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【神に誓って偽りです 第1巻 あらすじと感想】中華料理屋の娘が詐欺師に弟子入り!?登場人物全員噓つきの騙し合いエンターテインメント!!

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カッパ室長です。

 

今回はハルタにて連載中の漫画 ハルタコミックス神に誓って偽りです』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

神に誓って偽りです

著者:松本水星

 

どんな内容?(ネタバレ注意)

中華料理屋の娘が詐欺師に弟子入り!?

中華料理屋を営む桃園ももぞのまつりは母親・桃園たからが詐欺被害に遭って蒸発してしまい、3億円もの借金を背負ってしまう。

店も差し押さえ寸前という状況で、まつりはどんな手を使っても店を守ろうと思い、母親が失踪前に言った“何かあったらこいつに頼れ。私の一番弟子だから”という言葉を信じ、とある男性のもとへと向かう。

その男は御門みかど聖一せいいちといい、大学の非常勤講師をしていた。

御門が桃園宝の弟子で“詐欺の天才”だと信じるまつりは彼が授業する教室に突撃し、「私を先生の弟子にして下さい。母を騙した奴らから大金を奪い返したい。手管を教えてください!」と弟子入りを志願する。

だが御門は自身が暮らすボロアパートや奨学金返済の催促状を見せ、「絶対人違いです。そんな稼いでる人がこんなアパート住んでると思います?」ときっぱり否定するのであった。

人違いだと知り肩を落とすまつりはお詫びに彼に店でご馳走することに。

するとスマホに闇金から催促の電話がかかってきてしまう。

まつりが対応に困っていると突然御門が電話を代わり、人が変わったような口調であっという間に電話相手を騙してやり込めてしまう。

「やっぱりあなたが母さんの弟子なんじゃないですか!」とまつりは騙されていたことに怒りつつも、この人からは学ぶことが多いと感じ、本物の詐欺師になって店を守るために彼の下で詐欺の勉強を始めるのであった。

感想(ネタバレ注意)

この作品は「詐欺師の世界」をテーマにした騙し合いエンターテインメントです。

詐欺師に借金を背負わされたヒロイン・桃園まつりが大金を奪い返すために詐欺師を目指すというもの。

そして彼女のパートナーであり師匠となるのが、普段は冴えない大学講師ですが実は“詐欺の天才”と言われる御門聖一という男性。

まつりはこの御門に振り回されながら「人の騙し方」について学んでいくという感じのようです。

御門はまつりに座学ではなく、実際に詐欺のあわせたり詐欺の現場を見させて学ばせようとするんですよね。

『神に誓って偽りです』第1巻 P169,170より

まつりが一生懸命詐欺対策の本で勉強しているのに、御門はそれをゴミ扱いしてました。

やはり実際に経験することが一番身につくということなんでしょうね。

本に書かれていることを覚えて詐欺師になれるのだったら、みんな詐欺師になっているでしょうし。

 

詐欺がテーマとなると話がシリアスな展開が多かったり、暗い話が多いのかな?と思いましたが、そんなことはなく全体的に明るいというか軽い雰囲気でとても読みやすい作品となっています。

「騙し合いエンターテインメント」と謳っているし、作品には楽しさを重視しているのかも。

ヒロインのまつりも真面目で元気な子で、そんなまつりが何を考えているか分からない御門に振り回されている姿も面白いんですよね。

まつりがいつもチャイナ服を着ているのも可愛くて好き。

チャイナ服だけど靴はReebokのスニーカーだったり、キルティングジャケットを合わせていたりとオシャレさんなんですよね。

御門も闇バイトに潜入するとき普通にオシャレな恰好してたし、こういう所でも物語に明るさを取り入れているのかもしれません。

 

あとこの作品は詐欺師の技を詳細に描くというよりは第1話からずっと言われている「見た目通りを信じないこと」を重視しているようです。

御門も最初はただの冴えない大学講師でしたが、実はイケメン詐欺師だったし、見た目通りに判断すると足元をすくわれるというのがよく分かります。

『神に誓って偽りです』第1巻 P48,49より

何事も表面だけで判断してはいけない、固定概念にとらわれてはいけないということをこの作品は教えてくれているのかもしれませんね。

こういったことは詐欺師に関係なくても日常で役に立つことだから、意識しておくと良さそう。

 

まつりと御門は詐欺の勉強をしつつ、まつりの母親・桃園宝を騙したとされる詐欺師を見つけ出そうとしていきます。

まつりに借金の催促をしていた下っ端らしき人物たちはいつの間にか捕まっていましたね。

これはもしかしたら御門が何かしてくれたのかも。

なのでまつりたちが狙うのは大ボス。

詐欺師業界は狭いらしく、御門はその人物が誰かもう見当がついているそうなのですが、一体どんな人物なんでしょうね?

そしてまつりたちが気にしないといけないのは詐欺師だけではありません。

御門を狙う姫柊ひめらぎ沼田ぬまたという警察も登場しました。

彼女たちは御門と8年前からの因縁の仲で、御門が詐欺を行っても証拠がなくて捕まえることができずにいるようです。

まつりたちが大ボスと騙し合いをする際には、彼女たちの邪魔が入る可能性もありそうだし、大変面倒くさいことになりそうな予感。

 

あと一番気になっているのはこの漫画のキャッチコピーでもある「登場人物、全員嘘つき!?」です。

御門が嘘つきなのはよく分かりましたが、他のキャラも嘘つきなのでしょうか?

御門の自称親友を名乗る兎谷うたに真純ますみもただの優しいイケメンではなさそう。

御門の情報を警察に流したのが彼だとしたら、彼のことを信じられなくなってしまいますね。

一体誰が敵で誰が味方なのやら…

さらに言えば御門の師匠である桃園宝が詐欺師に騙されたというのも怪しいですよね。

登場人物全員噓つきなら桃園宝も嘘をついている可能性はありますよね?

もしかしたら桃園宝は騙されてなどおらず、まつりを成長させるためにあえてこんなことをしたのかも。

この作品がどんな結末を迎えるのか、続きがとても楽しみです。