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【慰謝料狩り 第1巻 あらすじと感想】責任から逃れる男たちへの女の復讐が始まる 痛快報復エンタメ!!

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カッパ室長です。

 

今回はヤングジャンプコミックスの漫画慰謝料狩り』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

慰謝料狩り

著者:きづきあきら+サトウナンキ

どんな内容?(ネタバレ注意)

慰謝料や養育費を踏み倒す身勝手な人間との戦い

35歳の麻琴まことはパートナーの上川かみかわ良太郎りょうたろうの浮気が原因で離婚を決めた。

自分と娘を裏切った罰として400万の慰謝料と毎月5万の養育費を払わせることで、麻琴は復讐を果たし新たな人生をスタートさせることができると思っていた。

しかし良太郎は毎月慰謝料と養育費を払うことが難しくなっていき、新たなパートナーとなった若い女性から「養育費をちゃんと払っている人は2割ちょっとしかいない」と言われ、麻琴に慰謝料と養育費を払わなくなっていく。

慰謝料と養育費の公正証書を作っておらず口約束で済ませてしまったせいで取り立てることもできない。

困り果てた麻琴はある時“その慰謝料あきらめていませんか?”“泣き寝入りは今日で終わりです”と書かれた「回収代行業者」の広告を見つける。

麻琴はこの回収代行業者に依頼し、良太郎から慰謝料を回収してもらうことに。

こうして「一握の誠意」すらも踏み倒す身勝手な人を相手に女の“狩り”が始まる―。

『慰謝料狩り』第1巻 P47,48より

感想

この作品は慰謝料を払わず責任から逃れる男たちへ復讐を果たす痛快報復エンタメです。

身勝手な男たちに苦しめられる女性たちのため、回収業者を名乗る人間たちが“狩り”を行い男たちから慰謝料を巻き上げていきます。

第1巻では浮気男のお話とモラハラ夫のお話が描かれています。

物語の進行的には両方とも2話構成になっていて、前半で依頼者である女性が男からどんな苦しみを受けていたのかが描かれ、後半では回収業者たちが男を罠に嵌め慰謝料を支払わせていきます。

第1巻ではこんな感じになっていますが、第2巻以降ではもっと長く描かれるお話もあるかもしれませんね。

 

この物語の主役は慰謝料回収代行業者の女性のようです。

浮気男の話では只野ただの美久みくと名乗っていますが、これはおそらく偽名でしょうね。

前職はかなり大変な仕事をしていたようで、男への色仕掛け、デートやハグなんてラクなモンだと語っています。

彼女は過去にどんな仕事をしていて、なぜこの仕事を始めたのかが気になりますね。

彼女と一緒に働く回収代行業者にはマダムと呼ばれる女性や女装もできる中性的な見た目のイケメン、他にも複数の男性たちがいます。

彼女たちは善意だけでこの仕事をしているわけではないので仕事をした分お金はもらっています。

ちゃんと依頼者からお金をもらっているはずなのですが、もらっている描写がないのでどれくらいなのかが分かりません。

しかし依頼者からだけでなく、相手の男性からも罠にかけてお金を搾り取っているようなので、もしかしたらそちらの方が彼女たちの報酬になっているのかもしれませんね。

 

最初のお話では浮気男・上川良太郎を狩ります。

女好きなのを利用して美久と名乗って回収代行業者が近づき、今の彼女と別れさせ、さらに慰謝料と養育費を一括で払ったほうが楽だと言って回収代行業者の息がかかっているサラ金に誘導し、借金をさせ慰謝料と養育費を全額支払わせるのでした。

『慰謝料狩り』第1巻 P66,67より

良太郎は狩られたことに最後まで気づいておらず幸せそうな顔でお話は終わります。

返済額が倍の2千万になっていることも知らずに…

この良太郎が幸せそうな雰囲気で終わっているのが逆に怖いです。

いつ良太郎は返済額に気づくのか、その後は怖いお兄さんに取り立てられながら苦しい生活を送るのかもしれませんね。

 

次にモラハラ夫・石橋いしばし威雄たけおを狩るお話。

離婚した元妻・涼子りょうこは威雄の心理的DVによって心を病み、息子の健太郎けんたろうも威雄のせいで不登校になっていました。

自分より弱い相手には高圧的になり、涼子にも慰謝料は払わない、家に押しかけてくるなどの恫喝をしています。

そんな威雄に回収代行業者たちは制裁を与えました。

威雄は弱い存在だと思っていた涼子に殺されそうになり、女だっていつでも男を殺せること、一緒に住んでいる家族から恨みを買う恐ろしさを体感していました。

『慰謝料狩り』第1巻 P168,169より

そして最後は怖いお兄さんたちから借金して慰謝料を全額支払うことに。

これも怖いお話でしたが、男が最悪な結末を迎えていてスカッとしました。

きづきあきら先生サトウナンキ先生が描く別作品『極限夫婦』でもそうですが、女性たちの復讐で今までやりたい放題だった男がコテンパンにやられるという展開は読んでいて気持ちがいいです。

またこんな人間になってはいけないなと考えさせられます。

 

はたして次の巻ではどんな男を“狩る”のか。

回収代行業者の女性のことなども少しずつでもいいので描かれてほしいですね。

続きが楽しみです。

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おわり