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【天国大魔境】謎に満ちた2つの世界を大冒険するSF漫画【あらすじと感想】

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本日は「このマンガすごい!2019オトコ編」で第1位を受賞した作品を紹介します。

謎がとても多く、2つの世界を行き来しながら物語が進んでいきます。

 

天国大魔境』(石黒正数

どんな内容?

外界から隔離された施設の中で生活する少年少女たち。

その一人・トキオは授業の抜き打ちテストの最中に、問題の最後に「外の世界に行きたいですか」という文言が一瞬だけ浮かび上がるのを見つけます。

そして授業後、同じ施設に住む少女・ミミヒメからトキオは「外に出たいなーって思っていると、外からふたりの人がたすけに来てくれるの。そのひとりの顔がトキオにそっくりなんだ」という予言を聞きます。

園長先生にここより外があるのかと尋ねると、「ここより外はあさましい怪物がうごめく汚れた世界。地獄です」と答えるのでした。

 

外の世界では災害に遭い、荒廃した日本でトキオとそっくりの顔をした少年・マルとボディガードのキルコが旅をしています。

外の世界には”人食い(ヒルコ)”という怪物が存在し、マルは人食いを殺すことができる特別な能力を持っています。

彼らは廃墟と化した街でまだ使える施設や食料、生活用品を探しながらサバイバルをして「天国」を目指しています。

マルはミクラという女性から「天国に行ってマルと同じ顔をしたやつを見つけて薬を打て」と言ったのです。

そしてキルコはミクラからマルを天国まで連れて行ってくれと頼まれました。

キルコはマルを天国に連れていくだけでなく、「先生」と呼ばれる謎の医者を探しています。

天国という言葉を頼りにふたりは「トマト天国」と呼ばれる農園を訪ねてみることにするのでした。

ここが魅力的!

この作品は2つの世界を行き来しながら物語が進んでいくSF漫画となっています。

壁に囲まれ平和な暮らしをする天国のような世界と災害によりすべてが崩壊した魔境のような世界。

なぜ2つの世界がこのようになってしまったのかはまだわかりません。

なぜ外界はこんなにも崩壊してしまったのか。

人食いとは何なのか。

マルが持っている薬はいったい何なのか。

いずれこの2つの世界が交わるときがきて、謎が解明されるのでしょう。

 

またトキオとマルがそっくりなのはなぜなのでしょうね。

もしかしてクローンとかなのかもしれません。

施設で暮らしている少年少女たちはみんな何か人並外れた能力を持っているようです。

この施設はこういう子供を育てるためにあるのでしょうか。

2巻では平和だった施設側にも怪しい雰囲気が漂ってきています。

これで謎が少しずつ解明され、物語がより面白い展開になっていくのでは。

 

今後の展開に目が離せませんね。

謎がある漫画が好きという人はぜひ読んでみてください。

 

 

おわり