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【石神戦記 第4巻 見どころ紹介】信じていた者からの裏切り。&明かされる石の民との歴史。

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カッパ室長です。

 

今回はwebアクションにて連載中の漫画 アクションコミックス『石神戦記』第4巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

第3巻の記事はこちら↓↓

【石神戦記 第3巻 見どころ紹介】ついに江波が挙兵!イサザ、故郷奪還の戦場へ!! カッパ室長です。 今回はwebアクションにて連載中の漫画『石神戦記』第3巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきま...

 

YouTube“双葉社公式コミックチャンネル”より

 

石神戦記

著者:古日向いろは

第4巻の見どころ(ネタバレ注意)

裏切り

人質を解放するため櫛森で救出作戦を敢行する宇迦乃うかのイサザたち。

しかしそこで待ち受けていた「目一箇まひとつたか」の罠にかかり、イサザは川に流されヤチホと離れ離れになってしまった。

 

川岸に流れ着いたイサザは自身にまだ石の腕が残っていることからヤチホはまだ生きていると考え、合流するために川上へ向かって歩み始める。

途中、敵の雑兵三人に見つかるもイサザは以前ヤチホが見せた“石繰いしくり”を思い描くことで“石繰り”を使うことに成功し、雑兵を撃破する。

その後、綿津見わたつみミオナギとともにイサザの救出に向かった江波領のコマセ隊と合流することができたが、コマセたちは高殿領に通じる裏切り者でイサザは捕縛されてしまう。

そこへ合流してきたミオたちにイサザは逃げろと警告するが、ミオが長年家族同然として過ごし信頼を置いていたナギもまた裏切り者の一人だと明かされ、ミオも捕まってしまうのであった。

『石神戦記』第4巻 P78,79より

襲われるクラの里

クラの里で「ナナシ」として療養していた宇迦乃サクは里長・セッコクの会話からイサザが江波軍に参加して戦っていることを知る。

残してきた瑞穂の民を守るため、瑞穂の領主としてサクは里を離れイサザやミオのもとへ向かうことを決意する。

そんな時、クラの里に襲撃者が現れる。

それは以前ヤチホを捕らえようと瑞穂領に現れた「石の民」のオウテツアザミだった。

セッコクはリッカにサクとヒカタを連れて里を出るよう命じるが、オウテツとオウカは誰も逃がすつもりはなく、巨大な石の蛇を操りサクたちに襲い掛かる。

だがセッコクは素手で巨大な石の蛇を一突きで粉砕してしまうのであった。

『石神戦記』第4巻 P120,121より

感想

第4巻では江波軍へ帰還しようとするイサザの姿が描かれたり、ナギの正体、そしてクラの里の秘密が明かされました。

 

「目一箇の鷹」の罠にかかり奇襲を受けてしまったイサザたち。

綿津見ミナトが裏切り者と疑われていましたが、ここでミナトも命を狙われていたし、ミナトは本当に仲間を守るために行動してたようですね。

ミナトを信じ切れていなかった部下のイカリは最初嫌な奴だなと思っていましたが、最後はこの事態を招いたのは自分のせいだと自分たちの命を犠牲にミナトを守り抜いていてとてもカッコよかったです。

 

離れ離れになったヤチホと再会するため一人江波軍への帰還を目指すイサザ。

以前遭遇した雑兵と再会してしまい、前回はヤチホの力で逃げ切りましたが、今回はイサザが石繰りの力を使って倒しきっていました。

第3巻では「目一箇の鷹」の奇襲からガンケンを守るために盾を作っていましたが、今回はそれよりもかなり攻撃的な技を繰り出せるようになっていましたね。

ですが、ヤチホのように石が身体を貫くほどの威力がなかったのはイサザの優しさからなのか、それともまだ石繰りが未熟だからなのか。

イサザは絵が得意で思い描く力はかなりあると思うから、今後色々な物を見たり経験することでより鮮明にイメージすることができるようになって石繰りが強力になっていきそうですね。

 

そして今回、江波に仕えるコマセという男がヒイラギに通じていた裏切り者だと判明。

さらにはミオと幼い頃から一緒に過ごしていたナギまでもが裏切り者でした。

これはかなり驚きましたね。

ナギは本当はミオを裏切りたくはなかったけれど、彼女の両親がコマセの部下として密偵をしていたため、敵側についてしまったようです。

ミオに自分が「敵」の娘だとバラされたくなくて仕方なく従っていたようですね。

そんなナギもこれで用なしとコマセに捨てられ、ここからどうやってイサザたちは助かるのかと思ったら、まさかの「目一箇の鷹」が登場し同士討ちが勃発。

「目一箇の鷹」は自分たちの手柄にするためにコマセたちを殺していましたが、結果的にイサザたちが助かっただけで、何しに来たのコイツら?という印象でした。

もしかして実は良い奴らなのかも…

 

この戦いとクラの里の戦いでナギや里の人達が角無つのなし”という人種だと明かされました。

『石神戦記』第4巻 P126,127より

“角無し”は角を失った石の民やその子孫のことで、石繰りの力は使えないけれど石のように硬い身体と長寿という特性を持っているそうです。

刀で斬れないほどの硬い身体というだけで十分すぎるほどの戦力なのに、クラの里の人達は「石の民」に渡り合うための石点穴せきてんけつという戦技を持っていました。

弱そうだと思っていた里長が一突きで石の蛇を粉砕するシーン、カッコ良すぎましたね。

戦うことから逃げて瑞穂領の禁足地に隠れて暮らしていた“角無し”もこの戦いをきっかけにサクに力を貸してくれるのかもしれません。

そうなったら瑞穂領はかなり強くなれそうですね。

サクもリッカから“石点穴”を伝授してもらえるようだし、これで「石の民」とも互角に戦えそうです。

イサザは“石繰り”で戦い、サクは“石点穴”で戦う、これはかなりアツい展開になるのではないでしょうか?

あとオウテツとアザミがクラの里に来た目的である「神像カムカタの情報」とは何なのでしょうね?

 

リッカやナギの話で日倭津國ひわつくにが「石の民」との約束を破ったことで争いが起きたと言っています。

一体なぜ日倭津國は約束を破ってしまったのか?

石の民と常人(※普通の人間のこと)との戦で何が起きて“角無し”が生まれたのか?

まだまだ謎が多そうです。

また「目一箇の鷹」の奇襲から逃げ延びたミナトは船を準備し、戦場から離れるような雰囲気でしたが、彼は何を考えているのか?

本当に江波を裏切るつもりなのか、それとも江波を勝たせるために何か作戦があって船を準備しているのか。

 

江波軍がこの窮地を覆すにはイサザが石化したヤチホを目覚めさせるしかないようです。

はたしてイサザはヤチホを復活させることができるのか!?