こんにちは、こんばんは。
カッパ室長です。
今回はジャンプ+で連載されている『ラーメン赤猫』の第1巻を紹介させていただきます。
「次にくるマンガ大賞2022」のWeb漫画部門第5位を受賞した作品です。
さらに「ジャンプ+」でインディーズ連載をされていましたが、人気のため通常連載に移行した作品です。
『ラーメン赤猫』
著者:アンギャマン
猫が経営するラーメン屋で働く事になりました 1 pic.twitter.com/7vlRgpXeTz
— アンギャマン (@ANGYAMAN) December 1, 2022
どんな内容?(ネタバレ注意)
新たな職場は猫が営むラーメン屋!?
おばの紹介でラーメン屋の面接を受けに来た社珠子。
そこはなんと人間のいない、猫だけが営むラーメン屋だった。
「ラーメン赤猫」は<店長>の文蔵、<接客・レジ・経理担当>の佐々木、<接客担当>のハナ、<調理担当>のサブ、そして<製麺担当>で虎のクリシュナで経営している。
文蔵に「猫好き?」と聞かれ、珠子は正直に「…どっちかというと…犬のほうが…好きです…ね…」と答えるとあっさりと採用される。
採用されたが、珠子の仕事はお店の接客などではなかった。
猫のラーメン屋で人間が接客したら興ざめしてしまうからだとハナは言う。
珠子の仕事内容はラーメン屋ではなく、「「ラーメン赤猫」で働く猫たちのお世話をすること」。
ラーメンに猫毛が入らないようにしている猫たちのためにブラッシングをしてあげたり、部屋の掃除などの裏方作業だった。
思っていたのとは違うが、以前働いていたブラック企業と比べホワイトすぎるこの職場で珠子は猫たちと一生懸命働いていく。
感想
この漫画はラーメン屋を営む猫たちとそこに就職した女性の日常を描いた作品です。
猫がラーメン屋!?
猫もラーメンも大好きな私はすぐこの漫画を購入してしまいました。
この漫画の世界では猫が働いていることに驚くことはあれど、みんなしゃべる猫に驚いていません。
しゃべる猫が存在する世界のようですね。
猫が可愛いだけの物語かと思いきや、しっかりラーメン屋もしています。
猫だから普通のラーメン屋には劣る所もあるかもしれない。
ですが猫だからこそできるサービスを提供してお客さんを喜ばせているところを見ていると一流のお店だなと感心させられます。
だから店の貼り紙にも「接客一番、味二番」と書かれているんですね。
登場する猫たちも個性豊かでとても可愛いです。
文蔵は店長らしい職人?職猫?のような感じだし、佐々木さんは優しくて良い猫だけど少し謎があったり。
ハナは接客と普段の態度にギャップがあったり、クリシュナは見た目と違って怖がりで可愛い女の子で、サブは猫なのにゲーム上手かったり。
まだ彼らがラーメン屋を始めるきっかけや、過去のお話など、気になることも多いのでそのあたりが描かれるのが楽しみです。
この作品の一番の魅力は人情味溢れているところです。
猫なのに人情というのもちょっと変な感じがしますが…
「ラーメン赤猫」の猫たちはみんな優しく珠子を受け入れてくれます。
珠子もそれに応えるように猫たちのために一生懸命働いていきます。
猫が経営するお店だから、労働条件なども怪しそうと思いましたが、そのあたりはしっかりとしていて、そこらの会社よりもずっとホワイト企業なのも良いところ。
そして「ラーメン赤猫」の猫たちがみんな優しくて良い猫なだけでなく、この店に通うお客さんもみんな優しい人たちなのがとても良いんです。
たまにガラの悪い客や迷惑客がやってきても、まわりのお客が全員猫たちの味方になって助けてくれます。
こういう関係を築くお店って本当に素晴らしいと思います。
最近はチェーン店などが多く、地元に根付くお店というのは少なくなった気がします。
チェーン店が悪いわけではありません。
どこでも安定した美味しさを提供するチェーン店も素晴らしいです。
ですが、この「ラーメン赤猫」のように地元の人たちからの厚い信頼を築いて支え合い、そして人々に幸せを提供するお店というのがこれからの社会に必要なのではないでしょうか?
この漫画はそういうことも読者に伝えてくれているような気がします。
第1巻の裏表紙に書かれている「ラーメン赤猫、癒し大盛りで始まります!!」に間違いはありませんでした。
可愛い猫たちに癒される。
そして優しい人々とのやり取りにほっこりさせてくれる。
気になった人は「ジャンプ+」の公式サイトやアプリで第1話などが無料で読めるのでぜひ読んでみてください!
おわり