どうも。
カッパ室長です。
今回は将棋の漫画、その中でも「女流将棋」の世界を描いた作品を紹介します。
『永世乙女の戦い方』(くずしろ)
どんな内容?
出版社に勤める支倉(はせくら)は将棋に全く興味がありませんでした。
そのことを先輩社員に話すと、自社で開催される女流棋士のタイトル戦を観てくるよう言われます。
あまり乗り気ではない支倉でしたが、帰宅し女流棋士について調べてみるとその中で早乙女香(さおとめ こう)という女子高生に目が留まり、学生で既に女流棋士をしているなんてと驚くばかりでした。
タイトル戦を観に来た支倉は会場内でひときわ観客の多い場所があるなと覗いてみると、そこにはHPで見た女子高生が将棋を指していました。
ルールを知らない支倉は何が凄いのか全く分かりませんでしたが、香の美しい指し方に一目惚れしてしまいます。
対局後、つい話しかけてしまった支倉。
対局中は恐ろしいほど怖かった彼女でしたが、別人のような可愛い女の子な香を見て、「あの子の中に何人いるの…!?」と腰を抜かしてしまいます。
これがきっかけとなり支倉は将棋の世界に惚れこんでいくのでした。
そして、この作品の主人公である女子高生で女流棋士の早乙女香。
彼女にはある目指している人がいました。
それは女流七棋戦すべてのタイトルを持っている最強の女流棋士・天野香織(あまの かおり)です。
幼いころに香は香織と出会い、将棋の将棋の面白さを教えてもらいました。
香は「10年以内に追いつく」という約束を果たし、香織ともう一度将棋を指すために女流棋士として戦い続けるのでした。
ここが魅力的!
この漫画は将棋の中の「女流将棋」の世界を描いた作品です。
キャラクターが魅力的!
女流棋士の人達はみな普段はとても可愛らしいのに、対局になると鋭い目つきになり、とても怖いです。
このギャップがとても良いですね。
ここまで怖い顔と可愛い顔を描き分けているのが凄いと感じました。
また、登場するキャラクターがみんな良い意味で将棋バカばかり。
常に将棋のことばかり考えています。
そして全員将棋に命を懸けているんです。
女性が指す将棋の漫画だからもっと華やかで可愛らしいものかと思いましたが、全くの逆でしたね。
泥臭く、白熱した対局が描かれています。
将棋が分からなくても楽しめる
この作品は女流将棋の世界がメインなので対局だけでなく、女流棋士同士のやり取りなどの人間関係も楽しむことができます。
女同士の戦いって本当に怖い…
将棋の詳しいルールが分からない人でもとても楽しめる作品です。
もちろんルールなど詳しい人はより楽しむことができると思います。
香はこの美しくも残酷な女流将棋の世界で生き抜き、天野香織に追いつくことができるのか。
続きが早く読みたいです。
第2巻は2020年2月末発売予定です。
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おわり