どうも、カッパ室長です。
今回は週刊少年サンデーにて連載中の漫画 少年サンデーコミックス『パラショッパーズ』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
第1巻の紹介記事はこちら↓↓
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『パラショッパーズ』
著者:福地翼
アナタならどの能力を選びますか?
1/16 pic.twitter.com/1YTTuBtrug— 福地翼@パラショッパーズ (@fukuchi_tsubasa) May 16, 2025
目次
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
新たなミッション「各地に散らばるステージをクリアせよ」
「パラショップ」でミッションをクリアし無事生き残ることができた天良木光定。
「今のうちに能力者同士で繋がっておくことをお勧め致します。」というアドバイスがあり、天良木は西園寺公徳と鬼塚莉央とチームを組むことに。
そして「パラショップ」から次のミッションが送られてきた。
それは「日本全国333箇所に設けられた『ステージ』を攻略しろ」というものだった。
このミッションにはペナルティはないためやらなくても問題はない。
しかし天良木はこの「パラショップ」で生き残るためには一つでも多くの“情報”を得て他の能力者達と“差”をつける必要があると考え、今回のミッションにも参加する。
天良木たちは一番近いステージ「ステージレベル3の『ゴーレムジム』」へ向かう。
そこで天良木たちは以前西園寺にジャーマンスープレックスをかました謎の神父・斎藤馨と出会い、彼とも手を組みミッションに挑むことにした。
ステージの案内役・町世は天良木たちにここで「3つの試練」を受けてもらい、全てクリアしたら①10万P(全員)②1000万円③能力ポケット追加④メールアドレスのいずれかの『特典』が進呈されると説明するのだった。
『パラショッパーズ』第2巻 P40,41より真の試練
ジムの最上10階に上がり、そこにいた剛礼夢を倒すことに成功した天良木。
しかし試練はまだ終わっていなかった。
第三の試練は『ゴーレムキリング』、つまりゴーレムを倒すこと。
真の試練は町世の“建物をゴーレムにする能力”でゴーレムとなった施設そのものを倒すことだったのだ。
ゴーレムの額にある「emeth(真理)」という文字の「e」を消すことで倒せると気づいた天良木たちはみんなの能力を駆使してゴーレムの頭まで登っていく。
しかし町世は二つ目の能力を使って、それを阻もうとするのであった。
感想(ネタバレ注意)
第2巻では第1巻の個人戦とは異なり、チームでミッションをクリアしていくというお話が描かれました。
天良木のチームは天良木をリーダーに、西園寺と鬼塚、あと今回限りなのかどうか分かりませんが神父の斎藤を加えた4人。
また個性豊か過ぎるメンバーですね。
鬼塚は同年代の異性に米を食べているトコロを見られるのが恥ずかしいという謎の羞恥心を持ってるし、西園寺はあの見た目で飼い猫のためのキャットウォーク付きの家を建てるのが夢だし。
そして斎藤は神父なのにプロレス好きのようで、襲われると反射的に「プロレス」で返してしまうクセがあるようです。
教会に来ていた子供もそれで助けてましたが、母親がクルマに気をつけてって言おうとしたらクルマじゃなくてクマが突っ込んでくるし、子供の名前は鮭流だし、色々ツッコむことが多すぎて笑えました。
斎藤は“鉄柱を生やす能力”という便利な能力を持ち、今後もかなり活躍してくれそうですが、ただ一点「糸目キャラ」なのが不安な要素なんですよね。
『ゴーレムジム』での試練はマッチョなトレーナーたちと叩いて被ってじゃんけんポンや、肩車をして浮島リングから相手を熱湯プールに落とすバラエティー番組によくある水上相撲、問題を解いて先にボタンを押した方が勝ちという変則綱引きなどが行われました。
どれもこれもマッチョに有利過ぎる勝負ですね。
