今回は「なろう系」の漫画を紹介します。
『理想のヒモ生活』
原作:渡辺恒彦
漫画:日月ネコ
*告知*理想のヒモ生活(コミカライズ版)9巻、6月4日発売です!ガジール辺境伯領編突入!新たな地で新たな騒動に巻き込まれるゼンジロウのお話です。書店などでお見かけの際は何卒よろしくお願い致します! pic.twitter.com/pqbtBzQUaS
— 日月ネコ ひのつきねこ (@Hinotsuki_Neko) May 29, 2020
どんな内容?
主人公の山井善治郎(やまい ぜんじろう)は一か月の残業時間が150時間を超えるブラック企業で働くサラリーマンでした。
久しぶりの休日出勤のない2連休を喜びながら自転車に乗っていると、突然、善治郎の体が光りだし異世界に召喚されてしまいます。
「ようこそ婿殿…」
目の前には褐色の美女アウラ・カープァがいました。
アウラはこの世界の大国カープァ王国の女王で善治郎にあるお願いがあってこちらの世界に召喚したと言います。
そのお願いとは、
アウラと結婚してほしいということだったのです。
あまりのことに驚く善治郎。
カープァ大国が長い間戦乱の世を過ごしてきて直系の王族はアウラ以外死に絶えてしまったのです。
しかし、カープァ王家は『時空魔法』という特殊魔法をその血に宿しており、魔法を次代へ残すため、同じ王家の血を引く者が伴侶でなければいけなかったのです。
そして善治郎は150年前に駆け落ちして異世界へ渡ったカープァ王国の王子の子孫だったのです。
王族になったらブラック企業以上にハードワークが待っているのではないかと考えた善治郎でしたが、アウラは善治郎には自由奔放なヒモ生活を保障すると言います。
話がうますぎると不信に思った善治郎はサラリーマンの営業スキルを使い、アウラとの会話から裏の事情を見抜きます。
実はアウラは「何もしなくていい」ではなく「何もしないでくれる」婿が欲しかったのです。
元々家族も恋人もなく、ただ働き続けるだけだった地球での生活には全く未練がなく、そんな毎日を変えるチャンスではあるがその代償の大きさに善治郎は少し考え込んでしまいます。
しかし、アウラの「こんな勝手な話を強要するような…嫌な女ではないつもりだ…」と言い、目を伏せるような表情を見た瞬間、善治郎は
「結婚しましょう‼アウラさん‼」
と、求婚を受け入れるのでした。
1か月後、善治郎は異世界での女王の配偶者・王配として理想のヒモ生活を始めるのでした。
ここが魅力的!
この作品は異世界で女王様と結婚し、夢のグータラ生活を送る物語です。
いわゆる「なろう系」の漫画です。
夢のグータラ生活と書きましたが、主人公の善治郎は真面目な青年でヒモというほど自堕落な生活は送っていきません。
むしろアウラの役に立とうと地球の技術や自分の知識を使ってアウラを助けていきます。
他の異世界ものと違って冒険したり、戦ったりというのはあまりありません。
社交界デビューや側室候補が出てくるなど、王族ならではの物語となっています。
これから善治郎が王族としてどのように成長していき、アウラとともに国を繁栄させていくのか楽しみです。
他の異世界ものよりちょっと大人向けな異世界ものという感じでとても面白いです。
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おわり