皆さんは隣人からおすそ分けってもらったことありますか?
私は一人暮らししていて今まで一度もありません。
でも、隣の部屋の美人な女性から料理のおすそ分けをもらうのは男の夢ですよね。
今回はそんなおすそ分けから始まる恋の物語を紹介します。
『ご飯つくりすぎ子と完食系男子』(揚立しの)
どんな内容?
突然のおすそ分け
「作りすぎちゃって…よかったらどうぞ」
一人暮らしをする男子大学生・平瀬の部屋に突然料理のおすそ分けを持ってくる女性が現れます。
彼女は荻野といい、社会人の彼女は平瀬の部屋の隣の住人でした。
ドラマのような出来事に動揺した平瀬はこれが美人局や毒入りなんじゃないかと思い、断ってしまいます。
傷ついた彼女の顔を見て悪いことをしてしまったと反省し、今度会ったら話しかけてみようと思う平瀬。
翌日部屋の前で荻野と再会し、今度もし何かあればと話すと荻野は「今あります」と目を輝かせて部屋から大根の煮物を持ってきます。
部屋に帰った平瀬は荻野からいただいた煮物を食べるとあまりの美味しさに感動します。
そして翌日料理のお礼を言いに行くとまたしても作りすぎた料理があるということでもらって帰ることに。
早速食べようとすると隣の部屋からも同じ匂いがしてきて不思議な気持ちになる平瀬でした。
ご飯を作りすぎるワケ
荻野がご飯を作りすぎる理由は「一つのことに集中してしまう癖」のためでした。
社会人になり、ストレスやもやもやが溜まると料理に集中してしまい作りすぎてしまうのです。
鍋が大きいのや材料が豊富なのは彼女の実家が居酒屋だから。
食材も大量に送られ、鍋も家から持ってきたものでした。
初めはただ作りすぎてしまったからおすそ分けをしていた二人の関係は、いつしかふたりで一緒にご飯を食べる関係に変わっていきます。
荻野は平瀬のもっとおいしそうに食べる顔が見たい、もっと私のご飯を食べてほしいと感じ、この気持ちが恋であることに気がつきます。
そして平瀬もふたりで笑いながらご飯を食べる時間が好きだと自覚し、自分は荻野に恋をしていることに気づき始めます。
ここが魅力的!
一人暮らしの男子大学生の隣の部屋に美人のお姉さんが住んでいて、料理のおすそ分けをいただくという夢のようなシチュエーションが素晴らしいですね。
一人暮らしをした経験のある男性だったら一回は想像するんじゃないでしょうか。
料理のおすそ分けを通じて仲良くなり、それぞれの日常のふとした瞬間にお互いを想い合う感じがたまらなく愛おしいです。
二人とも相手のことを好きだと自覚してもすぐに告白することなく、いつものように過ごしていくのがもどかしくてしょうがありません。
でもそこがいいんです。
ゆっくりと進んでいく関係というのがとてもほっこりとさせてくれます。
2巻になってからはお互いに恋のライバルが出現します。
自分より年下で可愛い女の子、自分よりしっかりした大人な男性。
そんな存在の登場でお互い焦ったり落ち込んだりとしていきます。
二人の心温まる食事の時間はどうなってしまうのか。
気になる方は是非買って読んでみてください。
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おわり