カッパ室長です。
今回はグランドジャンプにて連載中の漫画『空をまとって』第2巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の紹介記事はコチラ↓↓
『空をまとって』
著者:古味慎也
(12/12) pic.twitter.com/n2pzfNtA2Y
— 古味慎也『空をまとって』@グランドジャンプ (@shinya_komi) October 19, 2023
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
デッサン対決の行方
美術予備校で天才と称される現役生・志貴風理とヌードデッサン対決をすることになった小川波路(ハロ)。
しかしハロの目にはモデルの姿が歪んで見えてしまい上手くデッサンが出来なかった。
このままでは絶対に描けないと外に出て悩むハロであったが、休憩時間に一服しているモデルの姿を見て、本来の彼女がまとう空気を感じ取ることができた。
その感覚を忘れないようにハロはデッサンを開始して…
ヌードとは…
高校を卒業し、ハロの浪人生生活がスタートした。
ハロは神生伶がかつて通っていた画蘭堂という画材屋の絵画教室に通うことを決める。
そこは以前の予備校とは違い、老人ばかりの和やかな雰囲気の教室だった。
老人たちと一緒にデッサンをするハロに先生である瀬戸市蔵は素描課題としてハロにグローブのデッサンをさせる。
ハロはグローブを持った女性のヌードを描いてみせるが、市蔵はグローブを描けとダメ出しをする。
ヌードを描いて藝大に受からないといけないとハロが言うと、市蔵は「ヌードを描くなとは言うとらん。もっと頭を使わんかい」と言う。
その言葉の意味が分からず悩むハロを市蔵は自分のアトリエに連れていき…
五十嵐餡奈
ハロがヌードを描く授業がなくて悲しんでいると、そこに市蔵の孫娘でみいなの母・五十嵐餡奈が現れる。
彼女はかつて武蔵野美術大学に通っていた。
ハロが餡奈の絵が見てみたいと言うと、餡奈に「ざーんねんでした。ウチもう絵ぇ描くんやめたけん」と言われてしまう。
感想
今回は前回の志貴風理とのヌードデッサン対決の続きから始まり、絵画教室で「素描課題」に挑み、ハロが”ヌード”とは何かについて学んでいく様子が描かれていきます。
まずは志貴風理とのヌードデッサン対決のお話から。
途中までモデルが歪んで見えて描くことができなかったハロでしたが、モデルの女性が休憩している姿を見てから描けるようになりました。
これは彼女の本来の姿、彼女がまとう空気を感じ取ることができたからのようです。
今回はこれのおかげで上手く描くことができましたが、試験などで相手を知ることができない状況だったら今のハロでは絶対合格できませんね。
このハロ曰く「魔女の呪い」は今後特訓することで解かれるのでしょうか?
それともこれを上手く利用していくことになるのか。
対決の結果はまさかの引き分け、というか最後にモデルの票も入っていたらハロの勝ちでした。
最初はハロのことを認めていなかった風理くんでしたが、実力だけは認めてくれた様子。
しかし敵意剝き出しなのは変わらず。
今後も良きライバルキャラという感じで登場していきそうです。
次にハロは画材屋の絵画教室に通い始めます。
てっきり風理くんがいる美術予備校に通ってそこで色々な子とバトルする展開かと思っていたのですが、違うようですね。
その絵画教室でハロは“ヌード”とは何かについて教えられます。
“ヌード”とは「何も着ていないのではなく、世界を着ている」のだそう。
なんだか難しい話ですね。
ハロが世界をどう見て、それを描く対象にどうまとわせるのかということみたいです。
これはもしかしたらこの作品のタイトル『空をまとって』につながる重要なことなのかも。
市蔵の話を聞いてハロはグローブのデッサンでグローブの隙間から垣間見える女性の裸を描いていました。
というか藝大の試験でこういう絵って合格になるのかが気になりますね。
発想力もあって絵画としては良いと思うのですが、試験の絵としては採点されるのかどうか。
今後、石膏像とかのデッサンなどもあるだろうし、それをどうヌードと絡めていくのかも楽しみです。
そして新キャラの五十嵐餡奈さんが登場。
彼女も藝大出身で絵を描いていましたが、みいなを産んだことで絵を描くことをやめていたようです。
しかし絵が描けない今の状況に苦しんでもいました。
そんな餡奈をハロが彼女のヌードを描いて救います。
前回繭ちゃんのことも救っていたし、ハロは今後もヌードで色んな人を救っていくのかもしれませんね。
そして再び絵に触れるようになった餡奈さんにモデルをしてもらうハロ。
今後は市蔵だけでなく餡奈さんからも絵の指導をしてもらえるようになるのかもしれません。
次はどんな絵を描き、ハロがどう成長していくのか楽しみですね。
古味慎也先生の他の作品紹介
『EX-ARM エクスアーム』
2014年、機械嫌いの高校生・夏目アキラは自分を変えたいと思い一歩を踏み出す。
が、トラックに轢かれる──。
そして2030年東京港湾部、未知の兵器『EX-ARM』取引現場に潜入した警察・上園美波とアンドロイド・アルマのコンビを『EX-ARM』No.08を装備した敵が襲う。
彼女たちは起死回生を賭け、敵から奪った『EX-ARM』No.00を起動させるが…!?
おわり