こんにちは、こんばんは!
最近異世界ものにハマっている、カッパ室長です。
今回はコミックヴァルキリーにて連載されている『ドローイング 最強漫画家はお絵描きスキルで異世界無双する!』の第1巻を紹介させていただきます。
『ドローイング 最強漫画家はお絵描きスキルで異世界無双する!』
原作:林達永
作画:李惠成
どんな内容?(ネタバレ注意)
神代彰(29)は18歳で漫画家デビューをし、数々の作品を大ヒットさせた漫画家界の「頂点」に立つ、いわゆる世紀の人気作家となった。
そんな彰は医者にガンと診断され、余命宣告を受けてしまう。
成功だけに囚われていた彰はアシスタントや友人、恋人との人間関係を蔑ろにし続けていたため、病院に付き添ってくれる友人はおろか、自分が死んだら悲しんでくれる恋人もいないことに気づいてしまう。
彰は自分が生きてきた人生はすべて間違っていた、うわべの成功だけに囚われた空虚な人生だったと後悔する。
たった一人の家族である母親からも息子の心配よりもお金のことを大事にされてしまい、絶望し、やけになった彰は車を飛ばし、そして事故で死んでしまうのであった。
気がつくと彰は真っ暗な空間にいた。
目の前に画面が現れ、「あなたの母を選択し新たな生を始めてください」という文字が出て、5人の女性の映像が映し出される。
この母たちを選ぶことでそれぞれ「王族の生」「大富豪の生」「不老不死の生」「剣聖の生」などの富や名声が最初から保証され、成功が約束された人生が送れるようになっていた。
しかし「成功」に縛られる地獄を味わった彰が心から願うのは成功や名声などではなく、安らげる「居場所」があるだけの普通の人生だった。
そんな彰の目に留まったのは平凡な魔法商店の一人娘、ディファー=ローランドだった。
他の候補者とは違う彼女の優しい微笑みが彰に「いらっしゃいアキラ」と語りかけてきたようで、彰はディファーを母として選び、アキラ=ラインファルドとして転生する。
7歳になったアキラは家族に愛されながら幸せで平穏な日常を送っていた。
しかし、この完璧な人生にもハードルがあった。
それは一緒に住んでいるエルフのメイド、メルアリア(通称:アリア)だった。
剣術も魔法もダメダメなアキラをアリアは目の敵のように厳しく教育してくるのだ。
そんなアリアの教育を受けても、剣術も魔法もいっこうに上達しないアキラ。
しかし、アキラにはあるチート能力があった。
それは「絵を描く」ことでいろいろなものを具現化できる能力「ドローイング」だった。
アキラの「ドローイング」は契約もなしでモンスターを召喚したり、生命体でないエリクサーなどのアイテムまでも作ることが出来てしまうとんでもない能力だった。
類稀な才能は常に対価を払うものだと前世で思い知っていたアキラは、平凡な日常を守るためこのチート能力を隠し通すことを誓う。
しかしある日、アキラを守るためにバジリスクドラゴンに襲われてしまったアリアをドローイングの能力で助けたことで、アキラはアリアにこのチート能力を知られてしまうのであった…
感想
この作品は前世で成功に囚われ後悔した主人公が転生した異世界で平凡な日常を望む、居場所を守るための異世界冒険譚です。
主人公のアキラは前世では類稀なる才能を持っていたため重い責任を受け、後悔する人生を送っていました。
そのため転生した異世界では平凡で家族と幸せに暮らすことを第一に生活しています。
アキラは父親のカル、母親のディファー、そしてメイドのメルアリアの4人で暮らしています。
平凡といいますが、メイドもいるし平凡の中では上流の階級にあるのかもしれませんね。
そんなアキラが転生する際に与えられたチート能力は「ドローイング」という描いたものを具現化する能力でした。
アキラは元漫画家だからこの能力を誰よりもうまく使いこなすことができるでしょうね。
この能力、契約もなしに様々なモンスターを召喚できるのも凄いですが、無機物のアイテムたちも作れてしまうことが凄いです。
