カッパ室長です。
今回はヤングアニマルにて連載中の漫画 ヤングアニマルコミックス『ペンと手錠と事実婚』第6巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第5巻の記事はこちら↓↓
『ペンと手錠と事実婚』
原作:椹木伸一
作画:ガス山タンク
女子高生に結婚を強要されるおじさん刑事(1/12)#マンガが読めるハッシュタグ #ad pic.twitter.com/lgvpbI4bvm
— ガス山タンク (@ganntannku) August 28, 2023
第6巻の見どころ(ネタバレ注意)
爆弾魔との再戦
両家顔合わせを経て、さらに仲が深まった切鮫鋭二と梔子鶫。
よりお互いのことを知るために花火デートをすることになった切鮫だったが、都内で爆発事件が発生し、その犯人を名乗る人物から切鮫宛てに電話をかかってきてしまう。
犯人である爆弾魔は以前切鮫と鶫によって爆破を阻止されており、「刑事さんとまた「ゲーム」がしたくて」とリベンジマッチを申し込んできたのだ。
爆弾魔は今回都内のあちこちに爆弾を仕掛け、全部爆破を阻止することができたら勝ちだと説明する。
『ペンと手錠と事実婚』第6巻 P38,39よりそして最初の爆弾のヒントは「“東西南北”の交差点」と伝え電話を切るのであった。
切鮫に呼ばれた鶫は事件を解決し切鮫と花火デートに行くために爆弾魔の暗号を解き始める。
植物園
切鮫と鶫が夏の大大掃除をしていると、切鮫の本から植物園の半券が出てきた。
切鮫が一人で植物園に行くイメージがない鶫は一体誰と行ったのかとモヤモヤしてしまう。
そこで思い切って切鮫に尋ねると、切鮫は“あるヤツの影響で”一人でも行くようになったと答えた。
その話がきっかけとなり、鶫と切鮫は二人で植物園へ遊びに行くことになり…
感想(ネタバレ注意)
第6巻はホテルでの転落事件の解決編から始まり、爆弾魔のリベンジマッチや、切鮫と鶫が植物園や銭湯に行くお話などが描かれました。
まずはホテルの殺人事件のお話から。
事件が起きたのはホテルの13階ではなく14階だと鶫が見抜き、俳優の折原ナオキが犯人だと確定。
前回のラストに鶫が描いた絵は折原が非常階段のドアを開けて被害者である久保奈々子を14階に招き入れる様子を描いたものでした。
今回は事前に犯人が分かっていたため、あとはどうやってアリバイを作ったのかを考えるだけだから意外と簡単に推理できましたね。
犯人を見つけるお話も面白いですが、こういう最初から犯人が分かっているタイプのお話も読んでいてとても面白かったです。
そして今回の両家顔合わせで切鮫も鶫のことが好きだと自覚してくれました。
『ペンと手錠と事実婚』第6巻 P24,25よりでもまだ「一緒にいるのが好き」なだけで「恋愛感情としての好き」ではないそうです。
恋人ではなく家族感覚として好きみたいなことなのでしょうか?
でももう一押し状態なのは間違いないですね。
次に爆弾魔との再戦のお話。
第1巻に登場した爆弾魔がここでまさかの再登場。
そういえば犯人捕まっていませんでしたね。
今回は都内に仕掛けられた爆弾を見つけるというお話でした。
これは東京に住んでいるか、よく東京に行く人じゃないと分からない暗号でしたね。
最初の「“東西南北”の交差点」は道路ではなく、地下鉄(東西線と南北線)が交差する場所という意味でした。
女刑事が「十字路の交差点だ」と言ってミスリードを狙っているのも意地悪でしたね。
次の「ミナモニウツルオオヤナギ」も渋谷駅地下に雨水貯留施設があるって知らないと分からないし。
しかもこの暗号は二つの場所を示してるとか難しすぎでしょ。
今回切鮫は犯人からの電話を受けるため警察署から動けないので、鶫は賢島と酒匂警部とともに行動していました。
最初鶫のことを面倒がっていた酒匂警部でしたが、鶫の描いた絵のヒントにすぐに気づけるし、逆に鶫にナイスアシストしてくれるしでかなり有能でした。
あと鶫のことを気遣ってお菓子もくれるし。
強面なキャラが実は優しいって王道だけどそこが良いですよね。
そして花火会場に仕掛けられた爆弾の爆破を阻止するシーン。
切鮫が爆弾を川に沈めて被害を最小限に抑えていましたが、結構な威力で爆発してました。
それなのに切鮫がほぼ無傷で生還してるの凄すぎない!?
腕を押さえてましたが、翌日?二人で花火をしている時に怪我のあととかなかったし。
これはいわゆる愛の力というやつなのでしょうか。
植物園と銭湯の回では切鮫の昔の相棒の話が描かれました。
切鮫の相棒の名前は「火村井」。
以前切鮫が熱を出してうなされている時に口にした「カムライ」はこの人のことだったようです。
切鮫の話し方からして、てっきり火村井は死んでいると思っていたのですが、第6巻のラストで烏有巽と電話しているシーンが描かれました。
『ペンと手錠と事実婚』第6巻 P184よりもしも烏有が悪人だった場合、彼に指示を送っている火村井も悪人となってしまいますね。
個人的にはそうであってほしくないと願っています。
火村井は元警察官だし、何らかの事件を追っている最中で、その事件に関わる鶫を守るために烏有に護衛させているのでは?
ラストがあからさまに怪しい雰囲気だったし、これも火村井を敵だと思わせるミスリードだと思うんですよね。
火村井はなぜ切鮫のもとから去ってしまったのか。
火村井の過去がこの物語の重要なキーになりそうだし、早く真相が知りたいです。
単行本第7巻は2026年春頃発売予定です。
現在、ヤングアニマルWEBで『ペンと手錠と事実婚』の第1話が無料で読むことができるので気になった人は是非読んでみてください。


