カッパ室長です。
今回はとなりのヤングジャンプにて連載中の漫画 ヤングジャンプコミックス『聖母の断罪』第5巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第4巻の紹介記事はコチラ↓↓

『聖母の断罪』
原作:カズキ
漫画:亀島潤斗
YouTube“ヤンジャン漫画TV【集英社ヤングジャンプ公式】”より
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
文化祭に仕掛けられた罠
二学期が始まり、明星真里亞が勤務する聖春学園は文化祭の時期になる。
文化祭で鬼怒川を断罪しようと考えていたが、真里亞は湯田の一件ですでに鬼怒川を始末してしまっていた。
そのためこの文化祭では行方不明になった生徒たちを心配する教師たちや生徒たちが無事に楽しんでほしいとだけ願っていた。
しかし、そんな真里亞に岡谷望が接近してくる。
彼は真里亞を疑っているのか生徒会の出し物「コスプレ喫茶」の予行練習と称して真里亞に尋問を仕掛けてくる。
さらには学園長のもとに爆破予告が届き…

第三者
聖春後夜祭から数週間後。
真里亞が元夫・流諦一郎からの事件に関する聞き込み調査に協力していると、一人の男子生徒が保健室にやってきた。
絶望的な表情を浮かべる生徒は「先生を殺さないと俺の家族が…」と言って包丁を真里亞に向ける。
彼は知らぬ間に闇バイトに手を出してしまい、犯罪グループから脅迫を受けていたのだ。
真里亞はこれも岡谷の仕業だと考えていたが、ちょうど同時刻に岡谷と阿直も別の生徒から襲撃を受けていたことを知り、自分達を狙う第三者がいることに気づくのであった。
感想(ネタバレ注意)
第5巻からは物語も二学期に突入し、文化祭や修学旅行などイベントが盛り沢山となっていきます。
これに真里亞の復讐劇や岡谷たちが仕掛ける罠などがどう絡んでいくのかが見ものとなっています。
第4巻のラストでは岡谷の母親・静香が警察署長で、岡谷の犯行を隠蔽していたことが明らかになりましたが、今回はさらに酷い状況であることが明かされました。
岡谷の家庭は普通の親子関係とは異なり、両親は岡谷の下僕のようになっており岡谷の言いなり状態でした。

父親の肩や母親の胸に何のためらいもなく金串を刺してる岡谷がヤバすぎるし、それが普通の状態になっている両親もヤバイですね。
てっきり両親も悪者で、岡谷の犯行を進んで手助けしているのかと思いきや、彼らもまた岡谷の被害者だったのです。
静香は岡谷のことを「悪魔でも私たちの子供なのですから」と言っていたし、この状況がおかしいことは理解しているようですが、どうしてこうなってしまったのでしょうね?
静香が夫に「また父親の責任を放棄して逃げたいですか?」と言っていたのも気になります。
父親は気が弱そうだし、過去に岡谷が何かして父親はそのことから逃げてしまい、結果今の関係が出来上がってしまったのかも。
一体過去に岡谷家で何があったのか…
文化祭では岡谷望&静香による爆破予告があり、真里亞がそれを阻止する展開になりました。
爆竹で顔面火傷させられたのに、大事になるのが嫌だと保身に回る学園長は相変わらずのクズ野郎でしたね。
岡谷親子vs.真里亞になると思ってワクワクしてたのですが、ここで諦一郎が登場。
これは岡谷たちも真里亞も予想外なことだったらしく、そのせいで今回の対決はおあずけという形で終わってしまいました。
ちょっと残念でしたね。
もし諦一郎が来なかったら真里亞のイメージ通り全員殺したあとに自決して復讐劇は終わりだったのかな?
だとしたら諦一郎は岡谷たちを助けたことになってしまいますね。
今回仕留められなかったことで、真里亞だけでなく周りの人間にどんな影響が及んでいくのか気になります。
あと諦一郎は真里亞のことを真里だと気づいているのか?
言葉にはしていないですが、これは十中八九気づいてますよね。
真里亞はまだ気づかれていないと信じたいようですが、彼女ももうバレてると思っているでしょう。
諦一郎はこのまま気づかぬフリをしながら真里亞を守りつつ、さらに真里亞にもう罪を重ねさせないようにしているのかも。
諦一郎がそばにいることで真里亞の気持ちがどう変わっていくのか。
復讐することをやめてしまうのかも。
でも覚悟を決めた真里亞がそんな簡単に復讐をやめるとも思えません。
もし復讐するのに諦一郎が邪魔になった場合、真里亞がどうするのかも気になるところですね。
文化祭後、突如として現れた第三勢力。
これは阿直六太の仕業で、実は彼は極道の組長の孫だったのです。

ただの小太りではないと思っていましたが、まさか過ぎる…
阿直は岡谷が犯人(真里亞)を泳がせて自分達を消そうと考えているのでは?と思い、真里亞だけでなく岡谷も殺そうとしているようです。
ついに仲間割れが始まりましたね。
これで真里亞vs.岡谷&警察vs.阿直&反社という構図ができてしまいました。
こう見ると真里亞が完全に不利ですが、これから真里亞はどう動いていくのか。
岡谷も第三者の介入にキレてたし(※阿直の仕業だと気づいている)、真里亞と岡谷の共闘も考えられますが、彼女は岡谷と協力するくらいなら襲われた方がマシとまで言っていたし、これはなさそうですね。
そして物語は修学旅行編へ。
修学旅行先は鏡獄島という場所で、そこは阿直の仲間である反社の佐伯という男の庭らしく、ホテルの従業員も全て佐伯の部下というまさに地獄のような島。
この鏡獄島が戦いの舞台になり、おそらく阿直はここで退場となるのでしょうね。
真里亞が阿直を断罪するのか、それとも岡谷が阿直を消すのか。
どんな戦いが描かれるのか楽しみですね。