こんにちは、こんばんは!
カッパ室長です。
今回は週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の漫画『駅伝男子プロジェクト』第1巻を紹介させていただきます。
『駅伝男子プロジェクト』
著者:高橋しん
箱根駅伝を目指すぼくが受けた試験は、人気絶頂のアイドルが監督のまるでオーディションでした (1/11)#漫画が読めるハッシュタグ
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どんな内容?(ネタバレ注意)
アイドルが監督の駅伝チームで箱根を目指す
中距離・800mランナーの速田ハヤタは高校最後のレース、東北大会の800m決勝で周りの選手に押し出され転倒し失格となってしまった。
ハヤタの住む街は東北の小さな街で大地震の傷跡が未だそこかしこにかいま見える。
そんな街の築10年ほどになる災害復興住宅で、ハヤタは母親と幼い妹たちとの6人暮らしのため進学も陸上も諦め、卒業したらすぐに就職するつもりでいた。
だが、家に帰ると妹たちがハヤタに「タダで大学に行けるよ!!」と言うのだった。
なんとTVで大手ITに買収された伝統校・桜翔大学がトップアイドルグループs-MILEの「アマチー」こと甘樹千尋を総監督に迎え箱根駅伝へ挑戦するというニュースが報じられていた。
その会見で全国で選出された「駅伝男子」は学費免除で大学に入れるということを妹たちは聞いたのだ。
そして妹たちはハヤタが試験に参加できるよう少ないお小遣いから会場までの電車賃を出し合ってくれた。
ハヤタは妹たちの期待に応えるため、そして自分の世界を変えるために試験に参加することを決意するのだった。
感想
この作品は「800m選手が仲間と出会い、アイドルが監督の駅伝チームで箱根を目指す」という新たな切り口で描かれた青春ほとばしる駅伝ストーリーです。
作者の高橋しん先生は箱根駅伝10区を走った経験もある方なので、駅伝についても走りについてもとても詳しくそして分かりやすく描かれています。
最初タイトルの「駅伝男子プロジェクト」とはいったい何なのだろうと思いました。
これは主人公のハヤタが参加する桜翔大学の立て直しのための施策名だったんですね。
アイドルが監督をして、全国の優秀な「駅伝男子」を集め箱根駅伝を目指す。
これならニュースにもなるだろうし、学生が多く集まりそうだし、実はかなり有効な手なのでは!?
これは漫画内だけでなく、現実でも実施してみてほしいですね。
ハヤタは800mのランナーを中学から6年間やっていたそうです。
ですが、それは自分から選んでやったのではなく、「運動部はやりたいけど球技・団体競技ヘタ」だから陸上部といった具合で消去法で残った結果やっていたというだけ。
ハヤタは何事も消去法で生きていたようです。
そんなハヤタはこの「駅伝男子プロジェクト」を通じて消去法で諦めてしまう自分自身に抗い、自分の世界を変えていこうとしていきます。
でも800mランナーがいきなり駅伝選手になるのってかなり大変なことだと思います。
800mの走り方と駅伝の走り方とでは全然違いますからね。
ハヤタは試験で出会った仲間たちと走ることで駅伝の走り方を学び成長していくんでしょうね。
そしてこれまでずっと一人で走り続けていたハヤタが駅伝という団体競技に参加したことで精神面などもどう成長していくのかも気になるところです。
試験は5人がチームとなって他のチームと平均タイムを競うというもの。
みんなで協力して頑張っていきたいところですが、一つの県から合格者は一人しか選出されないというルールがあります。
ハヤタは同じ県出身のショウくんがチームにいますが、どうするのか。
ハヤタの試験も気になりますが、他にも気になるところがあります。
「アマチー」こと甘樹千尋ちゃんはなぜ監督を引き受けたのか。
本人は仕事だからと言っていましたが、それだけではなさそうな気がします。
もともと駅伝が好きだから?それとも過去に駅伝を経験したことがあるとか?
このあたりも後々描かれていくのかもしれませんね。
あと試験の実況解説席に鮎川菜穂ちゃんがいました。
この子は高橋しん先生の前作『かなたかける』に登場していた子です。
ということはこの作品は『かなたかける』と同じ世界線のようですね。
彼女も前作で駅伝を走っていましたが、それから数年たったようで元オリンピック女子10000m代表になっていました。
もしかしたら今後、桜庭かなたちゃんや向井出雲くんも登場したりするのでしょうか?
彼女たちがどうなっているのかも気になるので、ぜひ登場してもらいたいです。
チームみんなで一番を取りに行くと決めたハヤタたちの「ねこチーム」。
はたして選考レースの勝負の行方は!?
次の巻が楽しみです。
コチラの作品もオススメ
『かなたかける』
おわり