カッパ室長です。
今回は少年画報社が贈るWEB異世界マガジンヤングキングラムダにて連載中の漫画『シリアルキラー異世界に降り立つ』第5巻の見どころ紹介や感想を書かせていただきます。
※ネタバレを含むのでご注意ください。
第4巻の紹介記事はコチラ↓↓
『シリアルキラー異世界に降り立つ』
原作:河本ほむら
漫画:ヒロ
殺人鬼vs転生者
連続殺人鬼が異世界に転生する話【1/16】#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/2GWSqKUOSK
— ヒロ@シリアルキラー異世界に降り立つ (@oekaki22158843) December 25, 2022
第5巻の見どころ(ネタバレ注意)
三つ巴戦へ…
転生者・唯ちゃんのチートスキル「ゾンビ」により、リゾート地「エンデアイランド」はゾンビが溢れる地獄の監獄になり果ててしまった。
大量のゾンビに襲われ、「七陽」の元メンバーだった冒険者のチッカや魔法使いのリンキも倒れていく。
シルキィとルナティカは感染源である唯ちゃんを発見し、戦闘に入る。
唯ちゃんは増え続けるゾンビを操りルナティカに3000対1の状況で襲い掛かるが、ルナティカはゾンビたちを一蹴してしまう。
そしてシルキィが唯ちゃんを抑え込み、とどめを刺そうとするが、「わたし おともだちが欲しかっただけなのに…」と涙を流しながら話す唯ちゃんの姿を見てシルキィは手を止める。
唯ちゃんは少なくとも故意に人を殺すことはなく、「ゾンビ」ですらその行動は唯ちゃんの為を想ったものであり、唯ちゃんは真の悪人ではなかったのだ。
自分と似たような境遇である唯ちゃんを殺せなくなってしまったシルキィ。
そんな時、チッカの仲間であるイデラがシルキィたちの前に現れる。
彼女は刀を抜くと豹変し、ゾンビたちを一瞬で斬り刻んでいく。
そして唯ちゃんに「お前 誰だ…?」と問われると、彼女は「俺は―…妖刀「錆丸」。趣味は出来る限り細かく斬り刻むこと」と言うのであった。
感想
今回は転生者・唯ちゃんとの戦いの決着までが描かれました。
第4巻の途中からエンデアイランドがゾンビパニック状態になり、シルキィと仲良くなった冒険者のチッカがゾンビに噛まれてしまうところまで描かれていました。
もしかしたらチッカほどの実力者だからゾンビ化しないのかも…と思いましたが、しっかりとゾンビになっちゃってましたね。
そしてチッカたちを助けようと奮闘していたリンキが感染したチッカに噛まれてしまい、彼女を抱きしめながら「はよ脱出しよ。そんでまた三人で冒険するんや…」と言っているのが本当に可哀想でした。
ここから感染したチッカとリンキがシルキィたちに襲い掛かる最悪な展開になるのかなと思いきや、彼女たちはもう登場せず。
襲いに来たとしてもゾンビになると知能が低く身体能力も人間以下になるそうなので、シルキィたちを苦戦させるほどの敵にはならなかったのかもしれません。
唯ちゃんとのチートスキル「ゾンビ」は感染爆発を引き起こすほどの脅威ですが、先述した通りゾンビたちの戦闘力は低く、唯ちゃん自身のステータスも低いため、ぶっ殺し難易度は「チュートリアル」なんだそうです。
前回倒した転生者・ラズフェルの難易度が「イージー」だったので、今回はそれよりも強いのだろうと思っていたのですが、まさかのそれ以下だったとは…
ゾンビ3000対1の状況になってもあっさり倒してしまうルナティカが本当にカッコよかったです。
シルキィも普通に身体能力高くて戦闘シーンがカッコよかったし、ネズミに噛まれて感染したルナティカを躊躇なく刺し殺しているのも良かった。
そんな冷徹なシルキィですが唯ちゃんが悪人でないと分かると殺せなくなるのがまだ完全なシリアルキラーではないんだなと思わせてくれます。
シルキィはまだ必死にまともな人間として生きる道を探しているようですね。
九鬼櫻子は弟であるシルキィを完璧な殺人鬼に育て上げたいようですが、今回は失敗に終わった感じのようです。
今後も九鬼櫻子はシルキィにちょっかいかけてきそうだし、それによりシルキィがどう変わってしまうのかも気になりますね。
そしてシルキィと唯ちゃんの戦いに妖刀「錆丸」に人格を乗っ取られたイデラが参戦し、混戦必至の三つ巴状態に。
シルキィは唯ちゃんを殺せないからどうやって決着をつけるのかな?と思ったら、予想外の人物が出てきましたね。
錆丸は唯ちゃんを殺そうとし、逆にシルキィは唯ちゃんを守る展開になりました。
そしてシルキィに助けられた唯ちゃんがシルキィを守るために錆丸にやられるシーンは結構グッときました。
もしかしたら唯ちゃんが仲間になるのかもと一瞬思わせておいて、錆丸のほうを仲間に加えるのは本当に驚きました。
ヤバそうな奴しか仲間になりませんね。
唯ちゃん&錆丸との戦闘後、九鬼櫻子に挑むもあっさり負けてしまったシルキィ。
まだ九鬼櫻子のチートスキルも分からないし、シルキィが彼女に勝つためにどう成長していくのか楽しみです。
今回の唯ちゃんを死なせてしまった騒動を引き起こした張本人・九鬼櫻子はチート転生者のエンデ・マニッシュ=スフォルツァに命を狙われました。
彼のチートスキルは「ストップウォッチ」で時を止めることができるようです。
しかし時を止めたはずなのに九鬼櫻子の眼は動いていましたね。
なんだか『ジョジョ』のザ・ワールドで時を止められたときの承太郎みたいでした。
彼女は一体何をしたのでしょうね?
そして最後には新たなチート転生者・メビウスが登場。
彼女は元々普通の女の子みたいでしたが、何があってあんな魔族みたいな見た目になってしまったのでしょう?
そして彼女のチートスキル「インフィニティリンガル」とはどんな能力なのか?
ドラゴンを操ったり、何かを食べたような仕草をしたら九鬼櫻子がいなくなってしまうし。
「インフィニティ」が無限という意味で「リンガル」は舌や言語という意味があるようだし、様々な言語を扱うことができる能力かな?と思っていましたが、それだけではないようですね。
あとメビウスが言っていた「九鬼櫻子は我々の目的にとって重要な者」とはどういうことなのか?
まだまだ気になることは多いですね。
単行本第6巻は2025年5月頃発売予定です。