どうも。カッパ室長です。
今回は『やさしいヒカリ』第3巻の見どころを紹介していきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『やさしいヒカリ』がどんな漫画なのかは下の記事を読んでみてください↓↓
『やさしいヒカリ』(中村ひなた)
前回までのお話
月輪島に来て半年が経ち、生活にも慣れ、穏やかな時間を過ごしている三宅。
日和子のオープンキャンパスへ参加するため、2人きりで東京へ出発する。
それがきっかけで写真に興味を持った日和子は東京の大学で写真の勉強をするため、進学することを決めた。
第3巻の見どころ(ネタバレ注意)
この島に来て一番よかったこと
月輪島にTVの取材がやってきました。
そして三宅は密着取材を受けることに。
「この島に来て一番よかったことは?」と聞かれ、ありきたりな回答しかできなかった三宅。
その後、入江という女性が三宅を訪ね、移住する際の話を聞かれるのですが、「自分は仕事も住む場所も友人に紹介してもらい、運が良かっただけ」ということしか言えませんでした。
ただ流れに身を任せていただけの自分に落ち込む三宅。
しかし日和子から「偶然じゃなくて三宅くんだからできたことだよ。だったらそれって運じゃなくて実力じゃん」と言ってもらい、三宅は救われた気持ちになるのでした。
最後のお出かけ
大学にも合格し、無事卒業を迎えることができた日和子。
三宅は東京へ引っ越してしまう日和子と最後に映画を観にお出かけすることに。
映画を観終わり、感想を話し合う三宅と日和子。
日和子の「生き返るならもう一度自分がいいか、それとも別の人間がいいか」という問いに、今までは別の人間と答えていた三宅でしたが、島で日和子と暮らしたことで「もう一度自分がいい」と思えるようになったことを嬉しく感じる三宅。
そして帰り道。
2人は遠回りをしながらゆっくり歩いて帰るのですが、楽しい時間はあっという間に過ぎていき…
日和子は東京へと旅立っていくのでした。
「海を見に行きませんか」
大学を卒業し、写真の仕事をするため島に帰ってきた日和子。
島の風景も家の中もちょっとずつ変化していくことに寂しさを感じていました。
そんなとき、何も変わらずそのままの姿でいる三宅を見てほっとする日和子。
三宅も日和子が島に帰ってきたことを嬉しく思い、言葉にしようとするのですが上手い言葉が出ず。
そして三宅は日和子にこう言います。
「海を見に行きませんか」
その言葉を理解した日和子は「三宅くんの代わりはもういないね」と言い、優しく微笑むのでした。
最後に
『やさしいヒカリ』遂に最終巻です。
最後まで温かい気持ちにさせてもらえました。
そして最後の告白のシーンはとても良かったです。
読んでいて、その言葉を使うのかってなりましたね。
そして日和子の返事もそうきたかって感じで最高でした。
その後の2人の幸せな生活が読んでみたかったな…
でも綺麗に終わっていてとても良かったなと思いました。
この漫画を読み、日々ただ忙しく過ごすのではなく、ときには穏やかな時間を過ごすことが大事なんだと気づかせてもらえました。
なにかを成し遂げるわけでもなく、ただ居心地の良い場所で暮らすというのは本当に素晴らしいことなんですね。
ただ毎日仕事こなす日々を送っている人や、自分の選択が正しかったのかと不安になっている人にはぜひ読んでもらいたい作品です。
第3巻には巻末に三宅が島に来るちょっと前のお話を描いた第0話も収録されていますよ。
おわり