日常

【キューナナハチヨン】現役書店員が描くちょっと不思議な書店マンガ【あらすじと感想】

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どうも。カッパ室長です。

 

今回紹介する作品はちょっと不思議な書店で働く男の子の物語です。

 

キューナナハチヨン』(ヤマモトマナブ

どんな内容?

キミは神を信じるかね?

 

主人公の中河泰弥(なかがわ たいや)は大学入学と共に「朝日河神社書店」でアルバイトを始めます。

この書店は普通の書店とはちょっと違います。

朝日河神社書店はその名の通り北海道朝日河市の神社の敷地内に店舗を構える本屋さんなのです。

泰弥は元気いっぱいでコミュ力もあるがおっちょこちょいで物怖じしないとこもありちょっと騒々しい。

面接では店長にあまり良い顔をされませんでしたが、なぜか採用となりこの書店で働けることに。

 

アルバイト初日。

泰弥はお店へ行くため、神社の前まで行くとそこで女子高生の白倉桃華(しらくら ももか)と出会います。

彼女は鳥居でお辞儀をし神様に挨拶をするのですが、神様を信じていない泰弥は彼女の行動を笑ってしまい、腹をおもいっきり殴られてしまいます。

 

そんなこんなで仕事が始まり。

泰弥は緊張しながらも上手に接客をこなしていくのですが、その中で不思議な現象を目にします。

小説に付けるカバーを探すとき、ちょうどのサイズのカバーが落ちてきたり、商品のペンを落としたと思ったら地面すれすれで浮いていて泰弥の手に戻ってきたりするのです。

自分が超能力に目覚めてしまったと思い込み、先輩書店員の匂坂千夏(さぎさか ちなつ)にこのことを話すも全然信じてもらえず。

 

泰弥は売り場の整理整頓をしていると、お客から本を探してほしいと頼まれます。

そのお客は今朝出会った桃華だったのです。

今朝のことを根に持っていた桃華は泰弥に少し意地悪をしようと具体的な本の題名や作者名ではなくイメージのみを伝えます。

しかし、泰弥が桃華の腕をつかんだ瞬間、空中に文字が浮かんで、泰弥は過去に自分が読んだことがある本だと気づき、桃華が探している本を言い当てるのでした。

でも本は分かったが、まだどこに置いてあるかわからない泰弥。

そこでまたしても不思議な現象が起こり、泰弥のもとへ探していた本が飛んできたのです

もしかして本当に神様がいるのではと思い始める泰弥。

何はともあれ無事アルバイト初日を乗り越えることができた泰弥は神社の鳥居でお辞儀をし神様に挨拶をして帰るのでした。

 

実は泰弥は面接で不採用になるはずだったのですが、神様に選ばれ、採用となっていたのです。

それを知っているのは神様と店長だけ。

こうして泰弥の神様がいる書店でのアルバイトの日々が幕を開けたのでした。

ここが魅力的!

この漫画は北海道が舞台の神様がいるちょっと不思議な書店コメディです。

 

タイトルの「978-4(キューナナハチヨン)」は書店員や出版関係で働いている人にはお馴染みのISBNコードの頭4桁ですね。

「ISBNコード」って何です?
コミックなどの裏にある2つのバーコードのうちの上段の方。
この13桁の番号で書籍を特定することができます。 

この漫画は書店の仕事がとてもリアルに描かれています。

それもそのはず。

作者は現役の書店員さんなのです。

なので書店で働いたことがある人にはあるあるなネタも多く、また書店で働いてみたいなと思う人はこの漫画を読むとどういう仕事をしているのかとても参考になると思います。

また、この漫画はただの書店マンガではなく、神様がいるというちょっとファンタジーな要素もあります

主人公が神様に選ばれ、さまざまな不思議な現象とともに多くのお客と交流を深めていくというストーリーです。

神様に助けられたり、仕事を邪魔されたりと泰弥は大変なようですね。

そして1番最初に出会った少女・桃華ともこの不思議な現象の影響で徐々に仲が良くなっていくのです。

桃華は北海道のご当地覆面アイドルなのですが泰弥はまだ気がついてないようですね。

2人の恋愛も今後あるのでしょうか。

とても楽しみですね。

 

本が好きな人、書店が好きな人、あとご当地ものが好きな人はとても楽しむことができる作品です。

気になった方は是非読んでみてください。

 

 

おわり