能は高そうです。
そうなると慧美がはじめに勝って終わるのもあり得そう。
どんな結末を迎えるのか楽しみですね。