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【追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双 第4巻 見どころ紹介】ティアの想いがエドを孤独の呪縛から救う!?

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カッパ室長です。

 

今回はどこでもヤングチャンピオンにて連載中の漫画 ヤングチャンピオンコミックス『追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双』第4巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

第3巻の紹介記事はコチラ↓↓

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追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双

原作:日之浦 拓
漫画:仁森 島司
キャラクター原案:GreeN

 


第4巻の見どころ(ネタバレ注意)

ティアの想いが奇跡を起こす!?

勇者パーティから追放され、アレクシスたちを魔王との戦いに送り出したエドは帰還までの10分間で最後の仕事に取り掛かる。

それは魔族の総司令グラギスが率いる魔王軍をアレクシスたちのもとへ行かせないこと。

全ての能力を100倍に引き上げる代償として10分後に心臓が弾け飛ぶ追放スキル<終わる血霧の契約書ブラッドエンジン>を発動させ、エドは文字通り命懸けで魔王軍を食い止める。

そして帰還の時間となり、エドはここで自分が死んだと思わせるために銀翼の剣をその場に残し、結末を見届けぬまま「白い世界」へと転送されるのであった。

『追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双』第4巻 P57,58,59より

「白い世界」へ戻ってきたエドが光る水晶に触れると、一周目のように追放クリア報酬としてのスキルがもらえるのではなく、代わりに一冊の本が降ってきた。

それは『勇者顛末録リザルトブック』で、勇者アレクシスの生き様全てを記録した本だった。

その本を読んでエドはアレクシスたちが無事魔王討伐を果たしたことを知るのであった。

 

一方、ティアは魔王が倒され平和になった世界で消えたエドの行方を捜し続けていた。

そして10年もの月日が経ち、ティアはついにエドの魂がある場所を感知することに成功し…

感想

今回で<001>の世界編、アレクシスたちとの旅が終わりました。

前半はエドと魔王軍のメチャクチャカッコイイ戦闘シーンが描かれ、後半からはエドのいなくなった「その後の世界」の様子やティアがエドと再会するために頑張る姿などが描かれていました。

後半部分は原作小説にも書かれていない漫画版オリジナルエピソードなので読めて本当に嬉しかったです。

 

まずは前半のエドの戦闘シーンから。

前回のラストにエドが発動させた追放スキル<終わる血霧の契約書>はメチャクチャ強いけど代償もメチャクチャヤバイ代物でした。

普通だったら10分後に死ぬはずですが、エドは「白い世界」に帰還したら一番最初に転送された時と同じ状態に戻るという仕様を活かすことで死から逃れることができていました。

10分後に帰還することが確定しているからこそ発動できるスキルでしたね。

エドはこのスキルだけでなく他のスキルも駆使して魔王軍を殲滅させていました。

巨大な魔族が真っ二つになるシーンは凄い気合いが入っていて、断面まで細かく描かれていてメチャクチャ綺麗だしカッコよかった。

これだけ強くて、敵に「お前が勇者パーティで最強なのだろう?」と言われても、「俺が最強?笑わせるな。全員が最高で全員が最強 それがあいつらだ。」と言えるエドはアレクシスたちが自分みたいな半端者ではなく真の強さを秘めていることを理解していて、さらに自分はあくまでも部外者なんだと自覚しているのがとても良かったですね。

エドにあっという間に殲滅させられた魔王軍でしたが、最後の最後に総司令グラギスが放った言葉「たった一人で孤独に死んでいけ。最強の敗北者よ」はエドにかなり刺さっていました。

ティアたちを救うために自分が選んだ道ですが、この先もずっと一人で辛い旅を続けていかないといけないのですからね。

ある種の呪いみたいになっているようでした。

しかしそんな呪縛を解いてくれたのがティアでした。

エドが一人で次の世界に行こうとすると突如ティアが「白い世界」に転移してきます。

『追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双』第4巻 P74,75より

WEB小説版だとエドの頭上から降ってきてちょっと笑える雰囲気もありましたが、漫画版ではメチャクチャ感動的な再会になっていて最高でした。

エドにとっては数十分程前に別れたばかりでしたが、ティアにとっては10年ぶりの再会ですからね。

 

そして第4巻の後半では原作小説には書かれていないティアがどうやって転移してきたかのお話などが描かれました。

エドが死んだと思わせるために残した剣が、結果的にエドとティアを再会させるために役立ったというのが良いですよね。

10年が経った世界ではアレクシスは国王に、ゴンゾは故郷で武僧として後進の指導をしているようです。

みんな年を取って容姿が変わっているけど、ティアはエルフだから全然変わりませんね。

そしてこのお話で新たなキャラクターが登場しました。

それは大規模転移魔法の研究をしていたルージュという女性。

彼女の論文のおかげでティアは転移を成功させることができました。

このルージュという女性、実はWEB小説の方でも後々登場するキャラなんですよね。

だから今回登場してかなり驚きました。

これらを含めて、エド視点で書かれている小説版にはない部分がたくさん知れたのが本当に良かったです。

 

凄い感動的にお話が描かれていたし、もしかしたら漫画版はこの世界のお話だけで完結してしまうのでは!?とちょっと危機感も覚えていたのですが、次巻予告でしっかりと次の世界のお話が始まることが描かれていたので一安心しました。

一人の辛く長い旅かと思われましたが、ティアがやってきたことで孤独という呪縛から解放されたエド。

これから彼らがどんな旅を見せてくれるのか。

次回から始まる2つ目の異世界はモフモフなケモニアンのいる世界。

ティアがどんなリアクションをするのか楽しみですね。

原作小説はコチラ