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【人妻特区 第1巻 あらすじと感想】“特区事業”による結婚生活やり直し物語。

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こんにちは、こんばんは。

大人な恋愛モノも大好き、カッパ室長です。

 

今回はヤングキングコミックス『人妻特区』の第1巻を紹介させていただきます。

 

人妻特区

著者:大見武士


どんな内容?(ネタバレ注意)

婚姻生活の満足度を上げるサポート!?

2032年。

「ネオ・ユニバース計画」と呼ばれる玖玲くれい市の特区制度。

この制度が施行されて2年、玖玲市は市の人口増加率、合計特殊出生率、そして幸福度ポイント82.5点と全国市町村で圧倒的1位とめざましい成果を上げている。

そんな街に転入してきた稲垣夫婦。

結婚して6年、夫のモラハラと浮気疑惑、そして何よりセッ◯スレスで欲求不満の日々を過ごしていた稲垣涼子

ある日、涼子のもとに市役所の職員で「やります課」主任・日向ひむかいがやってきて、涼子が市の「特区」事業のサポート対象に選ばれたと告げる。

「ネオ・ユニバース計画」、正式名称「新文化実証特区」職だけではなく生活のあらゆる面で先進的な文化を取り入れ、皆に幸せな生活を送ってもらう特区だと日向は説明する。

さらにサポートを受けていただく方には、特区事業を「お手伝い」していただく形になるため、1回10万円の補助費が出ると言う。

夫の転職で給料が減り家計が苦しかった涼子はその言葉を聞き、日向について行くことに。

ついた場所はとあるマンション。

そこには多くの人がいて、男女で身体を重ね合っていた。

日向が言うサポートとは、性的に満たされない気持ちを抱える既婚者たちの、婚姻生活の満足度を上げる実験だったのだ。

『人妻特区』第1巻 P29より

感想

この作品は“特区事業”で性的に満たされない気持ちを抱える既婚者たちをサポートする、結婚生活やり直し物語です。

「ネオ・ユニバース計画」を実施している玖玲市で、様々な人妻が冷え切った結婚生活を強制的にリセットしていきます。

物語で日向葵は「日本じゃいまだに結婚継続が美徳とされる風潮がありますが― やり直してもいいんですよ。結婚なんてポンポンと。」と言っています。

『人妻特区』第1巻 P54より

新たな結婚のスタイルを提唱しています。

色々と問題はありそうな感じはしますが…

しかしこれで結婚する人が増えたり、出生率が上がるのならそれも良いのかも。

結婚率、出生率が落ちている現代の日本も様々な政策が行われていますが、もしかしたら今後この漫画のような政策が行われる可能性もあるのかもしれませんね。

 

第1巻では、結婚して6年目の稲垣涼子に焦点が当てられていました。

欲求不満の日々を過ごしていた涼子は日向に誘われて不貞行為をしてしまいます。

欲に負けてしまった涼子が地獄を見るお話なのかなと思っていましたが、そうではなく逆に夫の方が地獄を見るお話でした。

日向は夫のために自分が我慢すればよいと考えている涼子に、サポートを通じて離婚して新たな男を探すという選択肢を与えました。

そして浮気をしているにもかかわらず妻に厳しくあたる夫には罠を仕掛け潰していきます。

このときの日向はマジで怖かった…

涼子は最後まで夫を信じようとしていましたが、それすら裏切る夫がクズ野郎過ぎて読んでいて胸糞悪かったです。

今後もこういうクズ野郎とそれに苦しむ女性が登場してくるのかな。

 

私は最初、稲垣涼子が主人公で物語が進むのかと思っていたのですが違うようですね。

どちらかというと「やります課」の日向葵が主人公っぽい感じですね。

彼女は「ネオ・ユニバース計画」を利用して、女性を悲しませるクズ野郎を潰しているようです。

なぜ彼女がそんなことをしているのか。

何か理由がありそうですね。

第1巻のラストにあった「これは 私が「浮気」によって地獄を見た話だ」というセリフ、これがかなり気になります。

第1話でもこのセリフはありましたが、こちらは稲垣涼子のセリフでしょう。

ですが第1巻のラストの方は日向葵のセリフのような気がします。

だとすると彼女も過去に「浮気」で地獄を見たために、世のクズ野郎を恨み、潰しているのではないでしょうか。

このあたりは後々描かれそうですね。

第2巻ではどんなお話が描かれるのか。

とても楽しみです。

 

おわり