でも天良木たちはそれぞれの能力を駆使して試練をクリアしていきます。
叩いて被ってじゃんけんポンでは3ポイント先取というルールなんて無視して、鬼塚が軍隊堅パンをパンパンにして殴り勝ってて笑えました。
ヘルメットを貫通する強さとかヤバすぎるパンですね。
最初鬼塚の能力は使いにくそうだなと思っていましたが、パンによって性能も変わるなら色々応用が利くのかもしれません。
第二の試練の対戦相手は上半身だけ鍛え続けた牛男と下半身だけ鍛え続けたチーター男という変わったペア。
彼らの鍛え抜かれた身体に西園寺の“身体を一部を攣らせる能力”は効かないため、西園寺は瞬時に“一番の愛用品を拾いに行く能力”つまりはサングラスを投げた先にワープする能力で対抗しようとします。
このように西園寺は一つの能力で戦い抜くのではなく、その時その時の対戦相手に合った能力を選んで戦うスタイルをとっていくようですね。
もしかしたら彼が一番「パラショップ」を使いこなせているのかも。
でも今回は斎藤の暴走によって西園寺の活躍は奪われ、斎藤のプロレスだけで勝ってしまいましたが…
第三の試練では天良木が藁を使ってモニターを隠したり、ハーネスを外して綱引き自体を無視したりとズル賢い戦い方をして圧勝。
ホント天良木の“藁を1本だけ動かせる能力”ってメチャクチャ便利ですよね。
藁を足や腕に巻くことで身体強化ができたり、遠隔操作もできるし。
これも天良木がしっかり能力を検証した結果なんでしょうけど。
どんな能力でも利点を見つけ出せる天良木の才能ですね。
最終試練はジムをゴーレムにした町世との戦い。
可愛い案内役だと思ったらラスボスだったのは驚きでしたね。
しかも二つ目の能力を持っていて、それも“電池を雷にする能力”とかいう殺意マシマシなやつだし。
そんな相手にどう勝つのかと思ったら、ここでまさかの西園寺が大活躍。
コイツ100万Vの雷受けて生きてるの凄すぎでしょ。
西園寺の新しく手に入れたワープ能力で町世とともにジムの屋上からダイブするシーンはマジでカッコよかったです。
『パラショッパーズ』第2巻 P158,159よりこれまであまり活躍の場がなく強さもハッキリしなかった西園寺ですが、ここにきて一気に株を上げましたね。
そして第2巻のラストで天良木は「パラショップ」の正体を見破ってしまいました。
なんと「パラショップ」は能力売買バトルリアリティショーという『番組』だったのです。
『パラショッパーズ』第2巻 P174,175より第1巻のラストにあった「『パラショッパーズ』をご覧の皆様…」と何者かが語り掛けるシーンはやはりこの世界でゲームを観ている者たちに語り掛けていたようです。
天良木が空から誰かに見られている気がしたと言っていたのも、やはり視聴者たちに観られていたんですね。
そう言われてみれば、今回のゴーレムジムでの試練もテレビのバラエティー番組でよく見かけるものばかり。
そしてこの「パラショップ」はただの番組ではなく、視聴者たちは“株”の売買で金稼ぎもしているようです。
この視聴者たちって一体何者なんでしょう?
こんな番組が一般に放送されていたら天良木たちもすぐに気づいたはずです。
そうじゃないということは、特別な人間のみが視聴できるようにしてあるということですよね?
ということは視聴者は社長や政治家、資産家などの大富豪?
それとも人間ですらなく宇宙人や天界人など?
あと気になったのは天良木の過去回想シーンに登場した駄菓子屋のお兄さん。
今の天良木をつくったといっても過言ではない重要人物ですが、絶対それ以外にも何かありそうなキャラなんですよね。
もしかしたら彼も「パラショップ」に関わっていたりしないかなぁ?
「パラショップ」が番組であることを知った天良木たちは生きて「エンディング」を迎えるため、最後まで観ていたくなる視聴者人気ナンバー1の能力者を目指していくようです。
視聴者人気ナンバー1の能力者になるため、天良木がどんな行動を見せてくれるのか楽しみです。
福地翼先生の作品紹介
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