作中でアキラがエリクサーを作り出していますが、これを何度も繰り返せばアキラの最大魔力量はとんでもないことになりますからね。
そうしたらレベルの高いモンスターを召喚し放題になります。
他にも身体能力を高めるアイテムなどがあった場合、それらも作り出してしまえばアキラは無敵の存在になれてしまいます。
こんなとんでもない能力が知られたらまた重大な責任を押し付けられてしまうため、アキラは必死に隠し通そうとしますが、やはりそこは上手くいかないようです。
この能力を知られ、アキラはこの世界で様々なことに巻き込まれていくことになるんでしょうね。
これからこの能力でアキラがどんな無双を見せてくれるのかとても楽しみです。
それと、気になったのはアキラが転生する際、5人の候補者の女性にはそれぞれ「〇〇の生」というプロフィールがあったのですが、アキラが選んだディファーだけはまだ詳しいプロフィールが描かれていませんでした。
平凡な魔法商店の一人娘といってましたが、実は他の候補者たちと同じくらいの富や名声が用意されていたのかも…
このあたりも今後明かされていくのかもしれませんね。
この作品は林達永先生、金光鉉先生の前作『ポンコツ女神の異世界創世録』と世界がつながっているようです。
最初アキラの名前を見たとき、アレッ?と思って『ポンコツ女神の異世界創世録』を読み返してみたら、最終話にアキラの姿が描かれていました。
さらにアリアがアキラに話していた伝説の勇者、女神の騎士の象徴である「赤い目」というのも前作のアオ=エンキの特徴と一致してますね。
またその話の際に描かれていたシルエットも『ポンコツ女神の異世界創世録』の最終話に描かれていました。
シルエットの勇者の名はフェリックス=マイアンのようです。
第1巻の巻末にあった解説には勇者の血筋マイアンの始祖は創造の女神アルテシア=ガイア=ナガサスに最も愛された者だと書かれていました。
ということはマイアンの血筋の大元はアオということなのかも。
マイアンといえば、アキラが転生する際の母親候補の中にカティア=マイアンという女性がいました。
もしアキラがカティアを選んでいたら、勇者になっていた可能性もありそうですね。
アキラが友達になったメディス=ブリンスタードも勇者のようですが、この子は名前と性別を偽っているような感じですね。
男の子と言っていますが見た感じ女の子っぽいし、雰囲気がカティア=マイアンに似ているから、この子はマイアン家の人間なのではないかなと予想しています。
あと、メディスが邪教の信徒と戦う際、信徒たちから「あのクソ女神の…!!クソッタレ勇者だ!!」と言われていますが、あのクソ女神ってアルテシアのことですよね…?
アルテシアはこの世界でも何かポンコツなことをしでかしているのかもしれませんね。
今後も前作とのつながりなどを探していくのも面白いポイントかもしれません。
この作品のヒロインは今のことろメルアリアとメディスの2人のようです。
どちらもとても可愛いキャラクターです。
アキラと話していて、耳がひょんってするのが可愛いです。
正ヒロイン争いに関しては、アリアはアキラと結婚の約束もしているから、アリアのほうが正ヒロインに一歩リードしている状況かな?
アリアもまだ謎が多そうなキャラクターですね。
アリアは何歳なのか、そしてなぜカルとディファーのところでメイドをしているのか。
アリアのいう「魂のパートナー」とはどういうことなんでしょうか?
アキラは結婚のことだと思っているようですが、それとはまた違うような感じがしますね。
この「魂のパートナー」が今後アキラの人生をどう変えていくのかも楽しみです。
コミックヴァルキリーの公式サイトでは現在『ドローイング 最強漫画家はお絵描きスキルで異世界無双する!』の第1話や最新話を無料で読むことが出来ます。
気になった人はぜひ読んでみてください。
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おわり