サスペンス

【ゆぴ太の恋人 第3巻 見どころ紹介】ゆぴ太の描く読切漫画&菫といおの8年前の出会い

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カッパ室長です。

 

今回はとなりのヤングジャンプにて連載中の漫画『ゆぴ太の恋人』第3巻の見どころや感想を書かせていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

第2巻の紹介記事はコチラ↓↓

【ゆぴ太の恋人 第2巻 見どころ紹介】拗れる三角関係(?)… そして「ゆの」の正体が明らかに!? カッパ室長です。 今回はとなりのヤングジャンプにて連載中の漫画『ゆぴ太の恋人』第2巻の見どころや感想を書かせていた...

 

ゆぴ太の恋人

著者:谷ま乃ゆり

YouTube“ヤンジャン漫画TV【集英社ヤングジャンプ公式】”

第3巻の見どころ(ネタバレ注意)

読切漫画

黛菫の担当編集者の中野有伽は最近佐藤いおが「菫」という男性と一緒にいることを知り、以前菫が真上の住人が“りず”のタトゥーを入れた女性という話をしていたことを思い出す。

そして中野はいおと飲みに行き、「ゆぴ太先生の真上の住人は君なんだろ?」と問いただす。

あっさりと認めたいおは中野に菫との関係を聞かれ「恋人です」と答えるのであった。

さらにいおは中野に「恋人として編集者としてファンとしてお互いゆぴ太先生を支えあいましょう」と言うのであった。

 

一方、菫は「ゆの」の正体が中野であることを知り、困惑していた。

なぜずっと正体を隠しているのか?気付いて欲しかったのか、自分中野が“ゆの”だと。ずっとファンレターを送っていたのは目の前の自分中野だと。

だが、このファンレターのおかげで自分は今も漫画を描けていることに気づいた菫はある読切漫画を描き始める。

それは「マオと勇者」という題名で、勇者が魔王討伐の旅をしながら小説を配信し、いつも一番に感想をくれる“マオ”に感謝しているが、実は“マオ”は魔王だったというお話で、現状の菫と中野の関係をモデルにした作品だった。

菫はこの作品を中野に見せ…

菫との出会い

8年前、当時佐藤いおは中学2年生で、図書館で家庭教師の中野に勉強を見てもらっていた。

いおの家は両親が離婚していて、いおは別々に暮らす父親に会える日をいつも楽しみにしているのだが、父親は仕事が忙しいと言っていつも約束を破っていた。

母親も仕事でいつも帰りが遅く、いおはいつも寂しい思いをしていた。

そんなある日、いおは図書館で漫画を描いている菫と出会う。

母親に漫画を禁止されていて漫画の読み方が分からないいおは菫に「私に漫画の読み方教えてくれませんか?」とお願いするのであった。

『ゆぴ太の恋人』第3巻 P166,167より

感想

今回は「ゆの」の正体に気づいた菫のお話や8年前のお話などが描かれました。

 

伝票に書かれたサインで中野が「ゆの」であることに気づいた菫。

今回、菫と中野が出掛けていくところを階段の上から見ているいおの姿が描かれていたので、やはり伝票を菫の頭の上に落としたのはいおの可能性が高そうですね。

やはりいおは菫に中野が「ゆの」であることを気づかせようとしていたのかも…

 

中野のほうもいおが菫の真上に引っ越し、恋人にまでなっていることを知ります。

いおは中野に自分の方が菫と仲良しだと見せつけているような感じでしたね。

ですが、いおは中野に二人でゆぴ太を支えあいましょうと協定を結ぼうとしています。

二人とも立場は違うけれど菫(ゆぴ太)のことを大事に思っているようです。

 

菫のほうはわざと菫と中野の現状の関係をモデルにした漫画を描いて、中野がどんな反応を見せるか確かめていました。

『ゆぴ太の恋人』第3巻 P74,75より

「ゆの」のことを直接話し合ったわけではありませんでしたが、この作品を通じて菫は「ゆの」が中野であると気づいたことを中野に教え、中野も自分が「ゆの」であることを白状した感じに見えました。

正体がバレてどうしようと内心焦っていた中野が菫に「ゆの」のおかげで今も漫画を描いていると言われて今にも泣きそうな表情になっていたのが本当に良かったです。

今まで編集者としてファンの自分を押し殺していた分、自分の本当の気持ちが相手に伝わって本当に嬉しかったんでしょうね。

その後の菫と中野は一緒にラーメンを食べにいって、今までよりも親しい雰囲気になっていました。

漫画家と編集者としても絆がより深まった感じでした。

 

そして菫と中野、いおの3人は8年前に出会っていたことが明かされます。

中野といおは家庭教師と生徒の関係だったんですね。

元恋人だと予想していたけど違いましたね。

いおは菫に漫画の読み方を教えてもらいながら菫と仲良くなっていました。

けっこうがっつり関わっているのに、菫がいおのことを思い出さないのはやはり見た目が変わりすぎているからなんでしょうね。

中学生の頃のいおは黒髪で優等生みたいな女の子だし、8年も経っていたら思い出せなくてもしょうがないか…

そして父親と会えずに悲しい思いをしていたいおに菫は一緒に餃子を食べに行き、いおを元気づけてあげていました。

だからいおの好物が餃子だったんですね。

菫が可哀想だなくらいの気持ちで誘ったご飯が、いおにはたまらなく嬉しく心を救う出来事だったのかもしれません。

いおはその時菫に紙ナプキンに描いてもらった漫画を額縁に入れて飾るほど大事にしていましたし。

これまでいおは何か裏があって菫に近づいてきているのでは?と思っていましたが、今回の話を読んでずっと前から自分を救ってくれた菫片に想いしていたのだと分かりました。

もしかしたら第1巻でいおが菫と一緒に餃子を食べたのって、自分のことを思い出してほしかったからなのかも…

菫はいついおがあの時の少女であることに気づくのか。

そして気づいたとき二人の関係が変わってしまうのか、それともより愛し合うようになるのかが気になりますね。

 

おわり