どうも。
大富豪に憧れるカッパ室長です。
本日はお金を稼いで戦いを勝ち抜くマネー×ファンタジー漫画を紹介します。
『貧民、聖櫃、大富豪』(高橋慶太朗)
どんな内容?
高校2年生の信楽聖夜(しがらきせいや)は背も高く、頭がとても良い女の子です。
漫画家である母親を尊敬し、母の漫画がバク売れすることを信じ、早くお金を稼いで母親を支えてあげたいと思っています。
始業式の朝、友人の音無芙和(おとなしふわ)と学校へ向かう途中、聖夜の体が突然動かなくなり、階段から落ちそうになります。
ぶつかると思ったその瞬間、天地が入れ替わるような感覚と共に聖夜は「裏の世界」へ飛ばされてしまったのです。
そしてそこで「箱」の御使いと名乗るアウレリア・デ・メディチと出会います。
メディチ家とはルネサンス文化のパトロンでフィレンツェの大富豪です。
聖夜がかわいいアウレリアを愛でていると、頭の中から声が聞こえてきて、紫スーツを着た男と鉄仮面をかぶった騎士が現れ、聖夜たちに襲い掛かります。
逃げ回っているうちに攻撃をしたり、受けたりすると壁や地面に書かれた数字が減っていきます。
これは自分が持っているお金が減っていくことに気づいた聖夜。
聖夜はお金の戦い「グレートウェルス」に巻き込まれてしまったのです。
グレートウェルスでは御使い同士が戦い、御使いが攻撃をしたり、攻撃を受けるとあるじの所持金が減っていくのです。
また、あるじの頭上に浮くカードは御使いを補助するもので大攻撃や大防御、大回復といった効果があります。
一度使うとカードはなくなるが、カードは買って補充することも可能。
グレートウェルスに最後まで勝ち残ったあるじには「大いなる富」、御使いには副賞として「転生」する権利が得られると言います。
謎の第3者からの攻撃により男と騎士は退散し、「表の世界」に帰ってくることができましたが、先ほどの戦いで消費していたのは自分のお金ではなく、母親が聖夜のために貯めていてくれたお金だと気づき、ショックを受ける聖夜。
失くしたお金を取り戻すため、グレートウェルスに勝ち残るため、聖夜はアウレリアと一緒にお金を稼ぐ方法を考え始めます。
ここが魅力的!
バトルをしながらお金を稼ぐという一風変わった物語です。
この物語の戦いはとにかくお金がかかるんです。
ただの攻撃でもお金が減っていくのに、カードを使うと膨大なお金が消えていくんです。
大攻撃のカード1枚で300万円が吹っ飛びます。恐ろしい…
戦うために必要なお金を得るには、普通に働いてお金を稼ぐとかでは全く足りないのです。
なので、聖夜は自分で会社を作ってお金を稼いでいきます。
初めは借金をして会社を作るのですが、小さい会社から始まり、徐々に大きな事業に取り組んでいきます。
この経済活動がこの漫画の見どころの一つです。
バトルの方も普通の戦いではありません。
あるじ達は自分が持つカードを駆使して戦わなくてはいけません。
いくらこちらが大攻撃を使っても、大防御や大回復を使われたら意味がありません。
また、御使いはいくら傷を負ってもお金があれば傷を治すことができます。
もしお金が無くなって負債を負ってしまうことがあっても御使いは死ぬことがないのです。
じゃあどうやれば勝負に勝つことができるのか、御使いは死ぬのか。
それはあるじからの「信用」を失った時です。
このグレートウェルスという戦いであるじが御使いのことを信じることができなくなった時、御使いは消えてしまいます。
信用のないものから消えていく戦い。
本当に経済のような戦いだなと思います。
あるじ達のパートナーである御使い達も歴史上の人物でお金に関係が深い人物ばかりです。
ジャック・ド・モレーやフィリップ4世、パラケルススなどが登場します。
そんな御使い達がこれからどのようにあるじとお金を稼いでいくのかとても楽しみです。
「裏の世界」の戦いに勝ち残るために「表の世界」でお金稼ぎをする。
バトルものが好きな人だけでなく、経済、歴史に興味がある方にも楽しんでもらえる漫画です。
是非読んでみてはいかがでしょうか。
第5巻では芙和と阿倍野、門倉&祢津とアンヌマリーの戦いが白熱します!!
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『貧民、聖櫃、大富豪』の第6巻は2020年春ごろ発売予定です。
おわり