こんにちは、こんばんは。
ラブコメ大好き、カッパ室長です。
今回はモーニングtwoで連載中の漫画 モーニングKC『大正學生愛妻家』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の記事はこちら↓↓

『大正學生愛妻家』
著者:粥川すず
(1/14) pic.twitter.com/nPdSW280OJ
— 粥川すず (@sazamegoto) November 21, 2024
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
不安
6年ぶりに再会した本家跡取りである橘勇吾と結婚してしまったふき。
突然のことで困惑していたが、勇吾と共に暮らすうちにふきは勇吾に惹かれていく。
しかしそれと同時に不安なことも増えていった。
最近勇吾の帰りがやけに遅かったり、服に煙草のにおいがついていたりするのだ。
ふきがそのことを尋ねても勇吾は話をそらして答えてくれない。
ふきはひょっとして勇吾は世間でよく聞く“学生のカフェ通い”をしているのではと考え始めてしまう。

(※大正時代のカフェは女給のサービスに客がチップを払う 恋の花咲く社交の場だった)
街のカフェにいる若くて華やかな女給と周りから妻ではなく女中として見られてしまう自分を比べてしまい落ち込むふき。
そんな時、元・女中仲間の菊がふきのもとを訪ねてきてくれて…
手紙
勇吾の友人・桃木竜蔵は勇吾がふきと結婚してから変わったと感じていた。
以前の勇吾は冷めた表情の完璧人間で自暴自棄な振る舞いを見せていた。
しかし今は明るい表情を見せ危ないこともせず真っ直ぐに家に帰ろうとしている。
ふきとの生活があまりに順調そうな勇吾に桃木は「あんまり浮かれて足を掬われるなよ」と忠告するのであった。
そんなことあるはずないと思う勇吾だったが、家に帰るとふきの様子がおかしかった。
「勇吾さま」呼びから「坊ちゃん」呼びに戻っていたのだ。
これはふきが勇吾の部屋で、勇吾が想い人に送るつもりで書いた恋文を見つけてしまったからだった。
感想
第2巻ではふきが自分の気持ちに気づいたり、勇吾の隠し事で不安になったり悩んだり、そして最後にはふたりの想いが通じ合う様子が描かれました。
前回酔って帰ってきた勇吾がふきを抱き寄せ「ふきも一緒に寝てよ…」と言って終わり、これはついにか!?と楽しみにさせておいて、第2巻を読んでみたら勇吾が本当に寝てなにも起こらないというよくあるパターンでした。
これはふきが怒るのもしょうがないですよね。
そして勇吾がふきに目を合わせてもらえなくなってショックを受けてしっかり反省しているのが面白かったです。
次に勇吾がふきに雑誌を買ってきてあげるお話。
勇吾が本屋で雑誌を眺めるふきを見つけ、その場で声をかけずに欲しそうにしていた雑誌をサプライズでプレゼントするのがイケメンすぎましたね。

これは勇吾が惚れるのも納得です。
にしても、ふきが毎回楽しみにしている恋愛小説でふきが熱血実業家の男ではなく飲んだくれ詩人のほうを応援していたのは意外でした。
ふきは節約好きだし、真面目な男が好きだと思っていたのですが、意外とダメな男がタイプなのかな?
勇吾も「そういうのがいいんだ」とか言ってたし、もしかしたらふきのタイプに合わせて勇吾も飲んだくれになってしまうのではと心配になりますね。
勇吾の隠し事でふきが不安になるお話は、ふきの元・女中仲間の菊のおかげで見事に解決。
落ち込むふきの前にタイミングよくやってきてくれて、ふきの悩みを一瞬で理解しつつ、「これからはもっと胸張って若奥様らしい気持ちを持つこと!」とアドバイスをしてくれました。
自分に自信が持てないふきに「私ら自慢のふきなんだから!」と言って支えてくれるのが優しすぎますね。
そして勇吾がふきに黙って通っていた場所はなんと東京株式取引所でした。
勇吾はあの年でもう株の売買をしているようです。
しかも養父に叩き込まれた先読みのおかげで大金を手に入れたようだし、凄すぎますね。
でも別に黙っておくことでもないような気もしましたが、やはり損したとき心配をかけてしまうから言えなかったみたいです。
でもそのせいで一人頭をグルグルさせて悩んでいたふきがちょっと可哀想だなと思っちゃいましたね。
あと食事の帰りに、初めて夫婦に見られて嬉しそうにする勇吾が年相応な少年のようで可愛かったです。
最後にふきが勇吾の書いた恋文を見てしまうお話。
ふきはこれを見て、自分に宛てた恋文だと気づかず、勇吾は他に想い人がいたのだと勘違いをしていました。

まぁ 年の差や身分の差もあったし、ふきはこの結婚が養父からの命令によるもので、勇吾が心から望んでいるものとは思えなかったのでしょうね。
そして勇吾を避けるふきを追いかけ、雨の中 勇吾はこの想い人はふきであることを説明し、ふきも勇吾を愛していることを伝え、晴れてふたりは本当の夫婦になることができました。
いや、勇吾がこんな手紙を隠さずに捨ててれば良かったし、もっと早くふきにこのことを伝えていれば良かったのにと思っちゃいましたね。
でもあんな強引に迫って結婚させてしまったし、実は前から好きでしたとか言い出しにくかったのかも。
思いを伝え合った二人はそのまま体を重ねて…♡
もうめでたしめでたしで終わってしまうのではと思ってしまうほどの展開でしたが、まだ物語は続くようです。
結ばれたことで二人のさらなるイチャイチャが見れそうですね。
イチャイチャしたくてくっつく勇吾にふきが「お日様が出てるうちはくっつくのはやめましょう!」と言って勇吾がショックを受けているのが面白かったです。
そしてラストにはふきが街で迷子になって困っている外人の少女に英語で話しかけてサラッと助けてあげるシーンが描かれました。
ふきが英語ペラペラなの意外過ぎて驚きです。
この時代はまだ英語を話せる人が少ないから街の人たちみんなが驚いてましたね。
ふきは自分を過小評価しているけど、もしかしたらメチャクチャ凄い才能を持っているのではないでしょうか?
この出来事が次の話にどうつながっていくのか楽しみですね。
単行本第3巻は2025年9月22日頃発売予定です。
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■あらすじ
時は大正。
大石君は狭き門をくぐりぬけエリート高への入学を果たす。
学校生活最大の目標は「人生初の友を得ること」。
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しかし執拗なまでに友情を求める大石君の言動が梅原君には理解不能で…。
二人は学園生活を通じて友情をはぐくむことができるのか?
旧制高校友情コメディ!