今回はWebメディア・Matogrossoにて連載されている『カイニスの金の鳥』の第1巻を紹介します。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『カイニスの金の鳥』（秦 和生）
小説家を目指して男装するイギリスの少女の話(1/10）※1話試し読み[再掲] pic.twitter.com/EWpr4rQPnK
— 秦和生/カイニス2巻 発売中📚 (@hatakazuki5) February 29, 2020
どんな内容？（ネタバレ注意）
男装して物書きの世界へ
19世紀のイギリス、女性の立場が弱い時代。
牧師の娘であるリア・ボイドは幼い頃から物語の世界を愛し、小説を書くことを好んでいた。
しかし、いくら良い小説が書けてもリアが書いたというだけで周囲の男性はその小説を認めようとはせず、否定され続けてきたのだ。
リアは女は男より劣っていると考えるこの世のしくみが何もかも気に入らなかった。
19歳になり、リアは子どもの頃につくった架空の男の子”アラン・ウェッジウッド”の名を名乗り、出版社に小説を投稿する。
すると、出版社からリアの作品は認められ、小説家としての道が開かれる。
リアはアラン・ウェッジウッドとして有名になり、本を出し、世間が認めた時、自分の正体を発表しようと計画した。
そしてリアは髪を切り、男装姿で出版社のあるロンドンへ単身向かうのであった。
ここが魅力的！！
この作品は女の子が男装して物書きの世界へ飛び込み成長していく物語です。
女性の書く小説が認められないって現在の世の中では考えられないですよね。
しかし、この物語では周囲の男性たちに否定され続けたリアが見返すために単身でロンドンへ行き、小説を書いていきます。
ロンドンへ行き、リアは男性として作家仲間を作ったり、色々の人の話を聞いたり、体験していき、成長していきます。
隣人や仲間たちに女性だとバレないように一生懸命男性のフリをするリアが可愛いです。
リアの男装をけなげにサポートするパティも良いキャラクターですね。
今はまだリアは恋をする感じはなさそうですが、今後誰かに恋をすると男装のリアはどういう行動をとるのかも楽しみです。
また男性として人々と関わり、得た経験はどのようにリアの小説に反映され、リアの気持ちをどう変えていくのかもとても気になるところですね。
今後の展開がとても楽しみです。
おわり
