こんにちは!
カッパ室長です。
今回はヤングアニマルにて連載中の漫画『ペンと手錠と事実婚』第3巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第2巻の記事はこちら↓↓
『ペンと手錠と事実婚』
原作:椹木伸一
作画:ガス山タンク
女子高生に結婚を強要されるおじさん刑事(1/12)#マンガが読めるハッシュタグ #ad pic.twitter.com/lgvpbI4bvm
— ガス山タンク (@ganntannku) August 28, 2023
前回のお話
切鮫鋭二の父親が倒れたと聞き、切鮫は梔子鶫を連れて実家に帰省することになってしまった。
家族に鶫のことを聞かれ、犯罪性を疑われたりもしたが、家族はみんな鶫を優しく受け入れてくれるのであった。
そして実家に一泊することになるのだが、近所の地主のお屋敷が何やら不穏な雰囲気で…
第3巻の見どころ(ネタバレ注意)
殺人を立証せよ!!
翌朝、切鮫が目覚めると外が騒がしく、昨日見たお屋敷の富貴家の主人・巌氏が自殺したという。
さっそく現場を見に行く切鮫と鶫。
そこには切鮫の地元の友人で同じ警察の黒森がいて、巌氏が亡くなっていたのは屋敷の裏の石庭で、胸に短刀が突き刺さっていたと説明する。
それでは他殺なのでは?と思う切鮫だが、黒森は「他殺」はありえないと言う。
その現場には巌氏の足跡しかなかったからだ。
しかし現場には防犯カメラが設置されており、巌氏が自殺したとされる深夜2時から2時15分までの間の映像だけが途切れていることから殺人の可能性が高いと切鮫は判断する。
こうして切鮫と鶫は殺人を立証するため捜査を開始する。
鶫に弟子入り希望!?
鶫は買い物をしていると何者かに尾行されている気配を感じた。
その人物は鶫の1学年下の女の子・晴山日撫だった。
彼女は探偵を目指しており、以前学校で事件を鮮やかに解決した鶫に憧れ弟子入りしようとして跡を追っていたという。
そして日撫は最近噂になっている「中年男と婚約している女生徒」は鶫なんじゃないかと疑っていた。
そんな時、切鮫が鶫の学校に防犯教室をするため来てしまい、日撫は全校生徒の前で切鮫に婚約のことを問い詰め始めるのであった。
感想
今回は『高崎資産家殺人事件』から始まり、晴山日撫という新キャラが登場して切鮫たちの日常がハチャメチャになっていきます。
まずは『高崎資産家殺人事件』から。
これはミステリーによくある足跡が被害者のしかない現場のヤツです。
私が真っ先に思いついたのは行きにつけた足跡を逆向きで踏んで戻るという手段でした。
しかしこれは捜査の途中で切鮫が違うと言っていたので外れてしまいました。
そして実際の犯行手段が被害者と脚立を担いで、脚立を橋にして脱出というものだったのには驚きです。
あの犯人はよくこれを実行したなと思っちゃいましたね。
被害者を担ぐだけでも大変なのに脚立までとは…
足跡の深さで犯人を特定するというのも凄かったですね。
これだと読者は分からないから、決定的なヒントをちょこっと描いているもの凄いです。
本当に注意深く読まないと気づけませんでした。
そして切鮫がどんどん鶫の下手くそな絵のヒントを読み解くことができるようになっているのにも感動です。
どんどん二人の絆が深まっているのが分かりますね。
次は新キャラ・晴山日撫の登場。
ポンコツキャラかと思いきや、探偵を目指しているだけあって観察力などが鋭く鶫たちの嘘も見抜いてしまいました。
日撫が余計なことするせいで鶫がギョッとしたり、あたふたしたりと可愛いリアクションをしているのが面白かったです。
しかし日撫に鶫が切鮫に脅されて同棲していると勘違いされたせいで、二人のラブラブ同棲生活がなくなってしまったのは悲しいです。
二つ目の事件はミステリーではお馴染みの氷を使ったトリックが描かれました。
氷というのは気づけたけど、強度を高めるために綿を使っているのは分からなかったですね。
そして凶器に使われた綿を隠すためにベッドを切り裂いていたとは…
ただの争った跡ではなかったんですね。
本当によく考えられています。
切鮫との同棲生活が終わり、切鮫と離れ離れになった鶫。
そんな彼女を狙っている謎の人物。
この人物は一体に何者なのか。
前回の鶫誘拐事件の犯人もその人物から鶫を殺すように言われているようなので、何か恨みがあるのか、それとも鶫には何か秘密があるのか。
謎の人物には左の手首に蝶?のようなアザがあるようです。
これが今のところ唯一の手がかりですね。
続きが気になります。
現在、ヤングアニマルWEBで『ペンと手錠と事実婚』の第1話が無料で読むことができるので気になった人は是非読んでみてください。
おわり