カッパ室長です。
今回はコミックDAYSにて連載されている漫画 モーニングKC『この世界は不完全すぎる』第14巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます!!
『この世界は不完全すぎる』第13巻の紹介記事はこちら↓↓
『この世界は不完全すぎる』
著者:左藤真通
第14巻の見どころ(ネタバレ注意)
仲間割れ、そして…
エミリィ改めヤマトが所属する(株)プロジェクトレンズはメンバーを増やしつつ、和気あいあいとデバッグ作業を進めていた。
しかしある日、メンバーのヒデの変死をきっかけに皆が疑心暗鬼になってしまう。
そこからケンと柴田も死亡し、ヤマトたちはユウが西田を殺しているところを目撃する。
ヤマトたちに襲い掛かるユウを他の仲間たちとともに抑え込み、なぜこんなことをしたのか訊ねるとユウは「ゲートを通って帰らなきゃ…明日正式に婚約するんだよォ」と涙を流し始める。
すると他のメンバーも現実世界に戻りたいと泣き崩れていく。
その後、ユウは「ジンから“肉体の門”が開けばそこから帰れる可能性があると聞いた」と言う。
さらにユウが「女の体はまだ試していないんだ」と言うと、他のメンバーもヤマトを捕まえ実験しようとし…
大穴から出てきたもの
ヤマトの実弟・タカシを助けるためにもリオーノ国のメインクエストを進めるハガ達。
“災厄の大穴”の四方にある祭壇にいき、そこにいる各ボスを倒すことになるのだが、そこにいたのはこのゲームと世界観が異なったボスばかりだった。
全員で協力してボスを撃破し、霊獣を妨害していると思われる装置を止めていくハガ達。
すると、大穴にあった結界が消え、そこから“巨大なるもの”と間欠泉のように噴き出るマグマのような液体がハガ達を襲う。
その場から撤退しようとするハガ達の前に液体と一緒に鎧を纏った人間が出てきた。
彼はアマノと同じ会社に勤めるスミダという男で、以前にハガと二コラを襲い、エリア外に落ちていった人物だったのだ。
感想
今回はヤマトたちの過去のお話の続きから始まり、メインクエストの攻略、そしてスミダとの再会から砂漠の街へ飛ばされるお話などが描かれました。
ヤマトたちの過去のお話ではさっそく仲間割れから始まります。
単行本の裏表紙では5人が集まり笑顔で「Friend」となっているのに、ページをめくると扉絵が『金田一少年の事件簿』みたいになっていて完璧に詐欺でしたね。
みんな現実世界に戻りたくて必死なのは分かるけど、これまで一緒に頑張ってきた仲間を殺すのはさすがに酷すぎです。
そしてユウたちに捕まり、服を破かれ♡♡♡な展開になりかけたヤマト。
しかしそこはゲームだからしっかりと光で隠されていましたね。
しかも光が強すぎて目が見えなくなるとか、ペナルティが凄すぎます。
バグだらけの世界なのに、こういうところだけはしっかりと作られていて読者側からするとちょっと残念でした。
そしてこの仲間割れを引き起こした犯人はジンでした。
ジンは面白半分で彼らをサスペンスっぽく処理しようと考えていたようです。
最後はジンによってユウたちは塔に閉じ込められ、塔ごと燃やされてしまいました。
ジンは「残りの連中も選別しなきゃ」と言って去っていきましたが、どんな基準で選別し、今後何をしようとしているのか。
ヤマトもジンについて「どうして…あんな風に…」と言っていたし、ジンに何があったのか気になりますね。
物語は現在に戻り、ハガ達がメインクエストの攻略を進めていきます。
霊獣の祭壇のボスが全然世界観に合ってなくて笑えました。
最初のヤツなんか『龍が如く』に出てきそうなキャラでしたね。
次の場所では将棋で戦っているし。
というかマユが将棋のアマ3段で、普通にボスと将棋をして勝っているのに驚きました。
結界がなくなり、大穴から出てきたのは巨大な目玉と指。
これは一体何なんでしょうね。
結局、タカシは見つからず、スミダを助けてその場から撤退してしまったので、あの“巨大なるもの”は後々戦うことになるのかな?
再会したスミダは長い間孤独のまま虚空を落下し続けていたため廃人のようになっていました。
ハガ達からの質問などにも反応しなかったスミダでしたが、NPCの兵士を見た途端「助けないと」と言って行動し始めます。
そしてハガとアマノを連れて砂漠地帯まで飛んでいきました。
今のところ面倒な奴でしかありませんが、今後コイツが役立つことがあるのでしょうか?
こうしてハガ、アマノ、スミダチームと二コラ、マユ、ヤマトチームに分かれてクエストを進めていくことに。
二コラとマユはハガと一緒のチームになりたがっていたので可哀想でしたね。
「オリハルコン」を探すハガ達はンダイという街にやってきましたが、そこはなんと迷いの森ならぬ迷いの街でした。
しかも流砂にのまれてしまったし、これからどうなるのか。
そして最後に登場した古代エジプト人みたいな謎の女性はNPCなのか、それともデバッガーなのか。
続きが気になりますね。