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【奪う者 奪われる者 第1巻 あらすじと感想】スキルを奪う『強奪』で成長する少年の復讐と反逆の物語

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カッパ室長です。

 

今回はマガジンポケットで連載中の漫画 月刊少年マガジンコミックス奪う者 奪われる者』の第1巻を紹介させていただきます。

 

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

奪う者 奪われる者

原作:mino
漫画・キャラクター原案:オキウミ レイ

どんな内容?(ネタバレ注意)

奪われ続けてきた少年の逆転譚

佐藤優(ユウ)は義父に虐待される日々を送っていた。

母親も横で怯えているだけでユウを守ろうともしない。

そしてある日、ユウは借金返済の為に保険金を掛けられ義父に殺されてしまうのであった。

死に際でユウが思ったことは、「自分は奪われる側で常に奪われるだけだった。今度もし生まれ変わったら奪う側になってやる」だった。

 

ユウが目覚めると見知らぬ家の中で、外に出るとそこは日本どころか地球ですらない異世界だった。

さらにユウは自身や他の生物のステータスも見れるようになっていた。

ユウは心優しい老婆ステラ・フォッドに保護され、文字や常識などを学びながら暮らしていく。

やっと平穏を手に入れたかと思われたが、ユウのような黒髪黒目は異端視され、世界が変わっても扱いは変わらず村の人間から侮蔑されていた。

それでも自分を受け入れてくれたステラを守れるくらい強くなろうとユウは鍛錬に励むようになった。

そんなある日、ユウは村の人間から攻撃され、さらに彼らはステラにまで危害を加えると言い出し、ユウは「これ以上奪われるのは嫌だ。目の前のこいつから、全てを奪いたい」と殺意を込めて睨む。

するとユウは他人のスキルを奪うことができる新たな固有スキル『強奪』を手に入れるのであった…

『奪う者 奪われる者』第1巻 P78,79より

感想

この作品は全てを奪われ虐げられ続けてきた少年の復讐と反逆の物語です。

「小説家になろう」発のダークファンタジー作品をコミカライズしたものになります。

 

主人公のユウがスキル『強奪』を使い、他人からスキルを奪いながら成長していくというお話のようです。

ユウの元々のステータスは貧弱ですが、他人から強力なスキルを奪い、それらを使いながら自身のレベルを上げて強くなっていきます。

『強奪』はかなり便利なスキルですね。

しかしこの『強奪』もどんな相手にも発動できるわけではないようで、①対象と視線を合わせる必要がある。②1メートルの距離制限がある。③成功率があり必ず奪えるわけではない。などの条件があるようです。

弱い相手や動けない相手になら簡単にできそうですが、死闘を繰り広げている最中に相手のスキルを奪うというのは難しいのかもしれませんね。

特に③の成功率があって必ず奪えるわけではない。というのが大変ですね。

これはユウのレベルが上がれば成功率も上がっていくのかな?

また『強奪』を使用すると頭痛が起きるというのもちょっと気になります。

今は気にするほどじゃないとユウは言っていますが、スキルを使用するたびに頭痛が悪化していくのかもしれません。

やはり奪う側にも何らかの代償が必要ということなのかも。

後々この頭痛がユウを苦しめることになるかもしれませんね。

 

ユウは『強奪』のスキル以外にも『異界の魔眼』という固有スキルを持っています。

これは対象のスキルを見ることができるというもので、『強奪』と相性がとても良いですね。

しかもスキルのレベルが上がるほど見れるものが増えていくようなので、どんどん使い勝手が良くなっていきそう。

『強奪』にもレベルがあるようだし、レベルが上がったらどうなるのか楽しみです。

 

第1巻ではユウは村で管理されているオークや、村の住人・ハーゲなどからスキルを奪っています。

ハゲてるキャラにハーゲって安直すぎますね。

まぁチュートリアルの敵としては最適なキャラでした。

 

第1巻の後半からはヒロインらしき女の子も登場しました。

名前はニーナ・レバ

赤毛で巨乳の可愛い冒険者で、出会って早々ユウにお尻ぺんぺんされて気持ちよくなっているちょっと変わった女の子でもあるようです。

『奪う者 奪われる者』第1巻 P120,121より
これは今後もラッキースケベの被害者になりそうな予感がしますね。

彼女はなぜかみんなが嫌うユウと友達になろうと毎日つきまとっています。

これは本当にただ友達になりたいだけなのか、それとも何か別の目的があるのか。

まだまだニーナには秘密がありそうな気がしますね。

 

今のところは村の周辺、森や洞窟での戦いがメインのようです。

今後は村から離れ、より大きな街やダンジョンに行くなどの展開になるのかな?

これからこの物語がどう進んでいくのか楽しみです。

 

おわり