どうも!
ラブコメ大好き、カッパ室長です。
今回は週刊少年マガジンにて連載中の漫画 少年マガジンKC『真夜中ハートチューン』第9巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第8巻の紹介記事はコチラ↓↓
YouTube“マガジンチャンネル”より
『真夜中ハートチューン』
著者:五十嵐正邦
「転校先で美少女4人の放送部に入ることになった話」③ pic.twitter.com/fcjJs0EzLR
— 五十嵐正邦 マヨチュー1巻12/15発売 (@igagarashi) December 15, 2023
第9巻の見どころ(ネタバレ注意)
キスシーン
放送部の朗読劇が始まるが、山吹有栖は部全体の雰囲気がどこかおかしいことに気づく。
井ノ華六花と霧乃イコ、日芽川寧々と雨月しのぶはそれぞれ演技をしながら言い合いをしているような熱の入りようだった。
そして劇のラストに用意されるキスシーンになると、しのぶは突然山吹の隣に移動し「…この身をあなたに捧げます。私はあなたのものですから。」というセリフとともに台本で顔を隠しながら山吹にキスをするというアドリブを見せるのであった。
『真夜中ハートチューン』第9巻 P9,10よりこうして朗読劇は大好評で幕を閉じたのだが、先ほどのキスシーンをきっかけに4人の恋心が動き始めてしまう。
イコが文化祭終了のお知らせを放送するのを忘れてしまったため、急遽山吹が代打で放送を開始する。
するとそこへ六花がやってきて…
楽曲制作が難航?
文化祭以降、放送部の空気が明らかにおかしくなってしまった。
さらにイコのオリジナル楽曲の制作もイコの作詞が進まず難航してしまっている。
山吹は今の彼女達の問題は自分では解決できない領域だと思い、イコと六花を山吹家に招き、姉のりいなと妹の美兎にそれとなく探ってもらうことにした。
そしてりいなはすぐに彼女達が有栖のことが好きでギクシャクしていることに気づき、高校生の恋愛なんてただの錯覚だと教えようとする。
さらにイコが「ライバルが自分の友達だったとしても…戦わなくちゃいけないんですか…!?」と言うのに対し、「…当たり前でしょ。ほんとに好きなら。恋愛は水物だから刻一刻と状況は変化する。手の内隠したままでいつまでもビビッて行動しないと気づいたら手遅れの差が生まれるよ。」とアドバイスをする。
するとイコは突然スマホスタンドを取り出し、ゲリラ配信を始め…
感想
第9巻は文化祭編の後半戦、さらにイコのオリジナル楽曲制作のお話などが描かれました。
前回、しのぶが寧々に「声の届くうちに思いを伝えたい」と言っていましたが、まさか朗読劇でキスするフリのアドリブを入れてくるとは。
しのぶは自信がないところがありますが、たまにこうやって大胆に行動してきますよね。
寧々が直前で声をかけていなかったら本当にキスするつもりだったらしいし。
今回キスのアドリブを入れたのは、山吹が他の女子生徒に告白されたのを見て、このままだと山吹がどこかに行ってしまい放送部が変わってしまうと焦っていたからだとしのぶは言っていました。
しかし、このせいで放送部はまた違った感じに変わってしまったと思います。
イコも山吹とキスしたくなっていたし、さらには六花は山吹のほっぺにキスしちゃいましたし。
負けず嫌いのせいもあるのか六花も大胆に行動しますよね。
でもしのぶからキスしていないと聞いて汗だくになって焦る六花が可愛かったですね。
その後のキスを誤魔化すのかと思いきや山吹に解釈を委ねて、好きだと思われても問題ないという強気な姿勢も良かったです。
そして「解釈は君次第。全ては君の『お気に召すまま』」と朗読劇のタイトルを使って話が綺麗に終わるところも上手く構成されてて凄いなと思いました。
この朗読劇を見て、寧々の父親も寧々が声優を目指すのを許してくれたし、これで寧々の問題は一段落という感じみたいですね。
次はイコのオリジナル楽曲制作のお話&ヒロイン4人の恋のお話へ。
部内の空気をなんとかするために山吹が披露しようとした「連作障害」というショートコントが気になりすぎます。
そして4人の問題が恋愛絡みだと気づいて厳しめにアドバイスをするりいな、見た目が〇リでもやっぱりお姉さんなんだなと改めて思わせてくれますね。
その後、冷たく接したことを後悔して泣いてるのも面白かったです。
りいなのおかげで勝負事が苦手なイコも山吹を取られないように本気を出し始めました。
一晩で歌詞を書いてくるの凄すぎ。
『かくしごと』というタイトルの歌詞はやはり山吹への想いが綴られているようです。
もしイコが『アポロ』だった場合、アポロであることを隠しているという意味も含まれてたりするのかな?
りいな達から放送部のメンバーがギクシャクしている原因が「みんな有栖くんのことが好きだから」と告げられた山吹。
それを知って彼女たちに「この山吹に気があるだろ」と言えちゃうのが山吹の凄いところですね。
『真夜中ハートチューン』第9巻 P156,157よりそして高校生の恋愛は思春期の気の迷いと言って部の空気をリセットさせようとしましたが、ちょっと逆効果だったみたいです。
自分の想いを否定されてしのぶはムッとしていましたし、気の迷いという言葉を利用して手を繋いで下校とかし始めちゃうし。
もう彼女たちの恋心を止めることはできそうにありませんね。
最後は養成所での昇級審査のお話。
レッスン後、山吹、しのぶ、寧々に愛内あかりも加わり4人でファミレスで審査対策をしている時、しのぶが「私と山吹くんは…長い付き合いだから」と言っていたのがちょっと気になりました。
「長い」がやけに強調されていたのはなぜなのか?
あかりに言っているのだったら単に自分の方が仲が良いという牽制ととれますが、寧々に対しても言っているのだったらちょっとおかしいですよね?
だってしのぶと寧々が山吹と出会ったのは同時期なのだから。
これはしのぶがアポロの可能性がグッと高まったのかもしれません。
そんなしのぶですが、あかり曰く昇級審査の合格は厳しいとのこと。
あかりは何を根拠に言ってるんでしょうね?
演技も上達してきたけど、まだ昇級できるレベルじゃないということなのかな?
続きが気になりますね。
単行本第10巻は2025年9月17日発売予定です。
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