サスペンス

【私のアリカ 第1巻 あらすじと感想】失踪した推しを捜すためにアイドルになる!?

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どうも、カッパ室長です。

 

今回はヤングマガジンにて連載されている『私のアリカ』の第1巻を紹介させていただきます。

 

私のアリカ

原作:藤沢もやし
漫画:隈屑。


どんな内容?(ネタバレ注意)

アイドルになって推しをさらった犯人を探る!?

アイドルグループ「りりかるトリック」の人気メンバー・真宮まみやアリカ

彼女のパフォーマンスは見る人の心を強烈に掴み、某アイドル評論家は「真宮アリカは今世紀最大の奇跡」と称するほどの存在だった。

だが、そんなアリカが突然失踪してしまう。

失踪して1年が経つが警察の捜査も難航し、解決の糸口が見えない状況だった。

警察の調査が続きメンバーも不安になっていたが、ライブの途中で突然りりかるトリックプロデューサーの乙川おとがわから特典会の再開と第3期新メンバーオーディションが開催されることが発表される。

そして第3期新メンバー最終候補生の6名が紹介される。

その中で一人異彩を放つ金髪少女・宮嶋みやじまナナは、ライブ前にメンバーの一人・天賀谷あまがやちひろが廊下ですれ違い、アリカと同じ匂いがした女の子だった。

ナナは質問にもぶっきらぼうに返事をし、最後に応募した理由を訊かれ「真宮アリカ」とだけ答えるのであった。

実は彼女はアリカの親友で、アリカの失踪の原因を探るために「りりかるトリック」に入ろうとしていた。

ナナはアリカのブログから「裏切り、助けて」というメッセージを読み取り、アリカをさらった犯人は運営やメンバーの中にいると考えたのだ。

『私のアリカ』第1巻 P40より

ナナの味方は同じアリカファンでオタク仲間の盛田もりた山本やまもと高橋たかはしの3人。

ナナはメンバーオーディションに勝ち残り、そして仲間たちとともにアリカ失踪事件の真相に迫っていく。

感想

この作品は華々しく生々しいアイドル業界サスペンスです。

失踪してしまったアイドルを捜すために、自らアイドルになっていくという物語です。

 

この作品の面白いところはアリカをさらった犯人捜しや、ナナのアイドルへと成長していく姿、そして思った以上にドロドロとしているアイドル業界を知ることができるところではないでしょうか。

あと、アイドルがテーマの作品なだけあって、各話のサブタイトルが全部アイドルの曲名になっているのも面白いですね。

 

アリカを救うためだけにアイドルになろうとしているナナは、最初はアイドルに何も魅力を感じていませんでした。

つらいレッスンを続けたり、アンチからいやがらせを受けたりもする。

それなのに続ける理由はあるのかと。

しかしステージで歌うとき、客席から自分を応援してくれる人を見つけた時の嬉しさや心強さを感じ、自分のためだけでなく応援してくれる人のために頑張ろうという気持ちに変わっていきます。

『私のアリカ』第1巻 P166,167より

オーディションでは人気投票で最下位のナナがこれからどうやって上位になっていくのかがとても楽しみです。

ナナの性格からして常識はずれなこともしでかしていくのかもしれないですね。

ダンスが得意なナナですが、歌う方は壊滅的なほどの音痴なので、これから歌を上手くしていく感じになるのかもしれません。

最終的にアリカのようにキラキラした存在になって、アリカとふたりで歌う姿が見てみたいですね。

 

ナナがメンバーになるには候補生6人の中の上位3人に入らないといけません。

他の候補生たちもかなりの曲者揃いのようです。

表面上ではみんな仲良く頑張ろうという雰囲気なのですが、裏ではみんなSNSなどを駆使して周りを出し抜こうと考えています。

SNSが苦手なナナにはかなりキツイ状況ですね。

特に性格が悪そうなのが現在人気投票1位の小笠原おがさわらゆめ

配信でファンに自分が他の候補生から陰口を言われているなどという嘘を伝えて同情してもらったり、ナナを貶めるように裏工作をしたり。

初ライブ当日のナナに対する妨害行為はファンが勝手にやったことだとウソ泣きして自分は悪くないようにしたりしてますしね。

こういうのを見てしまうとアイドルもキラキラしたものではないのかな?と思えてしまいます。

実際にもこういう事って起きてそうだし…

唯一純粋そうな女の子・三輪みわまゆですが、彼女はひょんなことからアリカの事件に関わる人たちを見てしまい、そのせいで彼らに利用されてしまう感じになりそうです。

三輪まゆも今後犯人たちに言われてナナに対する妨害行為をしてきそうですね。

敵だらけの状況をナナがどう打破していくのかが見ものです。

 

そして肝心のアリカ失踪事件について。

ナナは盛田、山本、高橋の4人で事件の真相を暴こうとしていきます。

第1話の時点でメンバーの北条ほうじょうルリがかなり怪しい雰囲気を出しているんですよね。

第1巻のラストでもアリカの事件に関わっていそうな人たちの中にいたし。

これは北条ルリは犯人で確定な気がしますね。

しかし、問題は犯人は複数人いる可能性が高いこと。

どこまでの人間がこの事件に関わっているのか。

天賀谷ちひろも北条ルリに脅されているような雰囲気だし、彼女も事件に加担していそう。

もしかするとメンバーや運営全員がグルだったりして…

だとするとなぜそんなに多くの人がアリカを消そうとしたのか理由が気になりますね。

アリカが邪魔だったのか、それともアリカが知ってはいけないことを知ってしまったからなのか。

ナナ、盛田、山本、高橋の4人がどうやって事件を解決していくのかが気になりますね。

警察たちはファンが怪しいと睨んでいてナナたちの話を全く聞こうとしませんし。

警察たちが無能すぎますね。

ナナ以外の3人が今後どんな活躍を見せるのかも見ものです。

ドルオタ歴が長い盛田はオタ界の人脈を活用してナナを布教したり、情報を集めるのだと思います。

お金持ちの山本はそのお金でナナやみんなを支えていくのでしょう。

一番気になるのは高橋ですね。

SNSに強く影が薄いという特徴らしいですが、これはもしや影の薄さを利用して潜入捜査とかをするのかも…

ナナだけでなく彼らの頑張りによってアリカの事件が解決してほしいですね。

 

まだ新メンバーオーディションも始まったばかり。

これからナナはどんな困難を乗り越えていくのか。

そしてアリカの手がかりを手に入れられるのか。

続きが気になります。

 

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おわり