カッパ室長です。
今回はとなりのヤングジャンプにて連載中の漫画『ゆぴ太の恋人』第2巻の見どころや感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の紹介記事はコチラ↓↓
『ゆぴ太の恋人』
著者:谷ま乃ゆり
YouTube“ヤンジャン漫画TV【集英社ヤングジャンプ公式】”
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
いおと中野
佐藤いおが編集部にまで現れ驚く黛菫。
もしかしてここで俺の本名や住所を入手したのではないかと菫は担当編集者の中野有伽にいおのことを訊ねると、中野は彼女のことを「いおちゃん」呼びし随分親しげな雰囲気だった。
さらに中野は菫に「いおちゃんのことは好きになっちゃ駄目ですよ?」と言ってくる。
これは牽制なのか?いおちゃんと中野さんは付き合っているのか?俺の個人情報を流したのは中野さんなのか?と頭の中がぐるぐるしてしまう菫。
そのまま帰宅し、提出したネームも全部ボツになってしまった菫は風邪が悪化し高熱を出してしまうのであった。
そんな熱に苦しむ菫のもとにいおが看病に来てくれて…
貴方が本当に描きたいもの
読者のためにも作品をより良いものにしようと頑張る菫。
中野はゆぴ太らしい過酷な世界観のある作品を求めるのだが、菫は「そんな世界をりずのファンは望んでいない」と過去のゆぴ太作品らしさは無くていいと言うのであった。
作品の話数も1巻分となり、菫と中野で単行本に向けての話し合いが行われる。
売れるためにもっとりずを知ってもらうにはどうすればいいのかと悩む菫に中野は“りず”の宣伝のために新たな読切作品を描いてみないかと提案する。
そして読切の制作を始めた菫は最初はりずでは描けなかったものを存分に描こうとしていたが、りずを売るため描きたいものではなく多くの人に受け入れてもらえるような作品を描くことにした。
その結果、中野から「面白くありません」とボツにされてしまい…
感想
今回は佐藤いおが編集部に現れたことによって、崖っぷち漫画家×イケメン担当編集×魅惑の隣人の三角関係が拗れていきます。
今回でいおが出版社の人間であることが判明しました。
そして担当編集の中野と仲が良いということも。
だから菫の住所や作品の未公開の情報を知っていたりしたんですね。
いおと中野は付き合っているのでしょうか?
仮にいおが中野と付き合っている場合、なぜいおが菫を誘惑するのか分からないし付き合っている可能性は低そう。
でもただの同僚というわけではなさそうだし、何かありそうですよね。
そしてこの物語の重要な人物「ゆの」の正体が明らかになりました。
なんと「ゆの」は担当編集の中野でした。
今回のラストで伝票に書かれた中野のサインが「ゆの」の文字と同じだったことで、菫は中野が「ゆの」であることに気づきます。
ファンレターの「ゆの」という文字は実は「中の」と書かれていて、それを菫が「ゆの」だと勘違いしていたようですね。
他にも中野がシールを買うシーンがあり、そのシールが「ゆの」の手紙に貼られているシールと同じだったのでこれはもう確定です。
読み返してみると菫が手紙を見て「ゆのさんだ!」と言ったときに中野は「ゆのさん?」と聞き返していたり、ゆのを女性だと思い込む菫を見て何か言いたそうな顔をしていましたね。
中野は担当編集としてだけではなく、一読者としても菫のことを応援していました。
そのことを知られることなく、ずっと片想いのような状態で菫と一緒にいたんですね。
これで中野といおが菫を取り合う三角関係になったということでしょうか。
いおは中野とランチをした時に菫に片想いしているような中野に「私なら両想いがいいな」と言っていたり、占いで中野に「運命の手が貴方の仮面を外します」と言っていたりと気になるような発言が多かったです。
いおは中野をどうしたいのか。
このあたりがはっきりするといおが菫に近づいた理由も明らかになりそうですね。
あと今回のラストで菫の頭の上に伝票が降ってきたのは偶然なのかも気になります。
もしかしたらこれはいおが「ゆの」の正体は中野だと気づかせるためにやったことなのかも…
いおと出会ったことで菫の作品にも影響が出始めています。
これまでの菫の漫画は過酷な世界観があったらしいのですが、いおが喜ぶような明るくキュートな漫画にしようとしています。
中野はゆぴ太らしさがなくなり面白くなくなると危機感を覚えているようで、読切を描かせて本来のゆぴ太に戻そうとしていましたね。
このことに菫は気づけているのか。
中野が「ゆの」であることに気づいたことで、中野の気持ちが伝わるのかもしれませんね。
はたして菫は今後いおが喜ぶ漫画を描いていくのか、それとも中野(ゆの)の好きなゆぴ太らしい漫画を描いていくのか。
続きが気になりますね。
おわり