カッパ室長です。
今回はヤングジャンプ コミックス・ウルトラ『瞬きより迅く!!』第12巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます!
第11巻の記事はこちら↓↓

『瞬きより迅く!!』
著者:ふなつかずき
ドジで気弱でコミュ障な女子高生が空手道をやる話① pic.twitter.com/JZyCCk2eFV
— ふなつかずき (@funatsukazuki) June 27, 2020
目次
第12巻の見どころ(ネタバレ注意)
副将戦 天吹真心vs.早川梓
天吹優心の奮闘により首の皮一枚繋ぎ止めた桜台北。
優心のバトンを受け継ぎ天吹真心が副将戦へと挑む。
相手は星蘭女子学園の部長・早川梓。
真心は早川が得意とする「誘い」をやられる前に開始直後から奇襲を仕掛けていくが、早川にことごとく防がれてしまう。
それでも怒涛の攻めを見せる真心はついに内回し上段蹴りで先取点を獲得する。
しかし、これにより真心の力量を測り直した早川の逆襲が始まる。
真心の攻めがすべて読まれ、早川はそれらにカウンターを合わせ、あっという間にポイントを逆転してしまうのであった。
大将戦 小花井日葵vs.一ノ瀬真白
桜台北空手道部の存続を懸けた運命の一戦。
大将戦 小花井日葵と一ノ瀬真白の試合が始まる。
みんなから「全力で楽しめ!!」と送り出された日葵は今できることを全部出そうと気合いを入れていく。
日葵はフェイントを織り交ぜた攻めを見せたり、不破澤学園の弥永桜が見せたガードを真似て真白の背刀を防いでいく。
しかし真白にすぐに対応されてしまい、連続でポイントを取られてしまう。
それでも諦めない日葵は超低空刻み突きでポイントを返し、より迅い攻めを繰り出し真白に喰らいついていくのであった。
そして試合残り時間はあと15秒となり―。

感想(ネタバレ注意)
今回でこの高校少女伝統空手道漫画も完結してしまいました。
第12巻では星蘭女子学園との副将戦、大将戦が描かれ、また桜台北空手道部の存続の行方が描かれました。
まずは副将戦から。
星蘭女子学園の部長である早川梓は頭の回転が速く、相手を上手に動かしカウンターを決めてくる技術派な相手。
それに対し真心は野性的な勘を持ち、その瞬間瞬間で無意識に動いていくタイプ。
頭脳vs.野性という真逆のタイプの対戦となりました。
準々決勝で早川は不破澤学園の出利羽愛華から「本家が出てくるから―…」と言われてましたが、本当に真心が本家内回し蹴りを炸裂させてくれました。
アドバイスを受けてたから対策されるかと思いましたが、本家が真心のことだと気づいてなかったんですね。
これで流れを掴んだかと思いきや、そこから早川が冷静に反撃に出てくるのが凄かったです。
この冷静さや対応力の高さこそが早川の強さなんでしょうね。
でもそれを上回る真心の迅さ&力強さが凄すぎます。
そこから20秒以上お互い一歩も引かずに打ち合うシーンも白熱しててカッコよかったです。

そして最後は空手を反対していた祖母・悦子からの応援&亡き父親・貴俊からの一押しで勝つという展開も感動ものでした。
最後は待ちに待った日葵と真白の大将戦。
実力差があり過ぎるからキツイだろうなと思いましたが、予想以上の接戦で驚きました。
桜がやってた背刀のガードもしっかり真似てたし、日葵の成長速度が凄まじすぎます。
日葵は様々な攻めを見せますが、前半は真白が日葵を圧倒していきます。
でもそこから日葵が徐々に押し返していく展開がとてもアツかったですね。
特に逆転時に見せた後ろ回し蹴り。
ここで日葵が空手を始めるきっかけとなったコンビニで優心が見せてくれた技を日葵が使うとは。
空手を始めた時からずっと密かに練習してきてたんですね。
それが今披露されて、逆転に繋がるというのが最高すぎましたね。
しかし、その後の転んで頭を打つシーンは怖かったです。
もしかしたら真心たちの父親と同じ感じになってしまうのでは!?と不安になりました。
そして最後の起き上がってからの上段突き。
日葵がみんなからアドバイスを受けて一番最初に覚えた突きで勝負が決まるというのもアツい展開でした。
これは碧琉コーチが言っていた「意識させなければゆっくりでも当たる」という神業みたいな突きでした。
真白が反応できなかったのは日葵の突きがあまりに自然体すぎたからなのか?
それとも頭を打って無意識だった日葵の拳に闘気や敵意を感じなかったために、真白の脳が攻撃だと判断できなかったのかも。
ともかく凄い試合でした。
桜台北空手道部の廃部問題も悦子が考えを改めてくれたおかげで無事解決。
ハッピーエンドを迎えましたね。
インターハイ予選の決勝戦はダイジェストで終わってしまったのはちょっと残念でしたが、準決勝の試合以上の展開を描くのはちょっと難しいだろうからしょうがないですよね。
嬉しかったのは秋の新人戦までのお話が軽くですが描かれていたことと、日葵たちのその後のお話が描かれていたことです。
みんなの温泉シーンや水着姿などご褒美回でしたね。
さらっと碧琉コーチがカレー作ってあげてましたけど、『華麗なる食卓』を読んでたからあのカレーがどれほど美味いか分かってしまい、かなり羨ましかったです。

日葵は大学でも空手を続けていて、今度は日葵がコンビニで少女を助ける側になっていたのも良かったですね。
今回の第12巻の表紙も第1巻の表紙と同じ構図にしていて、日葵が空手道を通じて成長したのを感じられるようになっていました。
個人的にはもうちょっと続けて、日葵たちに後輩ができたりしても面白そうだなと思いましたが、物語は綺麗に締まっていたし長さ的にもダレずに丁度良かったのかも。
可愛い女の子たちのアツい戦いを見ることができて本当に面白かったです。
コチラの作品もオススメ
『釣って食べたいギャル澤さん』
■あらすじ
社会人3年目・釣谷一尋の休日の楽しみは、大海原でひとり心穏やかに釣りをすること――だったが…
ある日、釣り船で出会ったハイテンションギャル・春澤祭がグイグイ話しかけてきて、静かだった船上は一気に賑やかに!!
さらに、タイ釣り中のハプニングにより弱みを握られてしまった釣谷くんは、“ギャル澤さん”に魚の捌き方や料理を教える約束をさせられてしまい…!?
美味しい魚料理と、相性抜群のお酒も必見!! 爆釣必至の入れ食い釣りグルメコメディ、開幕!!
『華麗なる食卓』
■あらすじ
世界中で修業を積んだカレー職人・高円寺マキト。
放浪の末、昔の恩人のカレー屋さんを訪ねるが、店は潰れる寸前…。
マキトは恩人の娘・結維とともに店の再建に立ち上がる事を決意するのだった!!
作中のカレーのレシピもついて、世界初・カレーコミックの登場だ。
『妖怪少女―モンスガ―』
■あらすじ
秋葉原発! 新感覚妖怪バトルラブコメ!!
秋葉原の雑貨屋で働くフリーター・八喜の前に現れた美少女・轆花。
めっちゃ可愛い彼女とひょんなことから急接近♪…のはずが、轆花にはとんでもない秘密があり!?