こんにちは、こんばんは。
MTGもラブコメも大好き、カッパ室長です。
今回は角川コミックス・エース『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第18巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第17巻の記事はこちら↓↓
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』
原作:伊瀬勝良
漫画:横田卓馬
監修・協力:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
オタク少年と優等生美少女と1999年の夏① pic.twitter.com/sy4KiNSb19
— 横田卓馬 (@kyooteta) August 28, 2021
第18巻の見どころ(ネタバレ注意)
神納はじめvs.沢渡慧美 最終対決!!
「千年大祝祭」決勝戦。
神納はじめと沢渡慧美の最終対決が始まる。
慧美はブロックされにくいクリーチャーに《浄火の鎧》をつけ、《大変動》などを唱えてマナ基盤を封殺するという得意の“アーマースキン”で勝負を挑む。
対してはじめは序盤からクリーチャーを召喚し攻撃を続け、さらには《脅迫》や《惑乱の死霊》などで“アーマースキン”の生命線である手札を削っていく。
そして最後は得意の《憎悪》で慧美に止めを刺す。
魔法の時間を会得したはじめはビートダウンとコントロールを高次元で融合させ、最後まで慧美にゲームの主導権を渡すことなく一本目を先取するのであった。
はじめに勝つには自分もこの戦いで魔法の時間をものにするしかないと考える慧美。
決勝戦前、椋木燐に魔法の時間に入るための方法を尋ねると彼女は「対戦相手の思考やゲームの流れだけじゃない。自分の核にあるものを想像しなさい。」とアドバイスした。
最初はその言葉の意味がよく分からなかった慧美だが、喫茶しぶやまのみんなからの応援を受け、神河市で、喫茶しぶやまでみんなと共に過ごした楽しい時間こそが自分の原風景、核であると気づく。
そして慧美はこの土壇場で魔法の時間を会得し…
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第18巻 P48,49より特別特典
第18巻の特別特典は
《神の怒り/Wrath of God》
の公式プロモカードとなっています。
描き下ろしアートを使用したフォイル仕様となっています。
| 色 | 白 |
| コスト | (2)(W)(W) |
| カードタイプ | ソーサリー |
| レアリティ | レア |
| カードテキスト | すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。 |
【お知らせ】伝説(サーガ)──堂々完結。#すべそれ こと漫画「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」の最終18巻が、遂に本日発売!
特典プロモとして描き下ろしアートを使用したフォイル仕様《神の怒り》を封入。あの日の光景を、ぜひ貴方のお手元に。https://t.co/7MjbMlaLVl #mtgjp pic.twitter.com/u1UhIN7YZR
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) June 26, 2025
感想(ネタバレ注意)
ついに今回で『すべそれ』も完結となってしまいました。
最終巻となる第18巻では、「千年大祝祭」決勝戦で神納はじめと沢渡慧美のラストバトルが繰り広げられました。
また二人の戦いの合間合間に12年後(2012年)の慧美の姿が描かれ、未来で慧美が何をしていたのかが明らかになりました。
そして今回のプロモカードは《神の怒り》!!
最終巻でついにこの作品のタイトルの元ネタとなったカードが特典になりましたね。
しかもイラストは夢子先生による描き下ろしという神仕様で、はじめと慧美が橋の上で夕陽を眺めているあのシーンが描かれていました。
まずは「千年大祝祭」決勝戦のお話から。
三本勝負の一本目ははじめがゲームの主導権を渡さず、慧美を圧倒しました。
これまで慧美に全然勝ててなかったはじめがこれほどの力の差を見せるなんて、やはり魔法の時間って強力な武器なんですね。
しかし二本目からは燐のアドバイスや喫茶しぶやまのみんなからの応援を受けたことで慧美も魔法の時間を手に入れて反撃に出ます。
慧美の魔法の時間では、慧美のロングヘアーが毛先に向かってグラデーションしているように光り輝いていました。
さらに彼女が魔法の時間に入ると、対戦している空間も喫茶しぶやまの店内に変化していました。(対戦しているはじめにはそう見えていました。)
そして二人の戦いで激アツだったのが、彼らが第1巻で交換したカードたちが活躍していること。
《憎悪》ははじめの切り札だからここでも描かれるのは予想できましたが、慧美も《大変動》を使ってくれるとは。
あと個人的に一番盛り上がったのは慧美が《神の怒り》を放ったシーンですね。
「《神の怒り》!!!すべてのクリーチャーを破壊する!!それらは再生できない!!!」
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第18巻 P84,85より見開き1ページを使ってこの演出はカッコよすぎますね。
このカードはこの対決中に絶対使われるだろうなと思って読んでいましたが、実際そのシーンが来るとテンションがメチャクチャ上がりました。
最終戦では《日中の光》で動きを封じられたはじめでしたが、《生命吸収》で慧美に直接ダメージを与えて勝利。
過去のはじめだったら《日中の光》で完封されて敗北していたでしょうけど、多くのプレイヤーと戦い様々な経験をしてきたはじめだからこそ今回慧美に勝つことができたんだなと思いました。
ラストバトルでついにライバルに勝利する姿には感動しましたね。
そして物語は2012年へ。
はじめは約束通りレイモンドと一緒に海外へ。
その際に慧美とも別れていました。
だからずっと未来の慧美ははじめのことを忘れられず、思い出に浸っていたんですね。
慧美は大手デベロッパーに就職し、震災に遭った神河市を復興するプロジェクトに加わっていました。
喫茶しぶやまが廃墟になってるのを見たときは凄い悲しくなりましたが、慧美の「破壊されたままでは終わらせない。私がかならず再生してみせる。」というセリフが『すべそれ』のタイトルに抗う感じなのがとても良かったです。
また、神河市の住民への説明会で慧美が苦戦していた時にクラスメイトだった浅香や来島たちが助けてくれるシーンはウルッときちゃいましたね。
そして最後にはじめとの再会。
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第18巻 P195,196よりはじめはルーを秘書にして一緒に仕事をしていました。
てっきりルーは白金久遠とくっついてるものだと思っていたのですが、ちゃっかりはじめの相棒ポジションをゲットしていましたね。
はじめは再会した慧美にプロポーズしたし、ルーも仕事のパートナーにしてて完全にハーレムを作り上げてますね。
月刊少年エースの2025年8月号には第18巻の掛け替えカバーが付録にあり、そのカバー絵ではウェディングドレスを着た慧美とタキシードを着たはじめをいつものメンバーが囲んで写真を撮っている様子が描かれていたから、二人は見事ゴールインを果たしたようですね。
八雲はその後MTGのプロプレイヤーになり、久遠はフランス語通訳に、喫茶しぶやまのメンバーもそれぞれ幸せそうな姿が描かれ、まさにハッピーエンドって感じでした。
私が特に驚いたのは藤宮先生がはじめの兄・一駆と結婚していたことですね。
もともとMTGが好きだから読み始めたこの作品。
当時使ってたカードを見て懐かしむだけでなく、当時流行していたものまで描かれていて読んでいてとてもノスタルジーに浸ることができました。
それでいてはじめたちのキュンキュンする恋愛も楽しむことができて大満足です。
何度も読み返したいと思える作品に出会えたことに感謝です。


