どうも。
ラブコメ大好き、カッパ室長です。
今回は少年ジャンプ+にて連載中の漫画 ジャンプコミックス『クソ女に幸あれ』第8巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『クソ女に幸あれ』第7巻の紹介記事はこちら↓↓
YouTube“ジャンプチャンネル”より
『クソ女に幸あれ』
著者:岸川瑞樹
元カノと入れ替わる話①#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/iofGLQpTTD
— 岸川瑞樹 (@mo__zk31) January 4, 2024
第8巻の見どころ(ネタバレ注意)
「4股」のワケ
中学に入ると、周りの生徒たちが付き合っただのなんだのと恋愛の話が増え始めた。
西川檸檬が知らない男子と付き合う姿を想像してしまった秋吉直は足元の地面が崩れるような感覚を覚え、そこで初めて自分が檸檬の恋人になりたいと気づいた。
そして直はすぐに檸檬に告白をし、二人は付き合い始めるようになった。
『クソ女に幸あれ』第8巻 P8より周りの目を気にしつつも、二人は一緒に勉強をしたり休日にデートをしたりと恋人同士の日々を謳歌していく。
しかしある日、直は檸檬が4股しているという噂を耳にして…
西川檸檬は昔から人の顔色を見るのが得意だった。
どんな言葉が欲しいのか何をして欲しいのかを察し、ただ正解の言葉や行動をとり、いい人の輪郭をなぞっていた。
そのせいで周りからの評価は良かったが、数名から「八方美人、いい人ぶりっ子」などと言われることもあった。
そんな檸檬も直の前では素の自分でいることができ、付き合えるのも幸せなことだった。
しかし、クラスのいわゆる一軍と呼ばれる女子たちと関係が上手くいかなくなってしまい、さらにそのグループ内に直のことが好きな女子もいたせいで檸檬は彼女たちに呼び出しを受けてしまう。
その際に4股などというデマを言われ、それが他の生徒に聞かれたことで噂として広まってしまい…
感想(ネタバレ注意)
第8巻は過去編でした。
直と檸檬が夏休みに帰省し、檸檬は入れ替わり中に直の地元の友人と出会ってしまいました。
そこで檸檬の知らない直の話を聞いてしまったことをきっかけに、檸檬は直に今まで触れなかった過去について話す決意をします。
今回はその過去についてのお話です。
第8巻の表紙は第1巻の表紙と似た構図になっています。
今の檸檬と中学生の時の檸檬で対比にしている感じなのかもしれませんね。
まずは直の過去のお話から。
直のほうは中学生らしいお付き合いを楽しんでいる様子が描かれていました。
他の男に檸檬が取られるのが嫌で告白し、周りから冷やかされるのが恥ずかしいけど一緒にいられて幸せというのがとても伝わってくるものでした。
今回の話で特に直に悪い所はないんですよね。
檸檬の悪い噂を聞いてもすぐにデマだと気づくし、自分がその話題に突っ込むと余計拗れて檸檬に迷惑がかかるから檸檬が話すまでしっかり待ってるし。
その後、檸檬と上手くいかなかったのは本当にタイミングが合わなかったとしか言いようがありませんね。
別れてしまってもお互い好き同士だったし、このままだと後悔するからと卒業式後も檸檬の家の前で待っていたりもしたのに。
運悪く檸檬が急用で家に帰ることができなかったせいで、そのまま連絡もとれず疎遠になってしまうという悲しい結末でした。
そして問題の檸檬の過去のお話。
ここで檸檬の「4股」の真相が明らかになりました。
「4股」というのはクラスの女子たちが勝手に言ったデマでした。
というか一軍女子がいて陰口を言ってたり、呼び出しがあったりと女子中学生がとてもリアルに描かれていて読んでるときちょっと辛かったです。
檸檬に文句を言っていた高圧的な態度の女子が一番悪いように見えますが、個人的にはあの中で気弱そうにしていたいづみという女子が一番悪いなと感じました。
『クソ女に幸あれ』第8巻 P110,111,112より自分は悪くならないように周りを上手く使って檸檬に攻撃していたのではないか。
もしくはあのグループに居続けたいから、檸檬を悪者にしたのではないかと色々考えてしまいます。
実際、直が檸檬と別れてからいづみは直に告白とかしてなさそうだったし。
檸檬はただコイツらがストレスを発散したり、仲良しアピールするための生贄になってしまったという風に見えちゃいました。
それで大好きな人と別れることになるとかマジで可哀想です。
檸檬が八方美人だったせいという人もいるでしょうが、私はそうは思えませんでしたね。
というか、彼女がいるのに他の女子を一番に選んだ佐野とかいう男子生徒、アイツが一番悪いだろ。
とにかく、今回のお話を読んで直も檸檬も悪い所はありませんでした。
ただ運が悪かったんだと思います。
そして檸檬と小河原菜摘の出会いも描かれました。
菜摘は檸檬の叔母の店でアルバイトをしていたんですね。
卒業式の後、檸檬は母親と共に入院した叔母のお見舞いに行き、そこで叔母の荷物を持って来た菜摘と出会いました。
その時に菜摘は檸檬の悩みを聞き、励ましてくれていてマジで天使でした。
会って間もない子にこんなに優しくできるとか本当に良い子すぎます。
でもそのせいで檸檬は自分が周りにしてきた優しさがその場しのぎのハリボテであることを思い知らされちゃったんですよね。
この出会いをきっかけに檸檬は菜摘のような「いい人」になろうと変わっていきます。
私からしたらこれまでも十分良い子だと思うんですけどね。
そしてこれらの過去を思い返した檸檬は次回直にこれまでのことを打ち明けに行きます。
はたして直がこの話を聞いて檸檬と今後どう接していくのか。
檸檬への想いを断ち切り、菜摘のことを好きになったのにまた檸檬のことを好きになってしまうのか。
これから直は大変になりそうですね。
単行本第9巻は2026年1月発売予定です。


