どうも。
カッパ室長です。
本日は「家族」がテーマで少年が送る一風変わった共同生活の日々の物語を紹介します。
『水は海に向かって流れる』(田島列島)
どんな内容?
高校への進学を機に、おじさんの家に居候することになった熊沢直達。
雨が降るなか、最寄り駅でおじさんの迎えを待ちます。
しかし迎えに来たのは見知らぬ大人の女性の榊さんでした。
「君のおじさんは今、手がはなせない状態ですので代わりに迎えに来ました。」
おじさんは一人暮らしだと思い込んでいた直達はおじさんの彼女かもしれない榊さんに驚き、二人の愛の巣の邪魔になってしまうのではないかと気まずくなってしまいました。
家に着くと榊さんから牛丼をいただき、あまりの美味しさに直達は榊さんに恋しそうになります。
おじさんにあいさつしに行き、おじさんがいつの間にか会社を辞めてマンガ家になっていたことを知ります。
また榊さんはただのルームメイトでこの家には他にも女装の占い師、メガネの大学教授といずれも曲者揃いの様子。
男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まりましたが、ある日、直達は直達の父親が榊さんの母親とW不倫をして駆け落ちをしていたという衝撃の事実を知ってしまうのでした。
家族のもとを離れて始まる、家族の物語。
ここが魅力的!
話は重ためのはずなのに、さっぱりとした感じで物語は進んでいきます。
重ための話の中にもくすりと笑えるような掛け合もあってとても読みやすいです。
1巻ではまだ謎な部分も多いです。
なぜ直達は小さい頃、祖父の家に預けられていたのか?
榊さんの母親はなぜ戻ってこなかったのか?など
今後ここら辺の話も描かれるのでしょうか。
榊さんとの因縁を知ってしまっても周りに気を遣う直達は大人ですね。
戸惑いながらもしっかりと向き合って成長していく姿がとても良いです。
そして周りの人達もとても優しい人ばかりです。
そのおかげで重い話でも柔らかく温かい雰囲気になるのかなと感じました。
榊さんや同居人の人達との関係もどうなっていくのか今後の展開が楽しみです。
あとミスター・ムーンライトがとっても可愛い。
おわり