こんにちは、こんばんは。
カッパ室長です。
今回はマンガUP!で連載中の漫画 ガンガンコミックスUP!『あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~』第3巻の見どころ紹介と感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第2巻の紹介記事はコチラ↓↓
『あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~』
原作:美袋和仁・п猫R
漫画:栗原一実
第3巻の見どころ(ネタバレ注意)
寝込んでしまう小人さん
国王陛下は千尋の存在を知り養子に迎え入れようするが、ロメールのおかげでドラゴのもとを離れずに済み、千尋の日々は守られた。
国王夫妻やロメールは千尋の「仮親」となり、陰ながら国王権限で千尋を庇護していくことにした。
そして千尋は国王陛下御夫妻に謁見することに。
ドレスを着てドラゴとともに王宮へやってきた千尋は自己紹介を嚙みながらも見事なカーテシーを国王夫妻に見せる。
だが千尋はそこである違和感を覚える。
なぜ国王夫妻は千尋に対し「初めて見た子」みたいな態度をとるのだろうか、捨てられてから3ヵ月しか経っていないのに我が子を忘れるのだろうかと。
すると千尋の中にあるファティマの悲しみが溢れてきて、千尋は突然涙を流し始めてしまう。
「お家に帰りたい」という千尋の言葉を聞いたドラゴは陛下の許しも聞かずに急いで千尋を連れ帰る。
だがその後、千尋は自家中毒になってしまい、何日も食事がとれず寝たきり状態になってしまうのであった。
千尋とドルフェン
千尋が王族であることが周囲の人間に知られてしまったせいで、千尋は簡単に城の外へ出かけることができなくなってしまった。
蜂蜜が残り少なくなってしまったからどうしようかと悩んでいると、そこに以前厨房で千尋を助けてくれた貴族のドルフェンと出会う。
千尋の話を聞いたドルフェンは彼女が金色の王であることに気づく。
そして金色の王に仕えることが昔からの憧れだったドルフェンは千尋の望みを叶えるべく、ロメールへの許可なく千尋を森へ連れ出してしまうのであった。
感想(ネタバレ注意)
第3巻では千尋が国王陛下御夫妻に謁見し自家中毒になってしまうお話や、蜂蜜をもらいにドルフェンと森へ行くお話などが描かれました。
まずは国王陛下御夫妻との謁見のお話から。
千尋の日々を守るために国王に交渉してくれるロメールが優しすぎます。
まぁ千尋が嫌がることを押し付けたりしたら森の主であるクイーン・メルダが激怒して命の危機に関わるからロメールも必死になりますよね。
あとロメールは千尋は自由にさせていた方が色々と利益をもたらしてくれるとも考えていそうですよね。
国王陛下御夫妻に謁見するためドレスを着てオシャレした千尋は本当に可愛かったです。
『あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~』第3巻 P36,37より自己紹介を噛んじゃったりして明るい展開になると思っていたら、そこから一気に暗い展開になってしまったのには驚きでした。
国王夫妻に捨てられ存在も忘れられていたことでファティマの悲しみに共感してしまった千尋。
でも実際はメイドとして国に潜り込んでいたシリルがやったことで、国王夫妻は本当に何も知らないんですよね。
知らぬ間に吐くほど嫌われてしまった国王夫妻が可哀想すぎます。
千尋はいつ真実を知り、国王夫妻を許すのでしょうね?
そして自家中毒になり何日も食事がとれなくなってしまった千尋。
千尋のことを心配して厨房の人達や騎士団、さらには街のみんながお見舞いの品を持ってきてくれるシーンは、本当に千尋がみんなに愛されているんだなと感動しちゃいました。
そこからザックが千尋を助けるために「うどん」を一生懸命作るのも良かったです。
最初自分ひとりで助けようとしますが、自分だけでは無理だと気づきアドリスたちにちゃんと協力をお願いできていたのも彼が成長した証ですね。
そして大まかな作り方を聞いただけでちゃんとうどんを作り上げているのが凄かったです。
今回の出来事で千尋は多くの人から愛されていること、国王夫妻に対して弱気になる必要がないことに気づき、また一つ強く成長しました。
凄く感動できるお話でしたが、やっぱり国王夫妻は千尋にとって敵状態のままなのが面白いですね。
番外編の小人さんの一日では刺繍や料理の飾り切りなどを披露してみんなを驚かせていました。
『あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~』第3巻 P137,139より千尋にとってはちょっとした思いつき程度のことなんだろうけど、この世界にとってはとんでもないことなんですよね。
今後も千尋が前世で覚えていた技術を披露し、この世界を変えていってしまうのかもしれません。
そして最後はドルフェンと森へ行くお話。
千尋の為に命を張って森へ連れていくとか、どんだけ金色の王のことが好きなんだよって思っちゃいましたね。
それだけ金色の王という存在が凄いことなんでしょうけど。
千尋を抱き上げて「ああ…なんて御可愛らしい…!」と思ってるところだけ見るとただの〇リコンみたいだし、傍から見ると普通に誘拐なんですよね。
それでもロメールから罰せられず、さらには千尋の専属護衛役に命じられているところからもドルフェンが普段から評価されている人物だということが分かります。
しかもドルフェンはこの世界で唯一千尋のことをチィヒーロではなくチヒロとちゃんと呼んでくれる人間になりました。
これだけで千尋からの好感度はかなり高くなりましたね。
ともかく護衛役もついたことだし、千尋は何も気にすることなく外へお出かけできるようになりました。
行動範囲も広くなるだろうし、色んなドタバタが見れそうですね。
次回予告では国王陛下がクイーンメルダにお説教されていました。
はたしてどんなお話が描かれるのか、楽しみですね。


