こんにちは!こんばんは!
ダークな雰囲気のバトルものも大好き、カッパ室長です。
今回はビッグコミックスの『ジャガーン』第13巻の見どころを紹介させていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『ジャガーン』第12巻の記事はこちら↓↓
『ジャガーン』
原作:金城宗幸
漫画:にしだけんすけ
第13巻の見どころ(ネタバレ注意)
ラスボスvs黒幕
街はノーメンによる人類同化作戦でパニック状態になっていた。
暴走するノーメンを始末するため、松屋町散春がノーメンとの対決を始める。
「人間の欲望の本質は「ひとつになる」コトだー
だから僕はひとつにして、この世界を“虚しさ”から救うんだ。」
そんな神さま気取りで勝ったほうが次の神さまだと語るノーメンに散春は言うのだった。
「人間は皆、自分だけの神さまだ。
“自分”を救えるのは、いつだって“自分”だけー
人間の数だけ神はいる!そんな滑稽で虚しくて!
面白いこの世界が俺は好きだ!」
散春の身動きを封じたノーメンは顔を巨大化させて散春をバクンと飲み込んでしまう。
しかし、これは散春の作戦だった。
散春は物理での攻撃が効かないノーメンに対して毒殺しようと考え、猛毒性のプルメリア亜種で自身の体内に猛毒を巡らせていたのだ。
「花言葉は…“道連れ”♪」
散春も同化させようとしていたノーメンであったが、たまらず散春を吐き出してしまう。
「俺を拒絶するってことは、お前の夢は嘘っぱちってことだ!!
この世界に“救い”なんてねぇんだよ!!ましてや人間は他人を救えねぇ!!」
自分のことを理解してくれない散春に激怒したノーメンは姿を変形させていき、
ノーマンズ・ノーメン 二手歩行型・第二形態 キョムキョムとなって散春を襲う。
そして散春もヒダリキッキー 特化戦闘形態 ドグラ・バグラとなってノーメンを迎え撃つのであった。
「たとえ世界が全員お前に飲み込まれても、俺だけは服従しない。
お前の“正しさ”だけが、世界のすべてだと思うな糞ガキー
俺はこの世界の“間違い”だぜ。 連れてってやるよ♪ “虚無”の先へ。」
イン・ジャガーン
街の人を守るため、街にあふれるノーメンと戦う蛇ヶ崎。
しかし蛇ヶ崎は突然能力が使えなくなってしまう。
「自分の為」にしかぶっぱなせない壊人“ジャガーン”である蛇ヶ崎は「誰かの為」として戦うのでは欲望が足りず能力が発動しないのである。
絶体絶命のピンチに陥る蛇ヶ崎。
そんなとき、蛇ヶ崎のもとに三日土が助けにやってくる。
「アンタには君人がいるのに何しに来てんだよバカかよ…!?」と三日土に戻るよう説得する蛇ヶ崎。
「ゴチャゴチャうっせぇんだよ蛇ヶ崎。お前の意見なんざ聞いてねぇ…
お前が死んだら俺が困る。いまは俺がー お前を守ってやる。
俺の欲望が、お前を守れって言ってんだよ蛇ヶ崎。」
そう言って三日土はボロボロの身体で必死にノーメンから蛇ヶ崎を守り続けるのであった。
しかし、ノーメンたちによって三日土が作った壁が壊され始める。
三日土を助けるため蛇ヶ崎は必死に弾を出そうとするが能力はいっこうに発動しない。
そして壁は破壊され、三日土は蛇ヶ崎の目の前で殺されてしまうのであった。
三日土を見殺しにしてしまった自分が『情けない』『許せない』という感情に満たされてしまう蛇ヶ崎。
その瞬間、『後悔』が生む欲望によって蛇ヶ崎の身体に変化が起こり、陰転!陰闇壊人イン・ジャガーンへと進化するのであった。
感想
物語は終盤となってきましたね。
今回はついにラスボスとされるノーメンと半キチガエルを創りだした黒幕である散春との対決が開始されました。
ふたりともお互いの信念を貫くための戦いをしているのが本当にカッコいいです。
ノーメンには散春の植物による物理攻撃が効かず苦戦してしまいます。
姿形がうにょうにょと変形するノーメンはかなり強いけど気持ち悪いですね。
そんなノーメンを倒すために散春は自身の体内に猛毒を巡らせ、あえてノーメンと同化することでノーメンを毒殺しようとします。
相手を絶対に倒すという覚悟がないとできない芸当です。
散春を吐き出したことで自身の「世界をひとつにする」という夢を否定してしまったノーメンは激怒し、さらに気持ち悪い第二形態へと進化していきます。
そして散春も特化戦闘形態へと変化して対抗します。
ここにきて壊人たちの能力がインフレ起こしてるんじゃないかってくらい強くなってますよね。
そして蛇ヶ崎のほうも大変なことになってきました。
人々を守るために戦おうとしましたが、それでは能力が発動せずピンチに陥ってしまいます。
言われてみれば、今までは蛇ヶ崎自身の為に戦っていたのが、結果的に誰かの為にもなっていただけで、今回のように誰かの為だけに戦うということはしていなかったんですね。
そんな蛇ヶ崎を救ってくれたのがまさかの三日土さん。
蛇ヶ崎に敗れ、これからは息子と生きることを決めた三日土さんが蛇ヶ崎を助けるために立ち上がるシーンは本当に感動しました。
「見殺しにしていいの…!?だって僕らあの人に―…もらってばっかりで何も返せてないよ…!!」と父親に言う君人良い子すぎるでしょ。
さらに助けにいったら君人との約束を破ることになってしまうため「そんな父さんでいいのか?君人。」という三日土の質問に「僕を理由にしないで―…これは父さんの人生だ。決めるのは父さんだ。」と背中を押す君人の言葉がカッコよすぎます。
というか、この作品どこをとってもカッコいいセリフばっかりなんですよね。
三日土さんも死ぬ直前までカッコいいセリフ言いまくるし。
裏切者にもなりましたが、三日土さんはホント最高の上司でした。
そして三日土さんが目の前で殺され、何もできなかった蛇ヶ崎は新たな姿へと変わっていきます。
陰闇壊人イン・ジャガーンとか完全に闇落ちしてますね。
でも強さは圧倒的です。
複数のノーメンたちを一撃で倒してしまいます。
この力をもって蛇ヶ崎は散春と戦っているノーメン本体を叩きに行きます。
蛇ヶ崎と散春で今度こそノーメンを倒すことはできるのか。
次巻でこの物語は完結とのことですが、どう終わらせるのかとても気になりますね。
雪丸と愛理(宿)は勝手にイチャイチャしているけど、彼らは今後どうなるのか。
散春は自らの毒でこの先死んでしまうようですが、他にもまだいる多くの壊人たちをどうするのか。
そしてこのまま戦っていては壊れてしまうと蛇ヶ崎のもとへ走り出したベルちゃんは蛇ヶ崎を救うことはできるのか。
最後まで気になることばかりで、早く続きが読みたいです。
おわり