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【英雄機関 第1巻 あらすじと感想】ある男が“英雄”になるまでを描く近未来メカアクション漫画!!

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こんにちは、こんばんは。

カッパ室長です。

 

今回は少年ジャンプ+にて連載中の漫画 ジャンプコミックス英雄機関』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

YouTube“ジャンプラチャンネル”より

 

英雄機関

原作:蔡河ケイ
漫画:高橋アキラ

どんな内容?(ネタバレ注意)

ある男が“英雄”になる物語。 そして…

21世紀後半―

気候変動、人口増加、資源枯渇などにより地球人類は存亡の危機に瀕していた。

人類は本格的な宇宙開発を始め約一世紀が過ぎ、それらの問題を解決することができたが、宇宙に踏み出したことで新たな脅威となる未知の生物星獣せいじゅうという問題に直面してしまう。

それに対抗すべく兵器機鎧アイギスを造り出し、開拓団を守り戦う戦士は人々にとって“英雄”であった。

 

機鎧製造工場で働くリュウ・タイラーも幼い頃機鎧に乗ることが夢だったが、その夢は叶うことなく機鎧を作る末端企業の消えゆく作業員の一人となっていた。

しかしリュウは裕福ではないものの息子のレオニダス(愛称:レオ)と二人で楽しい日々を送っていた。

レオはリュウとは違い、VRゲームで優勝するなど溢れる才能を持ち、周りからも「鳶が鷹を生んだな」と言われるほどで、リュウはこんな自慢の息子の父親として自分はふさわしいのかと悩んでいた。

そんなある日、リュウのもとに「幸福省 自己実現局」通称「英雄機関」の人間が来て、機鎧の適正テストを受けないかとスカウトされる。

宇宙に行くとなるとレオを地球に置いていくことになるとリュウは一旦断るが、レオにふさわしい父親になるため適正テストを受けることに。

そして見事適正テストを合格し、幼い頃夢だった機鎧乗りになることができたのであった。

『英雄機関』第1巻 P61,62,63より

こうして火星軌道上小惑星群開拓基地に配属されたリュウだったが、その現場は想像以上に過酷なもので…

 

これは一人の平凡な男が― 英雄になる物語である。

感想(ネタバレ注意)

この作品、ジャンプ+で連載が開始し第1話でも凄い面白そうと評判が良かったのに、第2話が配信され予想外の展開にSNSでざわついたのをよく覚えています。

まさか主人公だと思っていたリュウが第2話で死亡するとは…

第2話でリュウが殉職するという形で“英雄”となり、その後第3話から息子のレオが父親の仇をとる話へと進んでいきます。

最近では大人が主人公の漫画(同じジャンプ+で連載されている『怪獣8号』など)もよくあるし少年誌でもアリな流れだなと思っていたのですが、やはり少年漫画だから少年が主人公になるんですね。

にしてもこれには驚きました。

単行本の裏表紙に書いてあるあらすじで騙された人も多いのではないでしょうか?

でも確かにリュウは第2話で“英雄”になっているんですよね。

しかしその英雄は多くの読者が想像していた英雄ではなく、殉職したことでの英雄扱いでした。

警察とか軍人などが死んで二段階昇任するのと同じやつですね。

リュウのお話つまり第2話までは本編であるレオの物語のための序章だったのかなと思いました。

 

リュウは武器弾薬が不足する中で旧型式機鎧“ズブラ”に乗り星獣と戦っていきます。

そして定期船を襲う星獣を退けることに成功するのですが、その後ゲオルギー・シン少佐が乗る機鎧に殺されてしまいました。

彼らは最初からリュウをこの場で戦死させ、英雄に仕立て上げようと考えていたのです。

要は「幸福省 自己実現局」通称「英雄機関」は都合の良い民間人を使い捨ての駒としてスカウトし、要らなくなったら殉職したように見せて殺す機関だったみたいですね。

リュウが適正テストで見せた凄い力も、リュウをその気にさせるための罠でしたし。

ゲオルギー・シンもかなり狡猾な人間で初登場時から体調が悪いフリをして、星獣が襲ってきた時にリュウが代わりに出撃したくなるように仕向けていました。

全て英雄機関のシナリオ通りだったということなんでしょうね。

もしかしたら星獣がワープしてきたのも英雄機関の仕業だったりして…

 

本編はリュウが殺されて8年後、レオニダス・タイラーが士官学校に入学するところから始まります。

そしてレオの目的は英雄機関に入ることではなく、「英雄機関を叩き潰す」ことでした。

殉職という形で父親を“英雄”にした機関に対し復讐するためですね。

『英雄機関』第1巻 P154,182より
あんな爽やかな少年がいきなり悪い顔をしだすから驚きましたね。
第3話の始まりと終わりのレオの顔の差が凄すぎる…

レオは幸福省 自己実現局のユーリ・ムラトフという男から「実はリュウは殉職ではなく、政府の人間に殺された」という事実を聞かされました。

ユーリも同じように兄を英雄機関に殺され、英雄機関を憎んでいました。

そこでユーリはレオに二人で英雄機関を潰そうと話を持ち掛けてきたようです。

ユーリは政府に潜り込み情報を集め、レオは部隊に配属され実績を積み影響力を獲得し、そこから英雄機関の闇を暴き、叩き潰すつもりのようですね。

レオは士官学校の試験もトップクラスの成績で合格しています。

それはあのゲオルギー・シンから機鎧の乗り方を教わったからでした。

レオはゲオルギー・シンが父親の仇だと知らないし、父親を殺した相手から教えてもらっていたことを知ったらどうなってしまうのかちょっと怖いですね。

ゲオルギー・シンはレオのことも“英雄”になるよう育て上げ利用するつもりのようだし、今後も何か罠を仕掛けてきそう…

レオがどうやってこの強大な機関を潰すのか今から楽しみです。

 

そしてレオは士官学校でリュウが最後に助けた医療スタッフの先生の娘・ミレニアらしき女の子と出会います。

この子が本作のヒロインでしょうね。

彼女はなぜ士官学校に入学したのか?

レオと同じように英雄機関を潰すためだったら、すぐに仲間になってくれそうですよね。

これから学校生活でレオはどんな仲間や敵と出会い成長していくのか。

第2巻が楽しみです。

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