どうも、カッパ室長です。
今回はモーニングにて連載されているモーニングKC『18=80(エイティーン エイティ)』第1巻の紹介です。
『18=80(エイティーン エイティ)』
著者:岩渕竜子
80歳の老婆が、18歳に若返る話(1/8)#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/4DPSiNPPIU
— 岩渕竜子『18=80』1巻発売中! (@ryuko_iwabuchi) September 23, 2022
どんな内容?(ネタバレ注意)
80歳の老婆が18歳に若返り、後悔を消していく
飴屋幸子、80歳。
肺ガンを患い、余命3年と言われた彼女は楽しく穏やかに老後の日々を過ごしていた。
そんな幸子はある日、隣のアパートに住み一緒に食事をとる仲の青年・胡桃仙太郎にエンディングノートを書いてみればと提案され書いてみることに。
ノートに書いてみて幸子は愕然とする。
幸子のやり残したことはすべて人への執着であり、80年もの時間がありながら大事な人間に会うことを避けてきた臆病な自分がいたことを知る。
今際の際にそんな後悔を抱えた幸子は「まだ会いたい人がいる。あたしは生きたい」と思いながら死んでしまうのであった。
するとどこからともなく「幸子さん起きて。新しい身体をあげる。だからあの子を支えてやって」という声が聞こえてくる。
仙太郎が病室に戻ってくると、そこには80歳の老婆ではなく若い女性が横になっていた。
なんと幸子は18歳の姿に生まれ変わってしまった。
こうして若返った幸子は仙太郎とともにエンディングノートに記したやり残したことを叶えるために行動を開始するのであった。
感想
この作品は80歳の老婆が18歳に若返り、二度目の人生でこれまでの後悔を消していく物語です。
若返ると体力や力がある、入れ歯が要らない、ハリのある肌など嬉しいことは多いと思います。
しかし若返りは良いことだけではありませんでした。
老婆だったころは、周りの人々がなんでも助けてくれますが、若い姿だと誰も助けてくれる人はいません。
若返ったことで、老人だった幸子はこれまで多くの人に守ってもらっていたことを実感し、独りでこの時代を生きていくことの大変さを知っていきます。
スマホの使い方も分からない、目的地への道のりを調べることもできない。
「歳だから分からない」という言い訳も通じない。
そして若返ったことを周りに伝えても誰も信じてくれない。
もう引退していたのにいきなり選手に戻され、戦い方も分からずに戦場に放り込まれた気分ですよね。
これはかなり辛いです。
それでも幸子は心まで老化させちゃダメだと、やり残したことを消化させるために行動していきます。
もう二度と後悔をしないために必死に生きることを幸子は選択したのです。
幸子のやり残したことは人に関わることばかり。
出て行ってしまった息子・楓と会うこと、ケンカ別れした親友と会うこと、空襲のときに助けてくれた男の子にお礼をすること、夫・善哉の第二の故郷に行くこと。
空襲のときに助けてくれた男の子に会うのは大変そうですね。
幸子が80歳だからそれ以上の年齢だろうし、まだ生きているかも怪しいです。
ですが、それ以外のことはなんとか叶いそうですね。
まずは息子の楓から捜していくようです。
仙太郎が調べると楓は意外にも近くで暮らしていたことが判明。
はたして20年も会っていなかった息子はどんな姿で幸子の前に現れるのか。
幸子のやり残しと共に仙太郎のやり残しも一緒に叶えていくようです。
仙太郎のやり残しは昔の恋人に別れを言うこと、NYにいる弟に会うこと、親に会うことだそうです。
それと「じいちゃんの想いを伝える」という文字に取り消し線があったのが気になりますね。
じいちゃんの想いとは?それに伝える相手は誰?
もしかして幸子に伝える予定だったのかも?
今のうちに色々予想を立てて楽しんでいこうと思います。
あと、幸子が生まれ変わる直前に聞こえたあの声の正体は誰なのか。
神さま?それとも別の何か?
「あの子」というのはたぶん仙太郎のことですよね。
となると仙太郎に関係する人物、例えば亡くなった祖父の霊とか。
仙太郎も心臓が弱く、あと1年の命ということ。
幸子はそんな仙太郎を支えるという使命を与えられたようです。
これは幸子のやり残しがすべて終わった後、仙太郎を救うために幸子が何かするという展開になりそうですね。
予想できるの幸子の心臓を与えて仙太郎の命を救うとかでしょうか?
それはちょっと悲しい展開なので、もうちょっとハッピーな感じが良いですが…
これからどうなっていくのか続きがとても楽しみです。
第2巻は2023年5月発売予定です。
おわり