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【慰謝料狩り 第2巻 見どころ紹介】ステルス既婚男に制裁を!!責任から逃れる愚かな男に女たちの“狩り”が始まる―!!

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カッパ室長です。

 

今回は「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画 ヤングジャンプコミックス慰謝料狩り』第2巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

第1巻の紹介記事はコチラ↓↓

【慰謝料狩り 第1巻 あらすじと感想】責任から逃れる男たちへの女の復讐が始まる 痛快報復エンタメ!! カッパ室長です。 今回はヤングジャンプコミックスの漫画『慰謝料狩り』の第1巻を紹介させていただきます。 ...

 

慰謝料狩り

著者:きづきあきら+サトウナンキ

第2巻の見どころ(ネタバレ注意)

ステルス既婚男に制裁を!!

新たに「慰謝料回収代行業者」のもとへやってきた女性は慰謝料の回収依頼する側ではなく、慰謝料を請求される側の人間だった!?

 

書店で働く菊地きくちういか(27歳)は、2年付き合った9歳年上の恋人・佐藤さとうわたるとの結婚を控え、幸せの絶頂にいた。

結婚指輪を買い、ういかの両親へ挨拶を済ませ、友達にも報告しようとしていた。

しかしその瞬間、ういかの前に「渉を返して!!私の夫を…!」と泣き叫ぶ女性が突然現れるのであった。

彼女の名前は弓削ゆげ里奈りな(36歳)、弓削渉・・・の妻だった。

『慰謝料狩り』第2巻 P20,21,22より

 

里奈は渉と結婚し10年が経ち、里奈、渉、娘のあんなの3人で幸せな日々を送っていた。

だがある日、里奈は渉がういかと一緒に街を歩いているところを目撃してしまう。

「別人の可能性もある…。会社に渉がいれば笑い話になる。」と里奈は渉の会社に電話をしてみると、弓削渉は2年前に退職しているという衝撃の事実を知るのであった。

 

里奈から慰謝料を請求されてしまったういかは渉に真実を問いただそうとするも、彼は電話に出て以降行方をくらましてしまう。

こうして途方にくれたういかは「慰謝料回収代行業者」のもとを訪れることになったのだ。

そして慰謝料回収代行業者の調べで、渉がこれまで二人に話してきたこと、両親や出身地なども全て嘘であったことも明かされるのであった。

 

ういかの依頼内容は里奈への慰謝料の免除と渉からの慰謝料の回収、里奈の依頼内容は渉に離婚届を書かせて慰謝料と養育費を払わせること、そしてどうしてこんな事になったのか、どこまでが本当なのか、弓削渉とは一体誰だったのか真相を知りたいと二人は言う。

「慰謝料回収代行業者」の「お嬢」は「ポインター」と「セッター」と呼ばれる男たちと共に渉を捕まえ報いを受けさせるため行動を開始する!!

感想

今回はステルス既婚男を制裁するお話が描かれました。

 

メインキャラクターである「慰謝料回収代行業者」の女性はまだ名前が判明せず、今回は「お嬢」と呼ばれていました。

仲間もマダムポインターセッターなど通り名でしか呼ばれておらず、彼らが一体何者なのか未だにわかっていません。

お嬢が彼らのことを訊ねていますが、ポインターはお嬢に「我々はお互いの事を知ってはいけない」と言っていました。

『慰謝料狩り』第2巻 P86,87より
仲間同士ですら、お互いの事を知らないってちょっと凄いですね。

それでもチームプレイもできているし、信頼があるからこそ成り立つ関係なのかもしれません。

ポインターとセッターはマダムがつけた通り名で、どちらも猟犬の種類です。

ポインターもセッターも人捜しが得意で雇われたそうで、それぞれ違ったやり方で敵を追い詰めていきます。

ポインターは言葉で上手く周りを動かし、情報を得て敵を見つけるのが得意なようです。

そしてセッターは集めた情報で敵が来るであろう場所を予測し、そこで張り込み捕まえるのが得意みたいです。

この二人が力を合わせたら強力すぎますね。

お嬢はこんなことができる二人は警察出身なのでは?と思っていますが、はたして彼らは何者なのか?

 

今回制裁される男性は既婚者でありながら別の女性とも結婚しようとし、バレたら姿を消すというクズすぎる男でした。

結婚詐欺などではなく、どちらとも幸せになろうとしていたのがさらにヤバイですね。

そしてコイツの一番ヤバイところが、職業も名前も顔でさえも嘘だということ。

なにもかもが嘘で出来ている男だったのです。

両親が海外に住んでいるというのも嘘で、写真は赤の他人の写真を流用したものだったし、彼が話す思い出も他の人が話していたことを拝借したものでした。

正体不明すぎて本当に怖いですね。

里奈はよくこんな奴と結婚して10年も過ごせたなと思ってしまいます。

10年間も渉の両親と会うことも話すことも出来なくて不審に思わなかったのかな?

「慰謝料回収代行業者」に捕まった後も渉は全然悪びれる様子もなく、里奈とういかに「ウソをついているつもりはない。目の前の人にがっかりされたくないだけなんだ。俺は里奈にもういかちゃんにも誠実でいようとしただけ」と言っているのがヤバすぎでした。

「人に喜んでもらいたかっただけ」「たとえどんな手段を使っても必要とされて喜ばれたい」

渉はこれまでの人生でこの考えに辿り着いてしまったせいで、こんなことをするようになってしまったようです。

 

捕まった渉ですが慰謝料を払わずに済むように仕事も辞めていて無敵状態となっていました。

そのことを聞いて絶望する里奈とういか、そして逃げ切れると勝ちを確信する渉。

ですが次のページで「そんなワケねーだろ」と耳元で言うお嬢が怖すぎましたね。

『慰謝料狩り』第2巻 P134,135より

お嬢たちは渉に「紹介した仕事をやり続ける」か「お金になる死」を選ぶかの二択を迫り、仕事をする方を選ばせ見事に慰謝料を回収していました。

やはり「慰謝料回収代行業者」のほうが一枚も二枚も上手でしたね。

その後、渉は永遠とブラック企業を転々と転職させられ刑務所のほうがマシだと思えるような生活を送るハメになっていました。

今回もスカッとする終わり方でとても面白かったです。

 

次のお話では新たな「慰謝料回収代行業者」メンバーらしき女性も登場します。

彼女とお嬢は仲が悪そうですが、一体何があったのでしょうね?

そして次の“獲物”は「悪徳いただき女子」だそうです。

どんなお話になるのか楽しみですね。

 

単行本第3巻は2025年5月発売予定です。

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