カッパ室長です。
今回はマガジンポケットにて連載中の漫画 シリウスKC『となりの黒川さん』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の紹介記事はコチラ↓↓
『となりの黒川さん』
著者:伊藤京介
(2/12) pic.twitter.com/KfsG16AlC8
— 伊藤京介@となりの黒川さん連載中 (@itoukysk) February 7, 2025
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
黒川さんとお出かけ
高橋一からアニメショップで開催される『恋マヴ☆』の10周年フェアに行くという話を聞いた黒川弥生は自分も同行したいと言い、二人は休日に一緒にお出かけをすることになった。
待ち合わせ場所で高橋は黒川さんがどんな服装で来るのだろうと想像していると、黒川さんは黒い帽子をかぶりどことなく高橋の好きな葵たんルックで登場した。
さっそく店に向かう二人だが、普段人波に慣れていない黒川さんはすぐにはぐれてしまう。
そのため極力くっついて歩いたり、名前もバレないように“ヨイさん”呼びしたりで二人はドキドキしてしまうのであった。
そしてアニメショップに到着し、店内全部漫画関連の商品で黒川さんは未知の物に遭遇した時のような興奮を見せる。
しかし、『恋マヴ☆』の特設コーナーにあった幻の表紙差し替え前Ver.を見つけると何故か表情が暗くなっていき…
黒川さんの過去
厚着をしていた黒川さんが移動するにつれて茹でダコ状態になっていたので喫茶店で休憩をとることに。
そこで高橋は黒川さんから黒川さんが小学生時代に人間関係の構築に失敗した話を聞く。
その話を聞き、高橋は自分にできることは限られているが黒川さんには笑っていてほしいと思うようになった。
その後は喫茶店のパンケーキを食べたり、街を散策したり、若者に人気の飲み物を飲んだりと二人でお出かけを満喫する。
そして帰る時間になり、黒川さんを最寄り駅まで送ると、改札のところに送迎の連絡を入れてないのに執事が鬼気迫る表情で待ち構えていて…
感想(ネタバレ注意)
今回は高橋と黒川さんが二人で楽しくお出かけする様子や、黒川さんの悲しい過去が少し描かれました。
また高橋のデートを心配する妹・真央のお話や、黒川さんのお出かけを陰で見守る執事・玄内のお話なども描かれていました。
まずは黒川さんの私服姿から。
高橋が黒川さんが海外セレブのノーパンツスタイルで来る可能性を考えていて面白かったですが、黒川さんの私服は葵たんのような黒多めでした。
普通に可愛かったですね。
でも今回の服装は正体をバレないようにするためのものだったから、普段はまた違う感じなのかも。
コートの下に着ていた縦ニットとかメチャクチャ良かったから、今後も可愛い服をたくさん着てほしいですね。
高橋の私服ほうは妹の真央に選んでもらったっぽいですね。
もしアドバイスをもらっていなかったらあのカツアゲされたようなビリビリの服を着て行ったのかな?
それはそれで面白そうでしたよね。黒川さんのリアクションとか見てみたかった。
二人は黒川さんの正体が周りにバレないよう、お忍びデートのようにお出かけを楽しんでいました。
人混みではぐれないようにリュックのヒモを掴んでもらうシーン、シュールすぎて面白かったです。
『となりの黒川さん』第2巻 P26,27よりアニメショップではたくさんのグッズに興奮するデフォルメ黒川さんが可愛かったです。
今回、黒川さんが過去に親に捨てられた漫画が『恋マヴ☆』だったことが判明。
また親に見つかって捨てられたらと思って何も買わずに店を出て行ってしまった黒川さんに、黒川さんの分と言って思い出の品を買ってきてあげる高橋優しすぎますね。
そして「黒川さんが人目を気にせず漫画を楽しめるようになるまで預かっておく、その時まだ気軽に渡せる仲でいられるように願掛けもこめて」と言えるのがイケメン過ぎてカッコよかったです。
これは最終回に預かっていた漫画を手渡しハッピーエンドとなる可能性が高そうですね。
あとこのシーン、よく見ると高橋の目線が黒川さんよりも上になっていて、目を合わせて話していないように見えます。
こうすることによって感動シーンだけど高橋の陰キャ要素はしっかり残そうとしているのかもしれませんね。
次に黒川さんの過去のお話。
世間知らずだった黒川さんは同級生に気に入られたくてお金をたくさん使ってしまい、同級生からサイフ扱いを受けてしまったようです。
これはお金持ちキャラのあるあるの一つですね。
ずる賢い奴は金で周りの人間を従えますが、優しい人間は利用されてしまう。
黒川さんは後者になってしまったようです。
だからお嬢様とか関係なく普通に接してくれて、自分と真摯に向き合ってくれる高橋といられる時間がとても嬉しいみたいですね。
今はまだ友人関係の二人がこれからどうやって恋愛モードに入っていくのか楽しみです。
そして今回は高橋と黒川さんだけでなく、高橋の妹・真央や執事の玄内などのお話も描かれていてそちらも面白かったです。
真央は兄妹だけあって高橋に似てましたね。
高橋の目を黒目を大きくして、髪にツインテールがくっついた感じ。
口では兄をキモいと言ってますが、実は隠れブラコンのようでお兄ちゃん大好きなんだそうです。
兄のデートが心配で様子を見に来た真央はそこで黒川さんと出会い、彼女がデートの相手だと知り、安心して帰っていきました。
でも単行本のおまけ漫画でカラオケに行ってる絵があり、あれは兄をとられたことに対するやけカラオケだったのかもしれませんね。
次に執事の玄内たちが黒川さんを見守る様子について。
変装して一緒にバスに乗っていたり、一般人を装って電車の切符の買い方を教えていたりして、この人たちいちいちリアクションが激しくて面白いです。
そして彼らの予想の上をいく黒川さんに翻弄されてるのも笑えました。
『となりの黒川さん』第2巻 P125,126,129よりあと玄内が脳内で「おやおやおや」と言ってたり、時々黒川さんに辛辣な言葉を言うのも面白いですね。
第2巻のラストには西園麗奈という黒川さんの友人らしき女の子が登場しました。
彼女は何か誤解をしているようで、高橋を潰すために学校に乗り込もうとしていました。
『となりの黒川さん』第2巻 P154よりまだ彼女は目の前にいる高橋がその張本人だと気づいていないようですが、はたして高橋はこの後どうなってしまうのか。
単行本第3巻は2025年初冬頃発売予定です。


