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【パラショッパーズ 第1巻 あらすじと感想】アプリで買った能力を駆使してゲームを勝ち抜く、異能力バトル漫画!!

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こんにちは、こんばんは。

能力バトルもの大好き、カッパ室長です。

 

今回は週刊少年サンデーにて連載中の漫画 少年サンデーコミックスパラショッパーズ』の第1巻を紹介させていただきます。

 

『うえきの法則』『サイケまたしても』の福地翼先生の最新作です!!

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

パラショッパーズ

著者:福地翼

 


どんな内容?(ネタバレ注意)

アプリで買った特殊な能力で戦いに生き残れ!!

高校2年生の天良木あまらぎ光定みつさだはモノの見方が独特な少年だった。

みんながコンプレックスに感じているところにもそれぞれ良さを見つけて真っ正面から肯定してくれるのだ。

そんな天良木は「コーテイくん」と呼ばれ、みんなから親しまれていた。

ある日、天良木のスマホから通知音がして、スマホを見ると「パラショップ」という謎のアプリがダウンロードされていた。

アプリを開くと画面には「あなたの暮らしをパラダイスに」と書かれており、NEW GAMEの文字を押すと「次の中からお好きな能力をお買い上げください。」と大量の特殊能力が表示される。

『パラショッパーズ』第1巻 P14,15より

さらには「能力をお買い上げいただいたプレイヤーはゲーム参加の意志ありとみなされます。」という警告文まで出てくる。

天良木は怪しいからやめようと思ったが、通行人とぶつかった際に誤って能力を購入してしまうのであった。

すると突然他のプレイヤーが現れ、天良木は戦いに巻き込まれていく。

天良木が買ってしまった能力は「わらを1本だけ動かせる能力」。

一見弱く見える能力だが、天良木の“見方”でそのポテンシャルが引き出され…

感想(ネタバレ注意)

この作品は福地翼先生お得意の異能力バトル漫画の最新作です。

今回はアプリで能力を売買しながらバトルに勝ち、ゲームに生き残るというお話のようです。

手に入れた能力で戦い合う、他のプレイヤーに勝つとポイントが手に入るなどは福地翼先生の過去作『うえきの法則』と似た感じですね。

でも今作は中学生同士などの縛りはないようで、プレイヤーは学生もいれば老人もいたりと様々なようだし、参加人数にも今のところ決まりはなさそう。

さらに今作の面白いポイントは「能力を売買することができる」ことです。

今の能力に不満があれば売ってポイントに戻すことができて、さらにそのポイントで別の能力が買えるというもの。

これにより状況に応じて能力を売ったり買ったりすることで戦いを有利に運ぶことができるようになっています。

これは本当に面白いですね。

ずっと同じ能力で戦い続けると、似たような戦闘になってしまったりで読者も飽きてしまうことがありますが、これなら主人公たちが違う能力を使って様々な戦い方を見せることができるし、読者も次はどうやって戦うのかとワクワクすることができると思います。

でも今のところ主人公の天良木は「藁を1本だけ動かせる能力」だけで勝ち進もうとしている様子。

彼は別の能力を使ってくれるのかな…?

 

この作品の見どころはなんと言っても異能力バトルです。

強い能力を使う敵に対して天良木は“藁を1本だけ動かせる能力”を最大限に活用して戦って勝つのが面白いです。

『パラショッパーズ』第1巻 P54,55,60より

藁自体にはほとんど攻撃力はありませんが、藁でモノを奪ったり、相手の動きを封じたりと結構便利に使える能力のようです。

これはモノの見方が独特な天良木だからこそ使える能力なのでしょう。

他にも“パンをパンパンにする能力”などのパッと見弱そうな能力も天良木にかかればメチャクチャ強い能力に早変わりしてしまいます。

こういう弱そうな能力だけど、使い手の工夫でメチャクチャ化ける能力で勝つっていうのがカッコイイですよね。

福地翼先生は本当にこういう能力を上手く活かした戦いを描くのが上手だなと思います。

 

この『パラショッパーズ』にはまだ謎が多すぎます。

一体誰がこの戦いを開催したのか?

他人のスマホにアプリを勝手にダウンロードできる人間なんてそうそういないですよね。

スーパーハッカ―とか?

