こんにちは!
カッパ室長です。
今回は週刊ビッグコミックスピリッツの『パッカ』第4巻を紹介させていただきます!!
※ネタバレを含むのでご注意ください。
『パッカ』第3巻の記事はこちら↓↓
『パッカ』(今井大輔)
河童になった高校生、初めての帰宅。【1/4】 pic.twitter.com/I6s7tDHaDE
— 今井大輔「パッカ」4巻発売中 (@dice_k_imai) January 1, 2021
前回までのお話
ケイとシズクはシズクの親友であるタマキからケイを人間に戻すための方法を教えてもらう。
その方法を実行できる日は新月の夜で、部活の夏合宿の日程と重なっていた。
人間に戻れることに嬉しく思っていたケイであったが、夏合宿にサキと仲が良かったOB・上田リョウが参加すると聞き、不安を覚えるのだった。
第4巻の見どころ(ネタバレ注意)
勝負
水泳部の夏合宿が始まり、部長の命令によりケイは上田と勝負をすることになってしまう。
部長は上田にこの勝負で負けたらサキの専属コーチを解任すると言い、それを聞いた上田はケイに向かって
「あはは、こりゃ負けられんないな…
オレは花園と、やりたいと思っている。
この勝負で君が勝ったら譲ってもいいよ。」
と言ってくる。
「これが上田の本性か…!絶対にこんな奴には負けねぇ!全力で勝ちに行く…!」
ケイはサキのため、そして自分のために全力で上田に挑む。
ケイは全力で泳ぎながら、河童化するのを抑えて泳がなければならなかった。
勝負は折り返し、上田がややリードした状況…
みんなが上田を応援するなか、シズクは大きな声でケイを応援するのだった。
「ケイ君頑張ってーっ!!」
ケイの気持ち
夏合宿初日の夜。
ケイはベットに横になりながら、自分がまわりの人間とは違うこと、サキと上田はお似合いだということを考え、不安を覚えていた。
そしてこんなときシズクの顔が見たくなるのは河童になったせいなのかと考えていた。
シズクが言うにはそのときのケイからふんわり恋する感情が伝わってきたという…
翌日早朝にプールに行ったケイは、そこでサキと出会う。
サキと話すのはシズクとのツーショットを撮られたパパラッチメッセージ以来だった。
サキはケイに恋について語りだす。
「恋はトゲみたいに刺さるんだよ。
私はずっと初恋から逃げてるから、その恋がチクチク刺さるんだ。
怖いんだよね。
恋は終わるものだから、いつまでも続くはずの友情が、いつか終わるものに、変わってしまうのが怖いんだよ。
…でも
ずっと好きだった幼馴染の男の子が、他の誰かと恋を始めてしまうほうが、それよりずっと怖かった。」
そしてこれからも幼馴染として、今まで通り仲良くしようと言ってサキは去っていく。
今までのケイだったらサキから好きだと言われたら素直に喜んでいたが、今はそうできなかった。
ケイはサキよりもシズクのことを好きだと想い始めていたから…
合宿二日目の夜。
伝統のイベントである花火で盛り上がる部員たち。
シズクに差し入れのアイスを持っていこうとしたケイは、シズクとタマキの話を聞いてしまう。
「タマキちゃん、私ね…
明日 ケイ君を人間に戻したら、河童の里に帰るよ。」
感想
今回から夏合宿がスタートしました。
OBの上田の登場によって、ケイたちの恋が動き出します。
サキを上田に奪われないよう必死に戦うケイと、それを見守るサキとシズク。
みんなが上田を応援するなか、一生懸命ケイを応援するシズクがとっても可愛かったです。
サキもちゃんと心の中で応援していたと思うけど、やっぱり声に出して応援してほしかったですね。
そしてケイの気持ちにも変化が訪れます。
今までサキのことばかり考えていたケイでしたが、ふとした時に思い浮かべる相手がシズクになっていたのです。
さらにシズクにそのときの感情が恋のようだったと言われてしまい、意識しだしてしまう。
やはり思春期の男の子だし、最近一緒にいて秘密も共有する仲になると一気に好きになってしまいますよね。
そんなシズクのほうへ気持ちが移ってきたときになって、サキからの告白のようなセリフ。
今までのケイだったら嬉しい言葉なのに、この状況ではかなり辛いものだったことでしょう。
サキも好きだったならもっと早く言ってよって感じですよね。
しかし、告白して今までの関係が壊れてしまうのが怖いというのはとてもよく分かります。
サキはもうケイのことをあきらめたように見えますが、もうちょっと頑張ってほしい気もしますね。
第4巻の最後でシズクがケイを人間に戻したら河童の里に帰ると言うのをケイは聞いてしまいます。
人間に戻ることがケイの望みだった。
しかし、人間に戻ったらシズクとは離れ離れになってしまう。
ここにきて苦渋の決断を迫られる形になってしまいました。
はたしてケイは人間に戻ることを選ぶのか。
それとも河童のままシズクとともにいることを選ぶのか。
はたまた2人で別の道を模索するのか。
次の第5巻で最終巻とのこと。
この物語の結末はどうなるのか、楽しみに待ちたいと思います。
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おわり