こんにちは、こんばんは。
バトルもの大好き、カッパ室長です。
今回はヤングキングで連載中の漫画 YKコミックス『シリアルキラー異世界に降り立つ 異世界バトルロイヤル』第2巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
大人気作品『シリアルキラー異世界に降り立つ』の公式外伝作品です!
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第1巻の紹介記事はコチラ↓↓
『シリアルキラー異世界に降り立つ 異世界バトルロイヤル』
原作:河本ほむら
漫画:ヒロ
第2巻の見どころ(ネタバレ注意)
vs.チートスキル「超回復」
女神の思いつきで開催された転生者108人による「異世界バトルロイヤル」。
転生者にして快楽殺人鬼の九鬼櫻子は「女神の加護」によって不老不死の体になった聖女・ミリアと共にこの殺し合いに参戦することになった。
旅の道中、温泉旅館に立ち寄る櫻子たち。
するとそこへ別の転生者もやってくる。
男の名はヤマダ。
ヤマダは「超回復」という強力なチートスキルで冒険者として活躍していたが、女性にセクハラをしすぎてパーティから追放されていた。
追放された腹いせにヤマダはパーティのリーダーを殺し、残りのメンバーを脅して憧れのハーレムを作り上げていた。
そんなヤマダはこのバトルロイヤルを勝ち抜き、“後宮”を作ろうと企んでいた。
旅館の女将から櫻子たちが泊っていることを聞いたヤマダはさっそく櫻子たちに攻撃を仕掛けてきて…
『シリアルキラー異世界に降り立つ 異世界バトルロイヤル』第2巻 P44,45より完璧な英雄
「108人の転生者の中でも特に高潔な方」と言われる転生者・タダシは、貧しき者への援助活動をしたり、魔物を討伐したり、悪徳領主を打倒しており、人々から“世直し人”と慕われていた。
そんな彼に与えられたチートスキルは「セーブ&ロード」で、数あるチートスキルの中でも最強レベルのものだった。
この力を使ってタダシは「絶対命令者」という強力なチートスキルを持った転生者も倒してしまう。
ミリアはタダシのことを非の打ち所のない英雄だと言い、そんな方を殺してしまって良いのでしょうか?と櫻子に尋ねる。
すると櫻子は「賭けてもいい。タダシくんは非の打ち所のない奴なんかじゃないよ。チートスキルなんて持ってる奴は大体殺すべき外道!」と笑って答えるのであった。
実際、タダシはみんなが思っているような善人ではなく…
感想
今回はチートスキル「超回復」を持った転生者ヤマダとの戦いや、“世直し人”と言われる一見高潔な転生者タダシのお話などが描かれました。
まずは温泉を楽しむ櫻子とミリアのお話から。
いきなりサービスシーンを入れてくれてますね。
ミリアは女神がなぜこんな殺し合いを始めたのか、またなぜ自分に加護を与えたのかと悩んでいました。
しかし櫻子に案外くだらない理由でやってんじゃない?と言われ、自分に加護を与えられたのもそこまで深い理由はなかったのかもとポジティブになっていました。
さらにここでミリアは櫻子のチートスキルについて尋ねていましたが、櫻子は「たぶん役に立つことないと思うから」と言ってヒミツにしていました。
役に立たないということは戦闘向きではないスキルなのかな?
『シリアルキラー異世界に降り立つ』の方でも未だに明かされていないし、一体どんなスキルなんでしょうね?
次は転生者ヤマダとの戦いへ。
ヤマダは最近流行りの追放系の転生者でした。
「超回復」でパーティの役に立っていたけど、下心が出過ぎて嫌われていたようですね。
追放系の主人公って善人だからこそみんなに好かれるのであって、ヤマダみたいな人間は追放されてもざまあみろとしか思えないんですよね。
そしてヤマダは気にくわない奴は殺して、女性は無理矢理従わせてハーレムを作っていました。
ゲス野郎すぎますね。
ヤマダの「超回復」はどんな大怪我も一瞬で治すことができ、さらに過剰に回復させれば相手の身体を破壊することもできるというものでした。
攻撃にも利用できるんですね。
結構強いスキルだし、櫻子も苦戦するかな?と思いましたが、櫻子はナイフで攻撃した際にヤマダがガードしたのを見てこのスキルの弱点に気づき、あっさりと倒してしまいます。
しかも戦う前から色々仕込んでいるという用意周到さが凄かった。
まず戦闘前に女将からヤマダのことを聞き、櫻子はヤマダの朝食に遅効性の猛毒を盛っていました。
そして交戦時にヤマダのスキルでは即死したら回復できないことやどこが傷ついているか分からないと治せないことを見抜き、あとは毒が回るまでの時間稼ぎに徹してしました。
『シリアルキラー異世界に降り立つ 異世界バトルロイヤル』第2巻 P83より時間稼ぎをする際に、ミリアを身代わりにしてるのはちょっと酷いなと思いましたけど、不死の人間を上手く利用していますね。
最後は毒が回って動けなくなったヤマダにナイフで即死の一撃を与えて終了。
本当に櫻子は殺し方が上手いですね。
彼女は「殺しにあたって最も重要なのは知る事」と言ってたし、戦う前に情報収集してしっかりと作戦を練っているようです。
チートスキルを使わずに勝つための重要なポイントですね。
あと今回の戦いで彼女は魔封じの筒を使っていました。
これは『シリアルキラー異世界に降り立つ』のシルキィもよく使う武器ですね。
やはりシルキィの戦い方は姉である櫻子から学んだものなんだと今回の戦いを見て実感できました。
最後は転生者タダシのお話。
人々から高潔な方とか完璧な英雄とか言われていましたが、彼にも裏の顔がありました。
タダシは「セーブ&ロード」を活用し、仲間の女の子たちと♡♡♡しては時間を巻き戻すことを繰り返していました。
そして女の子が自分のもとから逃げないように「セーブ&ロード」を繰り返して好感度調整などもしていたようです。
一人で恋愛ゲームを楽しんでいたという感じかな?
ホントこの世界の転生者は外道ばかりですね。
この最強レベルのチートスキル「セーブ&ロード」を櫻子はどう攻略していくのか。
ロードは死んでも使えてしまうから、何か仕掛けるならセーブの方ですよね。
タダシに安全圏でセーブをさせないようにするのかな?
タダシを油断させて、すでに何をしても手遅れの状況でセーブさせるとか?
ロードしても不可避の死に襲われるようにしないとですもんね。
そうやってロードしたら死、ロードしたら死を繰り返す、死の無限ループを味わわせて、タダシの心を破壊し自ら「LOAD」ではなく「END」を選ばせるようにするという感じかな?
櫻子のことだから予想の斜め上をいく方法できそうな気はしますが。
女の子たちの好感度調整の話とかも描かれてたから、櫻子がちょっかいをかけて好感度をメチャクチャにして最終的に女の子たちにタダシを殺させるなんて展開もありえそうですね。
はたして櫻子とタダシはどんな戦いを見せてくれるのか。
続きが楽しみです。
単行本第3巻は2025年冬発売予定です。