そもそも異能力を与えることができる人間なんていないですもんね。

となると神様とか宇宙人とか人間じゃない存在の手によるものなのかも。

また、この戦いに勝ち残るとプレイヤーたちにどんな恩恵があるのか?

これはこのまま能力が手に入るとかそういう感じなのかもしれませんが、それ以上に何かありそうですよね。

あと、第1巻の最後は「『パラショッパーズ』をご覧の皆様…」と何者かが語り掛けるシーンで終わりました。

これはこのゲームの主催者が我々読者に語り掛けているのか、それともこの世界でゲームを観ている者たちに語り掛けているのか。

天良木が「一瞬誰かに見られてる気がした」と言っていたので、後者の可能性が高そうですね。

そうなると何故こんな戦いを開催したのかという謎も出てきますね。

気になることが多すぎるので、これらが明らかになるのが楽しみです。

 

今のところ天良木の味方は最初に戦ったグラサンくんこと西園寺さいおんじくんと転校生で女番長スケバン鬼塚おにづか莉央りおの二人。

どちらもガラが悪いですね。

西園寺は見た目のわりに能力や性格もまともなんですが、鬼塚のほうがだいぶ面白い感じです。

パンが好きすぎるあまりに“パンをパンパンにする能力”を選ぶとか勝つ気あるの?って思っちゃいました。

『パラショッパーズ』第1巻 P174,175より

でも彼女自身が喧嘩強いから能力はあくまで肉弾戦を補助するものとして使っていく感じになりそうですね。

服部兄弟にオラオララッシュのごとくパンチをきめて「焼成ヤキいれ完了」と決めゼリフを言うのはカッコよかったです。

ヤンキー用語の「ヤキを入れる」をパンの「焼成」に上手く合わせていますね。

第3話のラストに出てきた男性は目が死んでて敵の中でもかなり強キャラっぽそう。

コイツといつ天良木たちが戦うことになるのか、楽しみです。

 

今この「パラショップ」というゲームでは制限時間内にポイントを集めないと死亡してしまうという状況。

そのために敵を倒してポイントを稼いだり、戦闘で能力を上手く使って能力の価値を高めていく感じになっています。

しかし最後に「『本編』のスタートです。」と言っていたので、次からはまた新たなミッションが出てきたり、戦い方も変わっていくのかも。

はたして天良木はこのゲームで勝ち残り、真相を暴くことができるのか!?

福地翼先生の作品紹介

『うえきの法則』

■あらすじ

神の座を巡り、神候補の天界人が自分の選んだ中学生に固有の特殊能力(一人につき一つ)を与え、他の神候補の選んだ中学生と戦わせる催しが開かれる。

神候補の一人・コバセン(小林先生)は人間界に正義がないことに絶望していたが、ある時植木耕助の行動に正義を垣間見て、その正義が本物かどうか確かめる為、植木に詳しい情報を一切与えぬまま能力を与える。

こうして植木は“ゴミを木に変える能力”でバトルに参加することに…

『サイケまたしても』

■あらすじ

葛代斎下は、将来の夢も特別な能力もない、どこにでもいる、ごく普通の中学三年生。

平凡で退屈な毎日を過ごすサイケだったが、ある日、幼なじみの蜜柑が事故で死んでしまう。

絶望したサイケが池に飛び込むと、蜜柑が事故で死んだ“今日”が再び始まった。

蜜柑を救うべく、問題の“今日”を繰り返すサイケだが…?

『ポンコツちゃん検証中』

■あらすじ

一度でいいから誰かに頼られたい高校一年生の水戸くん。

そんな彼をはじめて頼ってくれた夢咲さんはまさかの「能力者」だった!

一年後来る隕石を止めるため、毎日与えられる能力を検証する彼女は超ポンコツ!

でも、とってもかわいいのです♪

水戸くんと夢咲さんの能力検証ライフは甘酸っぱくも責任重大ッ!

鈍感な2人のドキドキ能力検証コメディー!

『GOLDEN SPIRAL』

■あらすじ

土地も資源も限られた”人類最期の国”ベルソー王国。

刻一刻と終わりへ向かう国を救うべく「外の世界(ルビ;ユートピー)」を目指すザビだったが…!?

異能力×ポスト・アポカリプスファンタジー始動!!!