学園モノ

【アラバスターの季節 第1巻 あらすじと感想】なにもない島の高校で送る不道徳な美術部青春譚

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こんにちは、こんばんは。

カッパ室長です。

 

今回紹介させていただく漫画はYKコミックスアラバスターの季節』の第1巻です。

 

アラバスターの季節

著者:高津マコト

どんな内容?(ネタバレ注意)

雪花石のような肌の女性とデッサン!?

なにもない息詰まるような島の生活に倦んでいる美術部の幽霊部員・町田まちだぎん

彼は友人たちと学校をサボり、気晴らしに廃墟団地で壁のラクガキグラフィティをしていた。

するとそこに最近噂になっている「白い団地女」が現れる。

銀たちは逃げることができたが、大事なスケッチブックを団地女に取られてしまうのだった。

翌日、銀が下校しようとすると下駄箱に「昨夜のスケッチブックを預かっています。心あたりがあれば美術準備室まで来る様に。」という手紙が入っていた。

美術準備室に行くと、そこには真っ白な肌の女性の裸の絵と雪花石膏アラバスターのように透き通る肌の女性がいた。

彼女は新任の美術教師の咲坂さきさかさくら、昨夜の白い団地女の正体だった。

そして、さくらは銀にスケッチブックを返す条件をつけるのであった。

「返して欲しいなら― いまから先生としようよ。ヌードデッサン。」

しかし銀は他人の裸が苦手で…

感想

この作品は猫があふれる島の高校で送る不道徳な美術部青春譚です。

主人公はなにもない島での日々に飽きていて居場所を探し続ける男子高生の町田銀。

そんな銀が美術部教師の咲坂さくらとの出会いによって絵描きの道へと進んでいきます。

 

咲坂さくらは紫煙と絵画をこよなく愛する美術教師で、「雪花石膏アラバスター」のような美しい白い肌が特徴の女性です。

銀にヌードデッサンを描かせるため、彼女自身がモデルとなっているので作中では彼女の裸の姿が多く描かれています。

男子高校生と美人美術教師、そしてヌードデッサンということで♡♡♡な展開になるのかなと思いましたが、そんなことにはならず真剣に美術のお話が展開されていきます。

そうならないのは銀が他人の裸が苦手ということもありそうですね。

幼い時から苦手のようですが、なにかそうなる原因があったのかもしれませんね。

それとさくら先生の姿が石膏のように美しいというのも理由のひとつかもしれません。

銀がさくら先生の裸を見ても気分が悪くならないのは、彼女の姿が芸術のように見えるくらい綺麗だからだと思います。

裸の絵画でもそれが素晴らしい芸術作品だったら、いやらしい気持ちではなく感動などで見入ってしまうのと同じ感じでしょう。

そんなさくら先生をモデルに銀はデッサンを繰り返し、絵の勉強をしていくようです。

しかしこのままではまだダメなようです。

さくら先生は銀に「絵を描く時はもっと対象に欲情しなさい」と言っています。

『アラバスターの季節』第1巻 P58より

ということは、銀はもっとさくら先生のこと好きになったり、興味を持たないといけないのかも。

そうなるとやっぱり銀は「他人の裸が苦手」というのを克服しないといけないのかもしれませんね。

これから銀がどう成長していくのか楽しみです。

 

銀だけでなく、美術部全体もさくら先生によって動き始めていくようです。

これまで遊び半分で活動していた生徒たちもさくら先生や銀の行動を見てどう心を動かされ、変わっていくのか。

さくら先生もまだ謎だらけだし、今後物語がどう進んでいくのかとても楽しみです。

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おわり