こんにちは、こんばんは。
カッパ室長です。
今回はヤングアニマルにて連載中の漫画 ヤングアニマルコミックス『ペンと手錠と事実婚』第5巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第4巻の記事はこちら↓↓

『ペンと手錠と事実婚』
原作:椹木伸一
作画:ガス山タンク
女子高生に結婚を強要されるおじさん刑事(1/12)#マンガが読めるハッシュタグ #ad pic.twitter.com/lgvpbI4bvm
— ガス山タンク (@ganntannku) August 28, 2023
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
呪いの能面
山荘での事件後、晴山日撫に認められた切鮫鋭二は梔子鶫との同棲生活を再開することになってしまった。
そして切鮫の同僚・賢島に烏有巽のことを調査してもらったが、彼は鶫の家が襲撃された12年前の事件の時はオーストラリアに留学しており、怪しいところはないと言う。
それでもまだ烏有のことを怪しむ切鮫は鶫に「くれぐれも用心するんだぞ」と忠告するのであった。
ある日、鶫はクラスメイトの尾崎から旧校舎3階の部屋に飾ってある能面の目が夜な夜な動くという噂を聞く。
鶫は尾崎と日撫、そして偶然出くわした烏有とともに噂の呪いの能面を見に行くことに…
両家顔合わせ、からの事件に遭遇…
突然切鮫の母親から「結婚するなら一度向こうのご両親にご挨拶しないと」と押し切られ、切鮫家梔子家の両家顔合わせをすることになってしまった。
食事の場で切鮫は鶫のどこに惚れたのかと聞かれ、答えに苦しんでいたが「彼女といると明るくにぎやかで毎日が楽しいところです」という言葉が勝手に出てしまい、切鮫は自身の本当の思いを自覚し始めるのであった。
そして問題なく食事会は終わり、最後に皆でホテルの庭で記念撮影をしていると、ホテルのとある客室から女性が落ちるのを目撃してしまい…

感想(ネタバレ注意)
今回は切鮫と鶫の同棲生活が再開されたり、なぜか両家顔合わせをすることになるお話が描かれました。
また鶫の学校での怪奇現象の調査や、ホテルで起こった殺人事件の調査もありました。
まずは前回の山荘での殺人事件の解決編から。
犯人は藤河原奏太と現場にはいない栗林譲の二人。
予想通り坂巻は栗林の電話で「逃がしてやるから木に結んだビニール紐をたどれ」と誘導されて崖に落ちて殺されていました。
もう一つの蜂谷の殺し方は、私は車の鍵に毒が塗られていたと予想しましたが、実際は運転席のシートベルトの着脱ボタンに毒が塗られていました。
車の鍵が見つからないと言っていたのは、その鍵を使って事前に車に毒を仕込んでいたからだったのでしょうね。
にしても賢島も言っていましたが途中で蜂谷が車を降りて飲み食いしていたらどうしていたのでしょう?
どっちかというとSAとかで飲み食いして死ぬ確率の方が高そうなんですが…
そうさせないように綿密なスケジュールを組んだようですが、手も洗わないような大雑把な奴がスケジュール通りに動くとは思えませんよね?
まぁこれはフィクションだし、犯人に都合の良いように話が進んだと考えるしかないですね。
次に旧校舎の呪いの能面のお話へ。
これは3年の鳥辺野妖太という生徒が部屋を取り壊させないようにするために仕組んだトリックでした。
しかしこのトリックを鳥辺野に教えたのは先輩の樋口伊月という女生徒でした。
私はちょっと彼女が気になっているんですよね。
ちょい役なのにしっかり名前もあって、キャラ立ちもしているし。
わざわざこうやって登場させたのには何か理由があるのでは?と考えてしまいます。
もしかしたら今後再登場する重要なキャラなのかもしれませんね。
そして今一番怪しいキャラの烏有先生。
彼は12年前は海外留学していて鶫の事件に関わりがないと言われていましたが、山荘の事件後に何者かと電話で怪しいやり取りをしていました。

12年前の事件の記事や鶫の写真を見ていたし、絶対関係していそうですね。
でもここまで露骨に怪しいと逆に犯人ではないのでは?と思ってしまいます。
もしかしたら鶫を守るために潜入捜査している警察(FBIとか)側の人間とか。
別作品で例えるのは申し訳ないのですが、『名探偵コナン』の赤井秀一っぽい感じ。
烏有が電話で話していた相手が誰なのかも気になるし、早く正体が知りたいですね。
最後は両家顔合わせからのホテルでの殺人事件のお話。
両親たちに本当のことが言えないから微妙に真実をぼかしながら説明していましたが、鶫が最後に大嘘ぶっこんだせいで、切鮫はもう外堀を完全に埋められてしまいましたね。
でも切鮫も心の中では鶫が大事な存在になっているようです。
鶫と同棲を再開させた時や、看病してもらった時も鶫のことを受け入れていた感じだったし。
今回自分で思いを口にして自分の気持ちを自覚し始めたし、そろそろ両想いになるのかもしれませんね。
あとちょっと気になったのが、切鮫が風邪を引いて寝込んでいた時に口にした「…いくな…カムライ…」という言葉。
切鮫の元恋人とか元相棒とかでしょうか?
はたしてカムライとは一体誰なんでしょうね?
そしてホテルでの殺人事件へ。
今回は読者にはもう最初から犯人が俳優の折原ナオキという男だと分かっている状態で始まります。
そこからどうやって被害者・久保奈々子を殺害したのかを推理していく展開になっていました。
そしてこの事件は推理モノでは定番の階数を利用したトリックです。
折原は14階にいて犯行現場である13階には行っていないというアリバイを出しています。
そのアリバイを鶫たちが破っていくようです。
私の推理では本当の犯行現場は14階にあるマネージャーの部屋でしょうね。
マネージャーの部屋の番号が「1426」で被害者・久保奈々子の部屋「1326」の真上なので、マネージャーがいない間に折原が久保をこの部屋に呼んで下に落としたという感じでしょうか。
そうすれば折原が14階にいても犯行可能ですもんね。
あと久保が14階にエレベーターで上がる映像がないのは、折原が非常階段を開けて招き入れたからとかかな?
たぶんラストに鶫が描いた絵はそういうことを表しているのではないでしょうか?
次の巻での答え合わせが楽しみです。
現在、ヤングアニマルWEBで『ペンと手錠と事実婚』の第1話が無料で読むことができるので気になった人は是非読んでみてください。