どうも。
カッパ室長です。
本日紹介する作品は「次にくるマンガ大賞2019」にノミネートされた作品です。
読めば幸せな気持ちにしてくれるスクールライフ・コメディです。
『スキップとローファー』(高松美咲)
どんな内容?
石川県の端っこにある鉄道も走っていない田舎町、凧島町(いかじまちょう)から都内の高校へ進学する岩倉美津未(いわくら みつみ)。
彼女は大学はT大法学部を首席で卒業、総務省でキャリアを積んで、定年後地元の市町を務めて、死んだらお骨は日本海に撒いてもらうという明確な人生設計があります。
実際に東京の進学校へは首席で入学するほどの頭の良さ。
そして入学式当日。
みつみの東京での保護者である父の弟・ナオちゃんはみつみが無事に学校までたどり着けるか心配していますが、みつみ本人は「大丈夫。予感がするの。今日はきっと完璧な1日になる…」と自信に満ち溢れています。
しかし案の定、道に迷い、通勤ラッシュにあい、人酔いしてしまい遅刻の危機にさらされるみつみ。
そんなとき、同じ高校に入学するイケメン・志摩聡介(しま そうすけ)と出会い、なんとかギリギリセーフで入学式に間に合います。
新入生代表挨拶のため壇上にあがったみつみでしたが、今度は原稿をカバンの中に忘れてしまうハプニングが発生します。
内容をすべて暗記していた美津未はその場を切り抜けるのですが、その後、極度の緊張から解放されたみつみは担任の先生にゲロをぶちまけるという失態をおかしてしまうのでした。
入学早々「吐いた人」となってしまったみつみでしたが、同じクラスのイケメン志摩に話しかけられ、友達になったことで色々注目を集めることに。
これから美津未の楽しい高校生活が始まります。
ここが魅力的!
この漫画はユニークな地方出身の女子高生と友人たちとの幸せいっぱいの高校生活を描いた作品です。
主人公のみつみは美人や可愛い子というわけではありませんが、不器用ながらも何事にも全力で素直なとても優しい女の子。
彼女の持ち前の前向きな心と志摩の手助けもあって周りの人達もみつみに惹かれていき、少しずつ人間関係を広げていきます。
こういう自然とまわりを幸せな気持ちにさせてくれる人って良いですよね。
一生懸命なみつみを見ていると頑張れって応援したくなります。
志摩だけでなく、クールで美人な村重結月(むらしげ ゆづき)や眼鏡女子の久留米誠(くるめ まこと)など個性的な友達も続々できていきます。
高校という新生活で期待と不安をもった15歳の少年少女の心情がとても上手に描かれていると思います。
2巻の終わりでついにみつみにも恋愛の雰囲気が漂ってきました。
今後どうなっていくのかとても楽しみです。
おわり